2021年07月15日 (木)大雨から命を守るために②
梅雨明け前の一週間が正念場…と予想していたとはいえ、大変な雨でした。
中国地方で再び浸水や土砂崩れが起きたところもあります。
復旧作業に当たる方も、日常生活でも。今週は「暑さと急な雷雨」に気をつけてください。
先週は、「大雨警戒レベルについて」書きました。
きょうは、【自分に迫っている危険を知る方法】についてお伝えしたいと思います。
「警戒レベルに相当する情報」(雨や川の情報)は市町村単位などで発表され、
避難指示などに比べると対象が広範囲です。(詳しくは先週の記事を読んでください)
そこで、「レベル●相当の情報が出たけれど自分のいる場所は対象なのか?」を調べたり、
避難の決断をする「避難スイッチ」の一つにするために、
気象庁が出している「危険度分布」、通称キキクルを確認することをおすすめします。
キキクルでは、土砂災害・浸水・洪水の危険度が10分ごとに更新されます。
これを見て、上から2番目のレベルのうちに安全確保をしておくことが大切です。
そしてもう一つ大切なのは日ごろから使い慣れておくこと。まずは、どんなものか触ってみてください。
パソコンやスマホが苦手な方もたくさんいらっしゃると思います。
でもこのキキクルは、全国どこからでも調べることができます。
遠く離れたご家族やお友達に確認をお願いするのも良いと思いますし、
ご近所同士などで、避難を勧める材料にしていただけたらとも思います。
下の図は、3年前の西日本豪雨の時の危険度分布(キキクル)です。
広島県に特別警報が出た7月6日・午後7時40分には、すでに土砂も川も濃い紫が広がっていました。
そしてすでに、あちこちで救助要請がはいっていたようです。
このあとも翌朝に向け、濃い紫色が拡大していきました。
先週からの雨でも、濃い紫色が出たところで川があふれたり崖崩れなどの被害が出ています。
まだ避難の呼びかけがない段階でも、こうした情報をフル活用して
判断材料をなるべくたくさん集めてもらえればと思います。
先週の記事でも書きましたが、災害から身を守るためには
受け身ではなく積極的に動くことがカギだと思うのです。
ちなみに。
例えば真夏には、「●●市に土砂災害警戒情報が出ました」…とはいえ、
自分の頭の上は青空が広がっている、などということが時々起きます。
ものすごい空振りのような印象になってしまいますが、実は
激しい夕立でものすごく局地的に危険度が高まっても、
市全体に土砂災害警戒情報が発表されてしまうせいなのです。
そんな時にもぜひキキクルを使い、自分の周りの危険度をぜひ確かめてみてください。
※毎朝7:45~のおはようひろしまは、五輪終了まで短縮しての放送予定ですが
中国地方の気象情報は丁寧にお届けします☆
投稿者:かつまるきょうこキャスター | 投稿時間:11:00