反抗期のない子どもたち!? <番組内容>
今回のテーマは「反抗期のない子どもたち」。
最近、思春期に反抗期のない子どもが増えているという。番組で大学生300人に行ったアンケートでは、54.7%が「自分に反抗期はなかった」と回答した。親にとっては一見いいことのようにも思えるが、「将来爆発するのでは?」「自立できない?」など不安の声が上がっている。反抗期のない子どもとどう向き合っていけばいいの?
【なぜわが子は反抗しないの? ~なでしこ家の場合~】
・ 中3の息子は手伝いもしてくれるいい子。
・ 息子は親に反抗しないけど、自分の意見も言わない。
・ 高校受験の志望校を聞いても、「ママは●▲高校がいいんでしょ?」と母親に委ねてしまう。
・ 息子になぜ反抗しないのか、本音を聞くと「意見を言っても言い返されるから、怒る意味がない」と言う。
【反抗期がない子 ホンネがわからない】
元プロテニスプレーヤー・杉山愛さんのお母さんで、
子育てアドバイザーなどとしても活躍する杉山芙沙子さんによると・・・
・ 親が子どもに質問したとき、答えてほしい時間と、実際に子どもが答える時間は差がある。その差を理解し、子どもが答えるまで待つことが大事。
★尾木ママからのアドバイス★
・ なでしこさんの息子が反抗しないもう1つの理由、「母親を悲しませたくないから反抗しない」というのは反抗期がない子どもの典型。もっとも重体。
・ “反抗期がない”のではなく、親から“反抗期が見えていない”だけの場合もある。その原因は、実は親にある!?
【反抗期が見えない子どもって、どんな子?】
・ 早稲田大学名誉教授・菅野純さんによると「子どもの反抗期が見えない」親子関係には3つのタイプがあるという。
1) 親が支配する過干渉タイプ
→生活の全てが親の意のままに育った子は、慣れきってしまい反抗できない。
2) 葛藤がない甘やかしタイプ
→子は欲しいものが与えられ、我慢を強いられることがないため、反抗の必要性がない。
3) 関係が薄い無関心タイプ
→仕事で忙しいなど親子の接点が少ないため、反抗する場面がない。
【反抗期って必要なの?】
・ 反抗期とは自立期のこと。
・ 子どもは自分の主張が親の主張とぶつかり、反抗することで自立していく。
・ 親の主張が子どもの主張を押さえつけてしまうと、反抗できなくなってしまい、なかなか自立できない。
・ 反抗しない子どもの自立を促すには、うまく主張を引き出してあげることが求められる。
【見えない反抗期 自立を促すには? ~パンダさんの場合~】
・ パンダさんの息子は中学1年生。
・ 買い物での食材選びなど、いろんなことを息子に任せている。
・ その結果、息子は自然と自主性が育っていった
・ 「反抗期は来ていると思う」が「反抗する場面がない」という。
・パンダさんは、かつては良妻賢母を目指していたが、ある時から、それをやめた。きっかけは、息子の話に相槌をうちながら、実は聞いていないことがバレたこと。
・それ以降、無理に自分の考えを押しつけず「お母さん分からないわ~」と、息子に任せることで、反抗もないまま、自立をうながすことができている。
【杉山愛さんを自立させた方法とは?】
・ 杉山芙沙子さんは、愛さんが小さい頃から「Yes」「No」で答えられない質問をして、自分で決断させてきた。
・ 愛さんが13、14歳に海外遠征の際、気がついたら自分でチェックインするようになっていた。
愛さんは親に反抗することなく自立した。
【反抗期のない子どもたち まとめ】
・ 我が子に反抗期が“ない”人と思っている人は、自立を阻んでいる危険性も!
・ 子どもに判断を任せ、考えを受け入れることで自立を促すことができる!
(ディレクター N)
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:54