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G7広島サミット 被爆者からのメッセージ 森重昭さん

  • 2023年03月29日

森重昭さんは、8歳の時、学校に登校する途中に爆心地から約2.5キロの地点で被爆しました。吹き飛ばされましたが、人の陰になっていたせいもあってか、やけどはしませんでした。原爆投下直後に降った、いわゆる「黒い雨」も浴びたといいます。その後しばらくして、「旧日本軍に捕虜としてとらえられた後、被爆して亡くなったアメリカ兵がいる」という情報を知った森さんは、仕事の合間を縫って調査を進めます。そして、分かったことをアメリカに住む遺族に知らせる活動を長年にわたって続けてきました。そして、2016年にアメリカのオバマ元大統領が、現職の大統領として初めて広島を訪問した際、直接ことばを交わしました。森さんから、首脳たちへのメッセージです。

『原爆は人種を選ばない』

森 重昭さん(85)
「悲しみというのは、日本人、アメリカ人、そういった人種によって変わるということはありません。原爆は、これからも使ったら、多くの人が犠牲になるし、その時に、相手がロシアの人であろうと、ウクライナの人であろうと、原爆は人種を選ばないということを特に感じたので、核兵器は使わない。使わせない。そして、破棄すべき。えらい目に遭った人間の1人として、決して原爆が使われないように、祈るどころか、原爆を使わせないということに、全世界が全力を尽くすべきだと思います。サミットで広島を訪れる為政者には、全員で、単なるかけ声じゃなくて、本当に核を破棄してほしい。それを実現してほしいと、特にそう思います」

(年齢は取材当時です)

G7広島サミットに向けて(日本語)

Message to G7 world leaders (English)

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