2019年12月18日 (水)戦後政治を振り返る~中曽根・石橋両氏が死去


NHK広島放送局放送部長の安達宜正です。

 

Sexy ZoneがNHK紅白歌合戦の

連続出場を逃したことを

取り上げたところ、

たくさんの返信、

さらにはハガキを送ってくださる方もいて、

セクラバの団結力を再認識しました。

 

そんな折、民放の番組でセクゾくんたちが

SMAP「夜空ノムコウ」

歌っている姿を見ました。

中島健人くんの髪の色が変わったこと、

佐藤勝利くんが弾くギター姿を見て、

ピアノやホルンで楽しませてくれたことを

思い出しました。

来年は5人で戻ってきて欲しいものです。

セクラバ・トントン

応援しています。

butyoutonton.jpg

 

 

さて、昭和の戦後政治を代表する政治家が

相次いで、亡くなりました。

中曽根元総理大臣と

石橋元社会党委員長です。

先日、広島の平和記念公園にある、

中曽根氏の石碑を改めて訪ね、

2人が同じ時期に亡くなった意味を

考えました。

butyousekihi.jpg

 

昭和の戦後政治は1955年に

自由民主党が結党、

左右の社会党が統一した、

いわゆる55年体制が基本的な構図です。

中曽根・石橋氏は両党を代表する論客、

政局の節目にも重要な役割を果たした

政治家でした。

 

僕は政治記者時代、

自民党では中曽根派を継いだ、

渡辺派、山崎派を担当し、

中曽根氏を何度か

取材したことがあります。

一言でいうと、風圧のある政治家でした。

事務所を訪ね、1対1になったら大変です。

緊張して、何を聞いていいのかわからず、

退散したこともありました。

NHKの先輩や番記者仲間と一緒に

何度か食事したこともありました。

こうした場面で中曽根氏は

記者一人ひとりに、

政局の見通しを質し、

みずからの見方を示しました。

ある会合で小渕総理が

自由党・小沢代表との間で

自民・自由・公明の

いわゆる「自自公連立」を

水面下で進めていたことが

話題になりました。

中曽根氏は

「小渕君とも小沢君とも会った。

   連立は必ずできる。

 政治の安定は必要だ」

自信ありげに述べ、その後まもなく、

3党連立政権が発足したことを思い出します。

アメリカ・レーガン大統領との

「ロン・ヤス」関係をはじめとした、

華やかな外交と、

「不沈空母」発言といった、

タカ派のイメージが、

中曽根氏にはあります。

また、広島で、被爆者を見舞った際に

「病は気から」と述べ、

批判を受けたこともありましたが、先の戦争について、

「侵略的事実は否定できない」

話していたことも印象的でした。

 

一方の石橋氏。

社会党担当時にはすでに引退しており、

直接取材したことはありません。

ただ、僕が住んでいた衆議院旧東京10区。

ここは社会党の重点区で

石橋委員長が何度も

演説に訪れていました。

大学生ながらに野党第一党の党首は

論理立ても十分で迫力が違うという

印象を覚えました。

中曽根外交をタカ派路線と批判、

対決姿勢を明確に示していました。

石橋氏は「非武装中立」論で有名ですが、

自衛隊を

「違憲だが法的存在である」認め、

現実政治のなかで軍縮を

求める姿勢を示し、

社会党の政策転換に

尽くそうとしていたことが、

本来の政治姿勢だったようにと思います。

 

両氏は外交安全保障政策を得意とし、

1983年、総理大臣と社会党委員長として、

衆議院予算委員会で論戦を

交えたことがあります。

当時の野党第1党の党首は

本会議で質問に立ち、

予算委員会で対決するのは

異例中の異例でした。

 

石橋氏が

「安全保障政策に絶対はない。

  比較、選択的なものだ。

  理想を失ってはならない」

持論を展開したのに対し、

 

中曽根氏は

「理念は非常に尊いが、

  政治ではその理念を実現する

  現実的な政策が必要だ」と応じ、

 

当時のマスコミには両氏の論戦を

「ひきわけ」と評したところも

あったようです。

(参考・若宮啓文『忘れられない国会論戦』1991中公新書)

 

当時はまだ高校生で、

国会論戦を分析する力は

もちろんありませんでしたが、

風圧のある政治家が

みずからの政治信念を示し、

政策論議を交わしてきた、

それが戦後民主主義を支えてきたのだと

改めて感じました。

僕もあと何年、

続けるかはわかりませんが、

後輩たちと一緒に

そんな場面を一つでも多く取材したい

思わざるを得ません。

 

adatibutyou.jpg

投稿者:☆更新スタッフ | 投稿時間:16:12


ページの一番上へ▲