2020年09月23日 (水)ここまでの振り返りと若手への期待


今シーズンのカープは、開幕から苦しい戦いを強いられ

9月22日現在で5位です。

ここまでの戦いを振り返るとともに、

今後の巻き返しへのキーマンについて大野さんに聞きました。

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開幕当初から課題とされたところが

しっかり修正できずにシーズンに入ったため、

いろんな意味でしわ寄せが

きているのかなと思います。

ここまでの低迷の要因・課題を考えてみます。

まずは投手・リリーフ陣です。  

接戦を落とす試合が多かったです。

僅差の試合で勝ちきれない、

後半のリリーフ陣がちょっと不安定なところが

ありましたので、そういう試合が多かったかなと。

 

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このリリーフ陣を固められなかったという事で

象徴的なのが、抑え投手だと思います。

今シーズンの抑えを任せた投手が4人、

最初はスコット投手に大きな期待を寄せました。

しかしスコット投手からちょっと崩れてきました。

スコット投手、そのあとに菊池保則投手、

一岡投手も最後を任される事があったのですが

最終的に今フランスア投手という状況です。

代わること自体が良くないですね。

今の野球というのは、

やっぱり9回クローザーがしっかりいて、

初めての試合は成立して戦えるんです。

それがこれだけの人数が変わるようであれば、

いかによくないか、という現れです。

 

8月30日の阪神戦。

延長10回にフランスア投手が

2失点をして敗れるというゲームがありました。

そこまで14試合連続無失点ということで

状態は上がってきたんですが、

フランスア投手の悪いときというのは

先頭打者のフォアボール・ヒット。

先頭打者を出すか出さないかで

相当変わってきているんです。

今のフランスア投手に限って言えば

やはり先頭打者をいかに抑えるか、

そこが一番課題です。 

とにかく入り、最初のバッターに

しっかりトップで入っていく、

という投球をしてほしいです。

 

先発投手も苦しんでいます、

先発投手、柱の二人。

先発投手はそれなりに頑張ってくれると思ったんですけど。

まずは、ジョンソン投手ですけれども、

非常にいい投手には間違いないんですが、

今年の場合はメンタル的な課題がありましたけれども、

ボールの種類です。

特にストレート系・カット系のボール、

そのコントロールと球の切れ。

これが今年は非常に良くないです。

体のキレもちょっと足りないような気がしますし、

それがボールに伝わってないという事で、

本来のボールが投げきれないというのが

この結果になってなると思います。

本人も気持ちの面で保とう保とうとして、

味方がもう少し援護をとっていれば

という試合もありました。

全体的に見たらジョンソン投手の

本来のピッチングができてない、

という投球が多かったです。

二軍で再調整していますが、

必ず勝ってもらわなければならない投手だと思います。

気持ちの切り替えとあと体のキレ、

そういうものを練習の中で取り入れながら、

戻ってきてほしいと思います。

 

そしてもう一人が、なんといってもエースです。

大瀬良大地投手、9月5日は4回途中、

8失点というピッチングで2試合続けて

ふがいない投球になってしまいました。

昨日コンディション不良で

1軍の出場選手登録から抹消されて、

今後は主にリハビリを行う3軍で調整を行うことになりました。

(9月16日に右ひじの手術)

 

ここからは今後の巻き返しに向けた

キーマンを注目していきましょう。

新人の森下投手、良く投げていますよね。

非常に魅力のある投手です。

6勝2敗防御率2.40と好成績。

もっと勝ちがあってもいいじゃないか

というような投球を見せています。

内容的には1勝2勝上乗せしてもいいのかな、

というような投球をしています。

何が一番いいかというと、

やはりまずストレートでしょう。

特に右バッターに対してインサイドに投げ切るストレート。

このボールの力が非常にあります。

ントロールもいい。

またこのストレートを生かすためのカーブの緩急です。

この緩急でのカーブは相手打者にとって

邪魔になるボールです。

新人でありながら、その投球術というか、

そういうものを持っているんじゃないかと思います。

新人王というのも本人も目標に掲げていますし

十分狙えると思います。

巨人の戸郷が7勝してますから。

森下投手にはぜひこのシーズン投げ抜いて、

なんとか新人王を取ってほしいなと思います。

異例のシーズンで体力のほうを心配してましたけど、

投げるスタミナもついてきたようです。

そういう意味では、この先ケガがない中で

投げ切ってほしいなと思います。

 

他にも期待の若手が非常に頑張っています。

塹江投手と坂倉選手です。

 

先月23日の巨人戦、塹江投手1イニングを抑えて

勝ち投手になりました。

そして打者では坂倉選手、

この試合で決勝本塁打を打って

2人そろってヒーローインタビューという

お立ち台につながった、という試合がありました。

 

この二人は本当に今シーズン飛躍しています。

塹江、期待の左腕ということで、

キャンプ中から状態もよく、

期待してましたけども、

シーズン入っても頑張ってきて、

今では、セットアッパーの

ポジションを勝ち取りました。

150キロのストレートを投げますし、

スライダーのキレが非常にいいですよね。

また、仮に失敗しても次の登板、

しっかり気持ちを切り替えて

打者に向かっていく姿勢。

これは投手としては強みですよね。

これはセットアッパーやクローザー

にとっては大切な要素です。

それが若くして出せる投手に

なりましたので非常に楽しみです。

 

そして坂倉選手ですけれども

昨シーズンのバッティングを

買われて外野にも挑戦をしていましたが、

今年はキャッチャーで勝負するという事で、

マスクかぶる機会も多いですし、

なんといってもバッティングですよね。

下半身が非常に安定してボールを

しっかり捉えられるようになりました。

長打も打てるようになりましたし、

アベレージが非常に高い。

マスクをかぶる機会も増えてきて、

バッティングがこれだけ好調ですから、

やっぱり捕手としてピッチャーの

リードをして勝てる捕手として育ってほしいと思います。

 

 

若手をどんどん使ってはいますけど、

やはり勝つためにはここまで経験がある選手が、

やはりしっかりチームを引っ張って頑張ってもらわないと、

そこに若い人がついていくようなチーム状態の

チーム作りというのも必要です。

巻き返しの一番大事なポイント。

選手全員で戦うわけですから

一体感・一丸となって戦うなかで

まずはカードの初戦を頑張るということ。

そしてちょっと先発陣が今崩れがちですので、

先発陣が初回、序盤にとにかく失点しないで、

先取点を先に取ると。

と言うその勝てる形をしっかり作っていく試合を

増やしてほしいと思います。

 

 

投稿者:☆更新スタッフ | 投稿時間:14:30


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