岡本太郎の最高傑作「明日の神話」。渋谷の雑踏に掲げられる長さ30メートル、高さ5.5メートルという原爆の炸裂する瞬間を描いた壁画だ。燃え上がる骸骨、画面から外へと広がっていくキノコ雲、ビキニ環礁で被爆した第五福竜丸の姿。悲惨さを強調することなく、どこかユーモラスさも兼ね備えた表現だ。ただ岡本は生前作品を解説する言葉を残さなかった。芸人くっきー!、ミュージシャン石井竜也、脳科学者中野信子がメッセージを読み解く。