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地域で子育て応援!ファミリー・サポート

ひるまえ子育てプロジェクト#3
  • 2023年05月17日

地域にもう一人“おばあちゃん”!?ファミサポで子育てを応援

フリーアナウンサー・森 直美

森直美です。地域で子育てを助けあう制度、ファミリー・サポート(ファミサポ)をご存じですか。

私も子どもが生後半年くらいの時から利用しています。周りに頼れる人もいなかったので、とても助かりました。

東広島市のファミリーサポート会員・池原ゆか里さん(60代)は、週に3回、地域に暮らす小学生のきょうだいのお迎えと預かりを行っています。

この日は、午後4時30分に、預かる子どもたちが放課後を過ごす児童館へお迎え。子どもたちの両親は共働きで児童館が閉まる午後5時までのお迎えが難しいのです。

父親が迎えにくる午後5時30分までの1時間ほどを、子どもたちと遊んだり宿題を見守ったりして過ごします。

この日は、帰り道の公園で野球をしたり、シロツメクサの花かんむり作りをしたり。完成した花かんむりは、子どもから池原さんにプレゼント!

池原さんが、子どもたちの預かりサポートを始めて2年あまり。今では子どもたちから「ばーば」と呼ばれるほど親しまれています。

一緒にシロツメクサのかんむり作り
自宅で孫も交えてゲーム
池原さん

3年前に保育士を退職し、以前より時間に余裕ができたため、地域のため少しでも何かできないかと思いファミリー・サポートに登録しました。

長時間の預かりは難しいですが、1時間ぐらいなら自分にもできると考え、子どもたちの預かりサポートを行っています

子どものたちの父親は会社勤め、母親は小学校の教員で、毎日忙しく働いています。そんな共働きの両親にとっても、池原さんのサポートは、なくてはならないものになっているそうです。

子どもたちのお母さん

ファミリー・サポートを活用する前は、自分が子どもを迎えに行き、夫が帰宅してからまた仕事に戻ることも。1時間預かってもらえるだけでもすごく助かります。

土日にしっかり子どもと遊ぶことができるのも、子どもを預かってもらえることで平日にやるべきことを終えられるというのが大きいと思います。

子どもたちのお父さん

子どもたちも池原さんと過ごす時間を楽しみにしていて、安心しきっている様子をみるとほっとします。共働きしている自分たちにとって、子育ての味方が増えたようでなくてはならない存在になっていますね。

地域でマッチング ファミリー・サポートとは

ファミリー・サポートとは、地域で子育てを支え合う仕組みです。各市町村がファミリー・サポート・センターを設置し、運営主体となっています。

まず地域のファミリー・サポート・センターに「育児のサポートを受けたい人(依頼会員)」と「サポートしたい人(提供会員)」が会員登録し、依頼内容によってセンターが会員をマッチング(仲介)します。

例えば、広島県東広島市では、子ども1人あたり1時間700円前後の利用料金で、傷害保険などの保証制度も整備されています。(※制度の詳しい内容は、各自治体にお問い合わせください。)

リフレッシュの利用もOK!さまざまなサポートの形

ファミリー・サポートの活動内容はさまざまです。ちょっとリフレッシュしたいときに、子どもを預かったり、保育所・小学校などの送迎、保護者が体調不良のとき(つわりなど産前・産後を含む)通院の同行なども、サポート内容に含まれます。

サポートする側の提供会員に特別な資格はいりますか?

東広島市ファミリー・サポート・センター(アドバイザー)

提供会員になるために特別な資格は必要なく、事前に子どもの安全を守れるよう保育の基本や応急処置などの研修を受けていただいてからの登録となります。

東広島市ではサポートする提供会員も20代~70代と幅広い世代が登録されています。

「徒歩での送迎なら可能」「保護者と一緒に子どもの見守り」など、できることは人によってさまざまです。サポートを行う提供会員の方にも、無理のない範囲で地域の子育てに関わってもらうのが一番だと考えています。

東広島市では、依頼会員の希望に合う提供会員を選定したら、センターで事前面談を行います。
この日は、夜間の子どもの預かりを希望した2児の母親と、中学生の子を持つ預かる側の母親が面談を行いました。

アドバイザーの立会いの下、アレルギーの有無や食べ物の好き嫌いなど細かい打ち合わせを実施。事前に条件の確認や子どもたちの顔合わせもできたことで、互いに安心して活動してもらえるといいます。

事前面談の様子
ファミリー・サポート・センター(アドバイザー)

家庭ごとの多様なニーズに応えるためには、サポートする方が1人でも増えてくれればと思います。そのために今後はファミリー・サポートとはどんなものかを知ってもらうイベントなどにも力を入れていきたいです。

地域でのサポートによって、東広島市の子育てがよりいきいきとしたものになればと思います。

サポート内容や利用料金などは各市町村のファミリー・サポート・センターごとに異なるため
関心がある方は、お住まいの市町村の子育て支援課などにお問い合わせしてみてください。

「ひるまえ子育てプロジェクト」 次回の放送は「ひるまえ直送便」5/18(木)午前11:40~の予定。 
テーマは「産後の心強い味方!助産院」についてです。

「ひるまえ直送便」はNHKプラスで1週間の見逃し配信中です! https://www.nhk.jp/p/chugoku-hirumae/ts/DKPRN351YZ/plus/

お悩み&こどものゲンバ大募集!

「ひるまえ直送便」では、子育てを応援する「ひるまえ子育てプロジェクト」を始動!
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