2021年08月20日 (金)8月20日
広島市で起きた大規模な土砂災害から、きょうで7年になりました。
あの時の気持ちや、目にした現場の様子などが、ついこの間のように感じられます。
昔はよく「15年に一度くらいは広島県内で大規模な災害が起きる」などと言っていましたが
明らかにそのスパンが短くなっています。
2014年8月20日、2018年西日本豪雨、2020年令和2年7月豪雨、そしてことし。
被害は広島県内に限らず、島根県を流れる江の川下流ではこの3年あまりに3回も氾濫しました。
雨の降り方が激甚化し、災害が短い期間で起きるようになって、
私たちの備えや暮らし方も改めて考えなくてはいけないのだなと感じます。
7年前の土砂災害の後、私は広島県内の災害の歴史をたくさん調べて放送で紹介してきました。
その4年後に起きた西日本豪で「被災地」になったのは、そこで出た地名ばかり。
「想定外の量の雨」が降ることはあっても「想定外の場所」が危なくなるわけではないんだと実感しました。
今回の雨でも、被害があった山や川はこれまでにたびたび耳にしてきた場所でした。
7年前の8月20日に土砂災害が起きた地域でも土石流が発生し、
なんとか砂防ダムが食い止めている状態の場所があります。
砂防ダムができたから安全なのではなく、危ない場所だから対策をしてあるのだと
避難の大切さをつくづく思います。
中国地方の上空はきょうも重たい雲に覆われて、雨による災害の心配がぬぐえない日々が続いています。
長く続くほど、警戒する気持ちや避難生活に負担が出てくると思います。
雨の予報をお伝えするのも申し訳ない気持ちになってきました。
でももう少しの間、日々の天気予報に注目しておいていただきたいと思います。べったりとまとわりつくような蒸し暑さも続きますので、
復旧作業に当たる方は声をかけあって休憩をとるようにしてください。
避難先でお過ごしの方も、水分をとって熱中症など気をつけてください。
投稿者:かつまるきょうこキャスター | 投稿時間:16:00