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ハロウィーンに学生生活の思い出を コロナ禍の広島の大学生

  • 2022年10月31日

    ハロウィーンの時期がやってきました。毎年、仮装したり飾り付けをしたりしてイベントを楽しんできた人もいると思いますが、今年は待ちに待った人たちがいます。新型コロナウイルスの影響で、充実した学生生活を送れなかった大学生たちです。「学生たちみんなで楽しめることをしたい」。大学を舞台に、仮装イベントを企画しました。
                                  広島放送局記者 重田八輝 

    街にハロウィーンの雰囲気が漂う10月28日。広島市の広島女学院大学でハロウィーンイベントが行われました。午前9時から始まった授業、先生も学生も仮装姿です。「トリックオアトリート!」学生が言うと、先生がお菓子を配っていました。

    学生も先生も、ふだんとは違う雰囲気の中、ハロウィーンの気分を味わっているようでした。

    学生
    新鮮な感じがします。先生の格好がツボです。楽しかったので、またイベントをしたい。

    先生
    とりあえず家にあるものを持ってきました。最初はちょっと恥ずかしいけど、途中から全然気にならなくなりました。学生が盛り上がっているので、一緒に楽しみたい。

    入試課の部屋
    入試課長も・・・

    入試課でも、職員たちが仮装して業務にあたっていました。

    3年生 竹内花音さん

    企画したのは3年生の竹内花音さんです。企画に至るには、「もっと大学生活を楽しみたい」という強い思いがありました。2年前の4月に大学に入った竹内さん。新型コロナの感染が拡大し始め、入学式は行われませんでした。

    入学手続きの日 自宅前で撮影した写真

    黒の真新しいスーツ姿。当時、学生生活を満喫している写真を撮る機会はありませんでした。

    竹内花音さん
    この時期の写真はこれしかありません。入学手続きのために大学に行くときも、親も一緒に行っちゃいけないし、1人で行って、手続きだけして帰って、すごいさみしかったです。大学では桜が咲いていてきれいだなって思ったし、そういうところで記念撮影するのが入学式のイメージでした。でも1人で来ているし、知り合いもいないし、だから写真を一緒に撮ってくださいって頼む人もいなくて、どうしようもないんだなって切なかった。祖父母にも、本当は桜の木とか大学前とかで撮っている写真を送ってあげられたらよかったんですけど。

    入学したあともオンライン授業。外に出ることなく自宅で受講し続けました。長い間、クラスメイトに会うこともなく、文化祭などのイベントもないまま、気づけば3年生になっていました。

    竹内花音さん
    やっぱり高校生の時に思い描いていた大学生活じゃなかったなとは思いますね。家にいたという記憶が1番強いかなと思います。家でずっとパソコンと向き合う日々で、やっとちょっと緩和されて大学に行っていいよって言われて、行っても感染者数が増えるとまた家に戻ってくださいみたいな感じで。全国みんなそうなのは分かっていたし、しかたないよねって思っていました。

    残り少ない学生生活のなかで、大学全体で楽しめることがあったらいいなと考えた竹内さん。大学の先生にも相談し、ハロウィーンのイベントを企画。8月から準備を進めてきました。かぼちゃやおばけやマネキン。友達と一緒に飾りつけもしました。

    竹内花音さん
    全力で学内をハロウィーンにしていって、仮装をしてないほうが、ちょっと浮くかもぐらいの、みんなで楽しむ学内の雰囲気づくりをやっていきたいなと思いますね。あと当日の盛り上げですかね。頑張りたいと思います。

    イベント当日。学内ではハロウィーンの雰囲気を楽しめるようキッチンカーも用意され、カボチャのスープや、輸血パックに見立てたジュースなどが売られていました。

    竹内さんがこだわったのはフォトスポットです。楽しかった。嬉しかった。大学での思い出を写真に収めて残してほしいという願いです。おそろいの仮装をした学生たちが、笑顔で写真を撮る様子を、竹内さんは見つめていました。

    竹内花音さん
    「これがイベントか」という、なんか感慨深い気持ちになりました。イベントごとに参加するというのが初めてなので、大学のイベントってこんな感じなんだなっていう、私自身も参加者みたいな気持ちもあるし、やっている側の人間としても、大学でこういう楽しいイベントが開けてよかったなという気持ちです。私はもうあと1年とちょっとしかこの大学にはいられないんですけど、だからこそ、来年も再来年もこういうイベントごとが続いていけるように後輩にいろんなことを教えたりとか、いろいろ託していきたいなと思います。

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