新年度のストレス 子どもの声を聞こう <番組内容>
今回のテーマは「新年度のストレス」。
4月、進級や進学など、子どもを取り巻く環境が大きく変わる。
新しい生活の中で「不安」や「悩み」を抱える小中学生も少なくない。
【「5月病」が低年齢化】
環境の変化に適応できず、5月の連休明け頃から、やる気が出ないなど心身の不調を訴える「5月病」。
最近は、中学生や小学生にもみられる。
【「中1ギャップ」にご用心】
中でも、中学校に進学した時は要注意! 人間関係や部活、授業の内容や進行など、大きく変化する環境になじめず、子どもがストレスを抱えた結果、体調を崩したり、不登校やいじめなどの問題が起こりやすくなる。
【子どもが「心のストレス」を親に言えない理由とは? ~モクレン家の場合~】
・親にいうほどの悩みではない、思っていた
・親に話して、大ごとにされたくない
・親に迷惑や心配をかけないくない
・いつ話せばいいのか分からない
【ストレスを早期発見!SOSサイン】
・寝付きや寝起きが悪くなる。朝、頭痛やめまいを訴える
・表情が暗く、ボーッとしていることが多くなる
・食欲がなく、食べる量が減っている
・やる気が起きず、ゲームやスマホなど、これまで興味を持っていたことにも、興味を示さなくなる
【子どもから話をきくときは? ~ビオラ家の場合~】
・根ほり葉ほり聞かない。
・「間(ま)」を大切に。沈黙も、この子が悩んでいるんだなぁ、と受け入れてあげる。
・親が聞きたいことを聞いてスッキリするのではなく、子どもが話してスッキリすればよい。
・親は、子どもの悩みに「共感」をしよう。
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保護者たちは、子どもの話をどう聞けばいいの?
和久田ミカさん(ホゴシャーズネーム・バニラさん/子育てアドバイザー)による、
気をつけるポイントの“タイプ別診断”をご紹介:
【タイプ別で診断 悩みを聞くときに気をつけるポイントは?】
問題)保護者でランチ会をすることに。あなたがとる行動は?
A)頼れるしっかりものの「パーフェクトタイプ」
⇒子どもの話を「こうすべき」「それはダメね」と善悪で評価する言い方になりやすい
B)楽しさ抜群!ムードメーカーの「チアフルタイプ」
⇒「大丈夫、大丈夫」と気軽に構えているな受け答え方が、話をちゃんと聞かずに流されてる、という印象を与えてしまうことも。
C)クールな理論派「スペシャリストタイプ」
⇒情報を正しく知りたいので、質問攻めにしてしまい、相手の話す気を削いでしまうことも。また、順を追って、正しく伝えようとするため、話が長く、説教臭くなりがち。
D)ニッコリ癒やし系、人の和を大切にする「スマイリータイプ」
⇒人に気をつかいすぎて、遠回しの話したり、前置きが長い傾向に。 また、悩みを自分のことのように心配し、一緒に振り回されたりすることも。
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【親子のタイプの組みあわせで、すれ違いも】
子どもから悩みを聞いた場合・・・
子どものタイプによって、受け取り方や、響く声かけが変わる。
チアフルママが、「大丈夫、大丈夫!」と、明るく励ますと チアフル子どもは、「そ~だよね、大丈夫だよね~!」と、素直に受け止める。
しかしスペシャリストタイプの子どもは、 「チアフルママは「大丈夫」って、気軽に言うけど、何を根拠に「大丈夫」って言ってるの?」と反発してしまう。
一方で、チアフルタイプの子どもは褒められて伸びるタイプ!逆に否定されることには弱いので、 パーフェクトママに「それはチアフルれはダメね」「こうすべきよね」と否定されると、しょんぼり凹んでしまう。
同じタイプだから、会話がスムーズというわけでもない。 スマイリースマイリータイプの親子の場合、子どもの気持ちを思うあまり、悩みを自分のことのように受け止め、一緒に不安になってしまう。そのようすをみた子どもは、お母さんに心配をかけてしまったと気をつかい、相談しなくなってしまうことも。
(ディレクターY)
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:54