2021年04月02日 (金)1勝1敗1分...開幕3連戦を振り返る
カープはマツダスタジアムで中日と3連戦を終え
1勝1敗1引き分け。
初戦の逆転負けにはもの足りなさを感じましたが
2戦目は勝利、3戦目は引き分けとなりました。
この3試合の先発ピッチャーの成績は
開幕戦の大瀬良投手が7回3分の1で4失点、
2戦目の九里投手が6回で1失点、
3戦目の野村投手が6回無失点という結果でした。
まずは3年連続で開幕投手を任された大瀬良投手。
立ち上がりから
大瀬良投手の持ち味を発揮した投球で
中日打線を抑えていました。
完投完封ペースで7回まで進み
8回にちょっと崩れましたが、
決して悪くない内容。
安定感のある投球をしていただけに
なんとか勝ちにつなげたい試合でした。
2戦目は、オープン戦から好調だった九里投手です。
初回に1点を失ったものの
その後、立ち直って勝ち投手に。
低めのコントロールや両サイドの投げ分けなど
九里投手らしい、
すばらしい投球を見せてくれました。
そして3戦目は野村投手。
最後に開幕ローテーションを勝ち取りましたが、
自分のリズムでしっかり投げきりました。
特によかったのは、野村投手の持ち味でもある
両サイドの投げ分けと、
相手打線に的を絞らせない緩急。
野村投手らしい、さすがの投球でした。
この開幕3連戦を見るかぎり、先発投手陣はしっかりと
役割を果たしていたと思います。
一方で開幕戦のリリーフ陣です。
初戦、大瀬良投手が8回にマウンドを降りて
継投に入りました。
勝ちパターンからどのような形で
継投するかに注目しましたが
塹江投手が1点差に迫られたあと、ケムナ投手。
中日のビシエド選手に対して
カウントを悪くしてからホームラン、
これで逆転されます。
さらに9回は島内投手が
悪い流れを断ち切れないまま失点を重ねます。
ピンチの場面で、若いリリーフ投手たちには
難しさもあったかと思いますが、
今回の経験を今後に生かしてほしいと感じました。
そのリリーフ陣の新戦力として注目されるのが
栗林投手と森浦投手です。
両投手とも、2試合2回を投げて
無失点という成績でした。
まずはドラフト2位の森浦投手。
制球力のあるピッチャーです。
2戦目に登板してテンポよくツーアウトを取りました。
ツーアウトから2つのファーボールとデッドボールで
満塁のピンチを作りますが
最後はセカンドゴロに打ち取って切り抜けました。
しっかり抑えたことは
森浦投手の大きな自信になるでしょう。
勝ちパターンに投げるピッチャーの一人になりました。
そして、ドラフト1位の栗林投手。
開幕2戦目でプロ初登板・初セーブを記録しました。
150キロのストレート、決め球のフォーク、
カーブも効果的でした。
栗林投手も初登板で緊張したでしょうが、
気持ちの強さを感じる堂々としたピッチングで、
自分の持ち球を十分に生かした投球をしていたと思います。
栗林投手は3戦目も9回、0対0の場面で登板して
3人を完璧に抑えました。
この日の勝負球はカットボール。
ストレートとフォークのイメージが強い栗林投手ですが
持ち球の幅がさらに広がったことで、相手バッターに
「打ちにくい投手」という印象をつけたと思います。
すでに抑え投手としての要素をすべて持っているので
これからは経験を積んでいってほしいです。
今後が非常に楽しみな投手の一人です。
オープン戦で不調だった打線については、
シーズンに入ってから
かなり機能するようになりました。
ただ3戦目では、
ヒット10本、6四死球、残塁16で
1点も取れないという結果になりました。
チャンスは作るのに、ホームが遠い。
この先、競り合いの試合で勝つために
いかにランナーをホームに返すかということを
個々の選手が意識してほしいと思います。
このような状況の中でも、
チームを引っ張る存在である
1番・田中選手、2番・菊池選手が好調です。
菊池選手は粘りのバッティング、
田中選手からはホームランが出ました。
今後の活躍が楽しみです。
また、今シーズンは同点の場合でも
9回で試合が終了する規定になっていますので
投手陣については、後半2イニング、3イニングで
しっかり投げ切れるリリーフ陣を
いかに作っていけるかが課題になるでしょう。
投稿者:☆更新スタッフ | 投稿時間:17:00