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サンフレッチェ広島レジーナ 小川愛選手 木村文子さん・STU48田中美帆さんと聞く

  • 2023年03月14日
(左から)田中美帆さん 小川愛選手 木村文子さん

今月、女子サッカーのWEリーグが2か月ぶりに再開しました。サンフレッチェ広島レジーナは、後半の戦いで上位をねらいます。今シーズン、レギュラーに定着した2年目の小川愛選手が「ひろしま コイらじ」に出演。木村文子さん(エディオン女子陸上競技部 アドバイザー)、田中美帆さん(STU48)とともにお話を伺いました。

(広島放送局 アナウンサー 武本大樹)

レジーナの攻守の要 小川 愛選手

小川 愛選手 ©2023 S.FC

小川愛選手は、東京都出身の24歳。昨シーズンからサンフレッチェ広島レジーナでプレーする、プロ2年目です。背番号は15。ポジションはミッドフィルダーで、攻守のつなぎ役、ボランチを務めています。女子サッカーの強豪、鹿児島の神村学園高校では、2年生の時に全日本高校女子サッカー選手権で準優勝。3年生の時にキャプテンを務めました。ルーキーだった昨シーズン終盤にレギュラーをつかむと、今シーズンはここまでリーグ戦、皇后杯すべての試合に先発出場しています。

田中)小川選手は私と年も近い。チームメイトからはなんと呼ばれているんですか?
小川)「愛」とか「愛ちゃん」と呼ばれることが多いです!
木村)可愛い!私たちも呼びたいですね。

シーズン後半 上位を目指す!

木村)レジーナはリーグ再開に向けて、鹿児島県指宿市でキャンプを行っていました。リスナーの方から「鹿児島キャンプでのチーム、個人の収穫はありましたか?」と質問が来ています。
小川)チームで多くの時間を共有することができて、戦術の部分や、攻撃や守備で共通理解を深めることができて、そこが本当に大きな収穫になりました。このキャンプで使った時間をリーグ戦で結果につなげられるように頑張りたいと思っています。
武本)去年10月に開幕して、ことし6月まで続く長丁場のWEリーグ。中断前まで7試合は2勝3敗、引き分けが2つ。11チーム中、8位。今シーズンの小川選手は、リーグ戦、皇后杯ともに全試合先発出場している。ここまでのシーズンを振り返っていかがですか?
小川)チームとしてはなかなか勝ち切ることができない試合が多くて、今の順位になっていると思います。でも、まだ後半戦で盛り返せると思っているので、このキャンプで積み重ねたものを出していって、もっともっと順位を上げて、目標は3位となっていますけど、優勝を目指して頑張っていきたいです。
武本)プロ2年目。成長したところはどこですか?
小川)守備の部分で、球際の強さを意識して取り組んできて、自分自身でも成長できたなと思っています。これからは守備から攻撃の部分。やっぱり得点に絡むことを意識して、試合で存分に出していきたいと思います。
武本)小川選手はまだWEリーグでの得点がないんですよね?初得点に期待がかかります。
小川)はい!ロングシュートも武器にしているので、積極的にシュートを打って得点をねらいにいきたいと思います。

ひとつの目標に向かった時間は“財産”

武本)小学生のころはお父さんの仕事の関係で、海外で生活していたそうですね。トリリンガル(3か国語を話せる)どころではないとか?(笑)
小川)いやいや(笑)昔はベトナム語などもできましたが、今は英語くらいですよ。
武本)英語くらい!(笑)英語が話せることだけでも本当にすごいです。
小川)小学6年生の時に日本に戻ってきたので、最初は日本語が一番苦手でした。中学から鹿児島に行きましたが、日本語はそこで勉強した感じです。
武本)12歳で親元を離れ、寮生活を始めました。大変ではなかったですか?
小川)身の回りのことを一人でやらないといけなかったので、大変だったんですけど、改めて両親への感謝、周りの人への感謝の気持ちを持つことができました。サッカーに集中できる環境だったので、サッカーのスキルを上げることに集中して、仲間と切磋琢磨しながら取り組むことができた貴重な時間でした。
木村)3年生ではキャプテンを務めたそうですね。その経験から得たものは?
小川)2年生の時に全国で準優勝することができて、優勝を目標にしていたんですけど、そこまでの過程でチームをひとつにまとめることがすごく難しかったです・・・。目標を果たすことはできなかったんですけど、やっぱりチームでひとつの目標に向かってお互いを刺激しあいながら使えた時間は、私の財産になりました。

「あのときの選択を正解にできて良かった」

小川 愛選手 ©2023 S.FC

武本)高校卒業後は、慶應義塾大学に進学しました。最初からプロを目指したいという気持ちはあったのですか?
小川)最初は大学卒業後にサッカーを続けるつもりはあまりなかったんです。大学3年生のころ、自分の将来を考えた時に「今しかサッカーはできない。やっぱりサッカーをやりたい」と。ちょうど大学を卒業する年にWEリーグが始まることもあり、プロの世界で挑戦してみたいと思うようになりました。
木村)実は私も大学卒業後に陸上を続けたいとは最初は思っていなかった。教育実習に行って、実習先の校長先生のひと言で、陸上を続けてみようかなと思ったのがきっかけ。重なる部分があるなと思って聞いていた。実際に続けてみて、どうですか?
小川)良かったなと思います。本当に。自分が少しでもやりたいと思っていたことを、あのとき辞めずに挑戦してみて良かったですし、挑戦した結果、今の自分があると思っています。あのときの選択を正解にできている自分に良かったね、って言いたいですね。

広島に元気 勇気 感動を

武本)WEリーグの発足とともにサンフレッチェ広島レジーナに入団。広島に来て良かったですか?
小川)本当に良かったです!
武本)言わせたみたいでごめんなさい(笑)
小川)いえいえ、本当に良かったと思いますよ!
田中)広島で生活して2年近く。広島生活は慣れましたか?
小川)だいぶ慣れました・・・
田中)おっ、良かった!私も3年くらいなので、ちょっとしか先輩ではないけど(笑)オフの日は何をしていますか?
小川)オフの日はおいしいものを食べに行ったり、自然も豊かなので川沿いをサイクリングしたり、楽しんでいます。
木村)小川さん、混ぜそばを食べに行くのが好きだとお聞きしたんですけど。
小川)広島市内にあるお店によく自転車で行っています。お店に来る皆さんと仲良くなって、レジーナをすごく応援していただいています。それが本当に温かくて。広島を本当に大好きになりましたし、サッカーでもっともっと広島の皆さんに元気だったり、勇気だったり、感動を与えられるように私も頑張りたいと思います。

レジーナから日本代表へ!

木村)シーズン後半が本当に楽しみになってくる。この後の目標を聞かせてください!
小川)個人的な目標はやっぱり・・・1ゴールをとること。セットプレーのキッカーもしているので、今3アシストなんですけど、二桁アシストを目標にしています。
武本)リスナーの方からも「小川選手のキック力が大好きです。ロングシュートを決めてください」といただきました。ことし7月にはワールドカップも開かれますね。
小川)レジーナで今、頑張ることが一番。それが日本代表につながると思っています。そこに向けて私も頑張りたいですし、もし選んでいただけたら日本代表としても頑張りたいと思います。
武本)今月18日には久しぶりのホームでの試合。サポーターの皆さんにメッセージを。
小川)チーム一丸となって勝ちにいくので、ぜひ会場に足を運んでいただいて応援していただければうれしいです。よろしくお願いします!

今回、私が最も印象に残ったのは、WEリーグに挑戦したことについて、「あのときの選択を正解にできている自分に良かったね、って言いたい」という小川選手の言葉です。自分自身の行動や決断に信念を持ち、サッカー人生を歩んできたことが伝わってきました。大好きな曲はHIPPYさんの「君に捧げる応援歌」という小川選手。試合前にも聞いているそうです。次回は、HIPPYさんがパーソナリティを務める水曜日の「コイらじ」でお待ちしています!

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