ページの本文へ

ひろしまWEB特集

  1. NHK広島
  2. ひろしまWEB特集
  3. カープ新監督 新井貴浩さん 就任会見で広島愛語る!

カープ新監督 新井貴浩さん 就任会見で広島愛語る!

  • 2022年10月12日

プロ野球・カープの新しい監督に就任した新井貴浩氏が10月12日の午後、記者会見に臨みました。「皆さんの気持ちを真っ赤に燃えさせるように頑張っていきたい」。赤いネクタイをした新井氏はファンにメッセージを送りました。会見の一問一答です。

A:皆さん、こんにちは。来シーズンからカープの指揮をとることになりました新井です。よろしくお願いします。

Q:今の率直な気持ちは。

A:マツダスタジアムにきょう入ったんですけれども、入った瞬間から、少しどきどきわくわくという気持ちになってきました。

Q:監督就任の打診はいつごろあり、決断までどれくらいかかったのか。

A:順位が決まったあたりですかね。そのあたりからそういうお話をいただいて。正直、驚いたんですけど、私は1回、カープを出ていますので、それでもまた球団の方に「戻ってこい」というふうに言っていただいて、そこから3連覇もさせていただいて。もう球団には大きな恩があるので、私には、その、(断る)選択肢はなかったです。

Q:引退後4年間、解説者という立場からカープはどのように見えたか。

A:もちろん一緒にプレーした選手もまだプレーしていますし、また新しくね、入ってきた選手もいますけども、外から見ていて、楽しみなチームだなというふうに感じていましたし、若手にしてもまだまだできる若手がたくさんいるなというふうに感じていました。

Q:カープをどのようなチームにしたいか。

A:もちろん、強いチームっていうのは当然なんですけども、ファンの方々が見ていて、わくわくするチームにしたいなと思います。

Q:コーチなどの経験がないままの監督就任は、カープでは野村謙二郎さん以来。プレッシャーはあったか。

A:もちろんあります。もちろんありますけども、もうそのあたりの覚悟というのはできています。

Q:理想の監督像は。

A:まさにその質問がくると思ったんですけど、自分で考えてもですね、どの監督を目指してっていうのがちょっとピンとこないんですよね。ですから、自分らしくと言いますか、肩ひじ張らずに自分らしくやっていく中で、気づいたらそういう監督になってた、というふうに。それは皆さんが評価してくださることだと思っています。

Q:カープは3連覇後、4年連続でBクラスに。どれくらいの期間でどういった成果を出すというビジョンはあるか。

A:(笑)。なかなか難しい質問ですね。もちろん今を戦いながら、来年を戦いながら、精いっぱい戦いながらっていうのは基本になるんですけれども、中期的なこと、長期的なことも考えながら指揮をしていかないといけないと思います。ただ基本的には、目の前の1試合1試合を。その積み重ねだと思うんですよね。選手たちには今、言ったように目の前の試合、とにかく全力で頑張ってくれと言いたいですし、そこをマネージメントしていくのが私であり、コーチだと思っています。

Q:現役時代にお世話になった山本浩二さんとは、何か話をしたか。

A:もちろん浩二さんには、一番に電話、報告の電話をしました。

Q:どんな言葉をかけてもらったか。

A:「おお、大変じゃけど頑張れよ」というふうに。「なんかあったら相談に乗るから」というふうに言っていただきました。

Q:現役時代をともにした選手たちがまだまだたくさんいる。監督という立場でどう関わり合っていこうと考えているか。

A:そうですね。もちろん一緒に現役をね、今言われたようにプレーした選手もまだたくさんいますし。彼らは自分が現役のときに、どのような考えでどのようにプレーしてきたかっていうのを一番間近で見てきてくれていると思うんですよね。ですからたぶん、うーん、これは厳しいぞっていうふうに思っているんじゃないでしょうかね。

Q:今、期待している若手選手はいるか。

A:若手選手、もう全員に期待してます。名前とかではなく、全員に期待していますし、もう1軍・2軍関係なく全員フラットな目で見ていこうと思っています。

Q:野手、投手は関係ないか。

A:そうですね、もう野手も投手も、全員期待していますし。また一度ね、フラットな目で見たいなって思っています。

Q:コーチ陣に求めることは。

A:私もそうですけれども、勝つためにはどうしたらいいのかっていうのを、まずは優先順位の一番として考えてほしいですね。やっぱりいろんなね、起用とか采配とかいろいろあると思うんですけれども、第一番は「勝つためにどうしていくのか」ということを考えてもらいたいですし、自分もそういうふうに考えています。

Q:来週にはドラフト会議が控えているが、出席するか。

A:出席します。はい。

Q:仮に競合した場合、くじは引くか。

A:もちろんです。競合しないことを祈っています(笑)

Q:競合した場合の運にも注目が集まっている。

A:競合しないことを祈っています(笑)

Q:再びユニフォームに袖を通すことに。予想より早いタイミングだったか、想定通りだったか。

A:いや、タイミングというか、そもそも想定していなかったことですので、全部のことに驚いていますね。

Q:選手たちに伝えていきたいことは。選手たちにはどういう目標・ビジョンを持ってペナントレースに臨んでほしいか。

A:とにかく私自身も勝ちたいですし、勝つために、カープのために、じゃあ今の自分で何が精いっぱいできるのかというのを常に考えてもらいたいですし。また自分も、勝つために何がベストなのか、またカープのために何がベストなのか。そこは1年単位ではなく、まぁ何年ねユニフォーム着ているかわかりませんけども、中期的なビジョン、長期的なビジョンを自分の頭に入れてやっていきたいと思っています。

Q:うれしい時も苦しい時もつらい時も、新井選手を見てきたファンにメッセージを。

A:カープファンの皆様へ。マツダスタジアムを真っ赤に染めてほしいです。そして選手に力をください。私たちは皆さんを喜ばし、また皆さんの気持ちを真っ赤に燃えさせるように頑張っていきたいと思います。

Q:現役時代、新井さんは激しい練習を積んでレギュラーをつかんだ。その経験から今の選手にどのようなことが伝えられるか。どのような練習姿勢を求めていきたいか。

A:質も量も大事なんですけども、やっぱりプロの世界は厳しいですから。またカープの伝統として、猛練習という伝統があるので、やっぱり量も質も両方追いかけていきたいと思いますし。寝ていてはうまくならないので。しっかり、たっぷり、汗は流してもらいたいと思います。

Q:チームは秋季練習が始まっている。ユニフォームを着て指導するのはいつごろになる見通しか。

A:もちろん、今すぐにでも練習に参加したいんですけれども、スケジュール的なものもありますので、そのあたりは球団と調整しながら、できるかぎりみんなと早くコミュニケーションをとりたいなというふうに思っています。

Q:新井さんは地元・広島出身で、県立広島工業高校(県工)の出身。同じ県工OBにはヤクルトスワローズの高津臣吾監督がいる。新井さんにとって高津さんはどういう存在か。どのようにヤクルトを倒していきたいか。

A:難しい質問ですね。今おっしゃったように、広島の同じ高校からセ・リーグの2つの球団の監督が同時にいるというのはすごく珍しいことだと思いますし。また、高津さんは連覇されてますし、ヤクルトも若手、ベテラン、そして外国人選手、すごくバランスのいいチームだと思うんですよね。すごく強いですし。ですから、そこにどう立ち向かっていくかっていうのは今から考えたいと思いますけれども。そうですね、高津さんも高校の先輩なんで、アドバイスいただけるかなと思っています(笑)

Q:3連覇のときのような強さを取り戻すためには、何が必要だと思うか。

A:まずは若手の底上げと言いますか、力をつけさせるということが大切だと思います。ただシーズン長いので、3連覇したときがそうであったように、若手だけでは勝てないんですよね。ですから、あのころも若手、中堅、ベテラン、そして外国人選手ですよね、すごくバランスのいいチームだったので、何事においても、そのバランスっていうのを大切にしていきたいなと思います。

Q:バランスというのは投打、シーズン通しての戦力などか。

A:そうですね、すべてにおいて言えることだと思います。1試合1試合のゲームのバランスもそうですし、シーズン中も。例えば1年単位で考えたとして、シーズン中の序盤、中盤、後半、夏場以降ですね、後半というのは。でも、そういうことも頭に、念頭に置きながら、ピッチャーの起用であったり、采配であったり、そういうものもやっていきたいなって思っています。目の前の戦いには一生懸命、もちろん全力で戦うんですけども、同時にワンシーズンでも中期的な考え、長期的な考え、そういうビジョンを持って戦いたいと思っています。

Q:きょうのネクタイは自分で選んだのか。

A:そうですね、はい、自分で。まぁ小さいころから私も広島でカープファンでしたし、「どれか色を選びなさい」って言われた時に、小さいころから1番目は赤でしたし、きょうも赤です。

Q:今のカープの強みと弱みをどう感じているか。

A:まずは強みなんですけど、投手も野手もこれからという選手はたくさんいると思います。またポテンシャルの高い選手もたくさんいると思います。そこは楽しみです。ウイークポイントとしては、ことしの戦いの中でもそうだったんですけれども、カープの昔からの伝統の野球というと、もうグラウンドを走り回る野球ですよね。私も小さいころにそういう野球を見てきていますので、そういった面では、少し走るといった点では、さみしかったなと思います。これはもう足が速い遅いではなく、盗塁ができるできないではなく、もっと走塁の意識というものを持ちながら、打つだけではなく、もちろん、打つ方もやっていくんですけども、打つ方と走る方、両方の面で相手チームにプレッシャーをかけられるような、そんなチームにしたいと思っています。

Q:ファンとしては「25番の新井さん」が印象に残っている。監督らしい番号をつけるとしたら…。

A:どうなんですかね(笑)ええ、まぁ球団の方には「背番号、何番がいい?」というふうに言われたので「(黒田博樹さんの永久欠番の)15番ください」というふうに言ったんですけども。まぁ鈴木球団本部長から「本人に言ってくれ」というふうに言われましたので、(黒田さんには)私、じかには怖くて言えないので。まだ何番か決まっていません。

ページトップに戻る