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カープ秋山翔吾選手「あの決断は間違っていなかった」

  • 2022年12月13日

カープで日本球界に復帰した秋山翔吾選手が、お好みワイドひろしまで今季の心境を激白。
大リーグ最後の日々からカープで活躍するまでの胸の内を語りました。

曾澤選手とは野球の話、菊池選手とはバカ話(笑)

Q.広島に来て5か月ですね。
A.早い段階で受け入れてもらえて、ここまでは良い5か月だと思います。
Q.お気に入りの場所はできましたか。
A.まだそんなに出かけられていないので、これからです。早くコロナが終息してくれないかと思っています。

Q.ファンの皆さんからの質問です。「仲の良い選手は誰?」
A.やはり同学年の會澤翼選手と、一つ下の菊池涼介選手です。侍ジャパンで一緒にやって来ましたし、僕がカープに入団するにあたって陰で動いてくれていたと聞いています。
會澤選手との会話の大半は野球の話ですが、菊池選手とはバカ話です(笑)。

Q.続いて「広島の好きな食べ物は?」
A.やはりお好み焼きです。こちらに来てこんなにお好み焼き店があるのかと思いました。振り向けば必ずあるというか、これまで住んでいたところにはこれほどたくさんのお好み焼き店はなかったので。もともと好きだったのですが、ますます好きになりました。

あの決断は間違っていなかったと思います

Q.「なぜカープに入団しようと思ったのですか?」という質問もありました。
A.いろいろな要因はあったのですが、決め手と言われれば、球団代表の鈴木本部長の言葉でしょうか。本来であればチームを強くしたいなどと言われるところだと思いますが、私個人の記録(まだ達成していない)「2000本安打」にまで言及してもらったことが心に響きました。また、セ・リーグでのチャレンジが大リーグに行った時の続きのように感じられたこともあったと思います。

Q. カープ入団については、NHK野球解説でカープOBの小早川毅彦さんが「自分も含めてカープに来てくれるとは誰も思っていなかった。あの秋山がカープを選んでくれたおかげで球団としての評価が上がった」とも話していました。
A. こんなに持ち上げられると後が話しづらいですね(笑)。小早川さんにはカープ入団が決まったとき連絡をすると「良いチームだから」と言ってもらいました。
Q.シーズンを終えた今、振り返ってどう思いますか。
A.あの決断は間違えていなかったと今は思います。これは僕が野球をやめるときに振り返って、ファンの方や自分自身がどう思うかだと思いますので、これからさらにそういう思いが強くなるように頑張っていきたいです。

やるだけやってダメならアメリカでの野球は終わり

Q.今年のシーズン前から終わるまでの自分の調子をグラフにしてもらいました。ずいぶんとメリハリのあるシーズンでしたね。
A.よく言えばメリハリですが。シーズン始まる前にMLBのレッズを戦力外になって4月は先が見えなくなりました。その後、パドレスの3Aのチームに行く事が決まってからは、良くても悪くてもメジャーには戻れないかもしれないというのがあったので、開き直ってというか、「とにかくやるだけやってダメならアメリカでの野球は終わりにしよう」とラストチャンスをもらった期間で、今までになく楽しんで野球ができました。
Q.調子がピークに達するのが、カープ入団会見ですね。
A.次の野球をやる場所が決まって、「広島で野球をやるぞ」となってからピースナイター(8月6日の広島原爆の日の試合)の頃まで好調をキープできました。その後は、バッティングや体調が整わず、悪い時期に入りましたが。
Q.原爆の日の試合では、7連敗中のチームを救うサヨナラヒットを打ちましたね。
A.僕は美味しいところをもらっただけで(笑)。あれだけの繋ぎができるチームを目の当たりにし、7連敗中にあんな勝ち方はできないだろうと驚きました。良いきっかけになる試合だったと思います。
Q.来シーズンに向けては、新井貴浩監督が新たに就任されましたね。
A.僕は佐々岡監督にとってもらっていろんなサポートをしてもらいチームに溶け込む事ができました。新井監督は一緒にプレーした選手もそうでない選手ともよくコミュニケーションする姿を秋季キャンプで見ましたので、選手同士でもコミュニケーションをよくとるようにしなくてはいけないと思いました。
Q.二日前に初対面されたそうですね。
A.短い時間でした。これから知ってもらわなければならないです。

トリプルスリー? 30盗塁なんてしたことないです(苦笑)

Q.カープOBの小早川さんは、来シーズンへの期待を「打率3割、ホームラン30本、30盗塁できると太鼓判を押している。プレッシャーをかけて申し訳ないけれどそれができる選手だと思っている。打順は私が監督なら1番。新井監督が何番で起用するのか注目している」と話しています。
A.新入団の未知の選手に対する期待をこんなふうに語るのは聞いたことありますが(笑)、30本30盗塁なんてした事ないです(苦笑)。小早川さんには気にかけていただいているので、少しでも近い数字を残せるように頑張ります。
Q.もう一つ街の人からの質問です。「広島でやりたいこと、広島での夢は何ですか?」
A.広島でやりたいことは、カープで優勝すること。夢は、2000本安打に近づいて達成することですので、長い野球人生になるように頑張っていきたいです。

気軽に声をかけられるようなオーラ出しときます(笑)

Q.最後に来シーズンへの意気込みをお願いします。
A.入団してからたくさんの人に受け入れてもらい応援してもらったシーズンでした。来年は35歳のシーズンですが、小早川さんの期待する数字に近づいて、チーム順位が上がる戦力になれるよう頑張ります。街で見かけた時は、気軽に声をかけてもらえるようなオーラを出しておきますので(笑)、よろしくお願いします。
 

  • 横山悠 記者

    取材・構成

    横山悠 記者

    2016年入局 前橋、長野を経て広島局でカープ担当 
    8月6日ピースナイターでの 秋山選手のサヨナラヒットは 今も目に焼き付いています

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