2021年08月16日 (月)大雨から命を守るために③
11日(水)から前線が停滞し、15日(日)にかけて西日本豪雨を超えるような大雨になりました。
中国地方でも土砂が崩れたり川が氾濫したりして被害が出ています。
被災された方に心よりお見舞い申し上げます。
長雨で緊張感や不安が続き、疲れていらっしゃることと思います。
ですが、ここからまた大雨に警戒が必要です。
今回崩れてしまった山や堤防は、このあと少しの雨で再び危険になることが考えられます。
また、今回なんとか持ちこたえた所で新たな災害が起きることも、十分に考えられます。
そのくらい、今はまだ地盤が緩んだままの状態で次の大雨を迎えます。
(雨の降り方は16日朝時点の見通しです)
きょう日中のうちに確かめてください。
土砂災害の恐れがある場合は、「警戒区域から出る」ことが命を守る原則です。
自宅の二階にというのは最後の手段であって、土石流は家ごと飲み込んでしまう恐れがあります。
遠くの避難所でなくても、警戒区域から離れたご近所さんに避難させてもらうなど
あらかじめ協力をお願いしておいてください。
よく「音やにおいなどの前兆現象が…」といわれますが、それでは間に合わないこともあるので
早めの避難が大切です。
洪水などによる浸水の場合は「垂直避難」が有効ですが、それにも条件があります。
まずは家ごと流される恐れのある「家屋倒壊等氾濫想定区域」に入っていないこと。
そして、浸水がどのくらいの深さまで来るかを調べてください。
2階までは水が来ないなら、自宅の2階にとどまって安全確保ができます。
これらを調べるためにあるのがハザードマップです。
自治体から配られたものがお手元になければ、
国交省が運営する「ハザードマップポータルサイト」(https://disaportal.gsi.go.jp/)でも
調べることができます。
これまでに観測されたことのない大雨が降ったのです。
ということは、これまで大丈夫だったという過去の経験には頼れません。
「まだ大丈夫だろう」とか「ここは大丈夫だろう」と思わないでください。
復旧作業中の方も、緊張でお疲れの方も、どうかもうしばらく
今週の雨を無事に乗り切って下さい。
【大雨から命を守るために①】
(https://www.nhk.or.jp/hiroshima-blog/2000/451911.html)
【大雨から命を守るために②】
(https://www.nhk.or.jp/hiroshima-blog/2000/452301.html)
●テレビのデータ放送で防災情報を調べられます
→https://www.nhk.or.jp/hiroshima/anzen/data.html
●避難情報や開設避難所を調べられます
→https://www.nhk.or.jp/kishou-saigai/list/hiroshima/
投稿者:かつまるきょうこキャスター | 投稿時間:11:00