好き?嫌い?図工の時間 <番組内容>
今回のテーマは「好き?嫌い?図工の時間」!!
みなさん、「図工なんて息抜きの時間」「うちの子は才能ないから関係ない」なんて思っていませんか?
世界の産業をリードするアメリカが10年ほど前から重視している教育政策 「STEAM」。
Science科学、Technich技術、Engineering工学、Math数学など産業を支える重要な分野に並んで、なんとArt「アート」があげられている!
時代を切り拓く独創的なアイデアや人々の心をつかむ商品開発には、アートを通じて感性や創造性を育むことが欠かせないと考えられているのだ。
<尾木ママの見解>
・日本の図工は世界的に進んでいる。工業高校の作図や、工業デザインなど、図工は産業や工業ときっても切り離せない分野!
◇どうして図工が苦手になるの?◇
でも、図工が大好きという人がいる反面、図工が苦手だと感じている人も多い。
図工が苦手になる理由で多いのが、「みんなと比べて絵が下手だと感じたから」
<専門家の情報>
◇ 子どもの作品に対して、親はどんな関わり方ができるのか?◇
子どもの作品に対して、親はどんな関わり方ができるのか?
椙山女学園大学の磯部錦司教授によると、子どもの絵を見るときに大切な視点があるという。
それは、「子どもの絵と、大人の絵は違う文化であるということ」。
子どもの絵は、経験したこと、感じたこと、喜びも含めて表したいことを描いている。
それは、「見えたものを見えたまま描く」写実性とはまた違う魅力があるという。
子どもの絵に向かうとき、磯部教授が大事にしているのが「お話を聞かせて」という言葉。
子どもの絵は、結果としての作品以上に、その「制作過程」の中に伝えたい大部分が込められているという。
<尾木ママの見解>
物語が潜んでいるんだと思うと、子どもから聞き出すのはとっても楽しい!
ありのままの子どもの話を受け止めてみて!
一方、いま学校での図工の授業はどうなっているのか?
現役で図工を教える教師や研究者たちに話を聞いた。
今と昔で図工の授業は違うの?という問いに対しては
「年間70時間あったのが50時間になったことと、「造形遊び」が理解されるようになって見方が変わってきた部分があるのでは?」と回答。
現代アートの広がりを反映して、多様な活動があるという。
さらに、通知表については「決して絵の上手い下手だけでつけているのではない。大事なのはプロセス」という。
<ホゴシャーズの意見>
・絵の結果だけでなく、過程を重視していることが分かった
・先生たちも悩みながらがんばっている印象を受けた などの声が
<尾木ママの見解>
図工の成績をつけるのは大変。知り合いの教師は全員を伸ばしたのに、
「成績を振り分けるのが難しい」と辞めてしまった・・・
◇創造性や感性を伸ばしていくのか?懸命に取り組んでいる先生を取材すると…◇
東京都目黒区にある五本木小学校。この学校で図工を教える鈴木陽子先生。
鈴木先生が大切にしているのが、授業の前の準備だ。
「図工は材料や用具を扱う教科で、これで子どもたちは考えるので、用意周到が大事だと思っている」
多様な作品を生み出す子どもたち。しかし中には、考えたままたたずんでしまう子も。
そんなときは「まず見守る」という。実は図工はそういう時間がとても大切で、それぞれの子どもの中にある答えを待っている時間を大事にし、「何か絶対ことを起こしてくれる」と信じて見守っているのだそう。
鈴木先生は、「図工は最初から答えのない問いを探求していく教科。人間が手を動かして、身体を動かして考えていくんだってことを大事にしている」という。
<ホゴシャーズの意見>
・こういう授業なら、それぞれの個性を尊重してやっていけそう
・何もしない時間を見守ってくれるのがいい
<尾木ママの意見>
・実はこうした生徒に対する授業観は、国語や数学などにも通じる普遍的な実践
・今後AIが活躍する時代に、人間の創造性や完成は重要になる。図工はそうした力を育てるのにとても役立つ。
END
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:54