ひろしまタイムラインブログ

2020年09月02日(水)

「シュン」 8月28日~9月1日に発信予定だったツイート

戦時中の社会や教育の影響で「軍国少年」になろうとしたシュンちゃん。
8月21日の夜、両親のふるさと、埼玉県の秩父にたどり着きました。
母親の実家と父親の実家を行き来しながら、たくさんの親族との共同生活を始めます。
8月15日を機に、徐々に変わっていく社会や価値観。
シュンちゃんは、戦後どう変わっていくのか。年末まで続きます。

以下、8月28日~9月1日に発信予定だったツイートを掲載します。
ツイートは、当時の社会状況を伝えるため、シュンちゃんのモデル、新井俊一郎さんが1945年に書いた日記にもとづいて作成しています。
もとにした日記の原文は
https://www.nhk.or.jp/hibaku-blog/timeline/genbun/shun/435113.html
 

 

【1945年8月28日】
今日は朝食後に『明治大帝』という本を読みふけった。
昼から、壊れて動かない蓄音機の音盤を手で回していたずらをする。

【1945年8月29日】
昨日作っておいたとうもろこしの砂糖汁が、とてもドロッとして甘い。
それを饅頭につけて食べる。饅頭も甘いがとうもろこしも甘い。

【1945年8月29日】
ぶどうを取って食べる。甘いのもあったがまだ酸っぱい。
もう一度とうもろこし汁を作る。瞬く間に平らげる。

【1945年8月30日】
秩父にいるとつい、廣島へ帰るのが嫌になる。
おまけに新聞は、原子爆弾のひどさを大々的に書いているので、思い出してしまう。
気が進まない。

【1945年8月30日】
幼なじみの親友が訪ねて来てくれる。
懐かしい。元気そうで良かった!

【1945年8月31日】
また雨だ。最近変な天候が続いている。
朝食にニシンが出る。
とても美味しい!

【1945年8月31日】
『青年』という本を見せてもらう。
とても面白い。

【1945年8月31日】
父が面白い声で、紙芝居『大楠公』をやる。
近所の子ども達も僕もキャッキャッという大騒ぎ。
面白い、面白い!
僕も『フクチャン』を見せてやる。


シュンちゃんは8月を振り返ります。

 

【1945年8月31日】
八月は歴史の月だった。
この年月を日本国民は永久に忘れない。
日本の将来を変えた歴史的な月だ。

【1945年8月31日】
僕達はこの国辱的な八月を永久に忘れず、帝国復興に力を尽くさなくてはならない。
僕は誓う。
必ず大日本帝国を以前よりより良い国に作り直します!
世界平和、否、帝国復興のため尽力しよう。

【1945年9月1日】
今日は朝から曇り。陰気な日である。

【1945年9月1日】
国辱の日は、いよいよ明日と決定した。
我国の代表は重光外務大臣、参謀総長。敵はダグラス・マックアーサー等である。

※注:1945年9月2日、米戦艦ミズーリ号で降伏文書の調印が行われました


【1945年9月1日】
日本は昔から敗戦、敗北という憂き目にあったことが無いため、敗戦国としての我が国の存立が危ぶまれる。

【1945年9月1日】
我々は、帝国三千年の歴史を汚したのである。
これは御歴代の天皇、忠臣に何とお詫びしてよいやら。

【1945年9月1日】
ああ、とうとう我々は戦いに敗ける。特攻隊の勇士に何とお詫びしたらよいのか…。

 
※1945年当時のシュンちゃんの考え方を現代に伝えるため、日記に基づいて掲載しています。