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【出演者インタビュー】小原 玲さん「子どもたちには自分の夢をどんどん周りに伝えてほしい」

2015年05月19日(火)

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5月19日放送(5月26日再放送)
第20回ハート展
―飼育員になった自分へ―
ご出演の小原 玲さんにメッセージをいただきました。


《小原 玲さんプロフィール》
動物写真家


――今回小原さんには、山口市の総合支援学校に通う、平岡沙希さん(13)の書いた詩「飼育員になった自分へ」に写真を寄せていただきました。最初に詩を読んだときの感想はどうでしたか。

すごくしっかりしている子だなと感じました。私の子どもにも発達障害があるのですが、まだ沙希ちゃんのように具体的に職業のことや自分が仕事をしている姿はイメージできていないですね。だから、どんな子がこの詩を書いたのかなというのを楽しみに収録しました。


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――今回の写真を選んだきっかけを教えて下さい。

私たち動物写真家はいろいろなイルカの姿を見ています。水族館の姿も自然の中の姿も。沙希ちゃんは水族館のイルカのイメージが強いだろうけども、もっともっとイルカのことを知ってほしいなと思ったんです。だから、その原点になるように、見たことのないようなイルカの姿を見せたいなと思って、青空の中をジャンプしているこの写真を選びました。

――VTRでは沙希さんの日常も紹介しましたが、いかがでしたか。

沙希ちゃんはすごく真面目な子でした。発達障害の子は臨機応変な判断は苦手かもしれないですが、決められたことはきっちりできるんですよ。そういう子に向いた仕事を周りの大人たちが考えてくれるような世の中になったらすごくうれしいですね。そういう意味でも私が子どもたちにしてほしいなと思うのは、自分の夢をどんどん周りに伝えること。そうすると自分が何をしなければいけないのか考えますよね。そして、今回のVTRにあったように学校の先生が聞いて、水族館に連れて行ってもらえる。水族館のお姉さんが仕事を見せてくれる。すごくいい大人たちに囲まれているなと思いました。

ただ、イルカの飼育員になるのは狭き門で、実際に飼育員になるのは難しいと思った時、どうしたらいいのか。飼育員と限定しないで、飼育員をサポートするスタッフとか、あるいはイルカと触れ合いたいのであれば、海に出て数を数える調査の仕事とか、海でイルカを案内する観光の仕事もある。そうやってあきらめずに考えていくことによって、より道は開けていきます。だから、いろんなまわり道はしてほしいなと思いますね。

――番組をご覧になる方、NHKハート展の会場へ行かれる方には、どのようなことを感じてほしいですか。

障害がある人たちの展覧会だと思わなくていいと思います。この子たちはきちんと表現しますし、私たち以上の目を持っていたりもします。

また、こういう展覧会があると、ほめてくれる場ができるわけですよね。それはすごくいいことだと思います。ほめられると可能性もどんどん広がりますし、いいところを伸ばしてあげられるような環境が増えたらなと思いますね。私自身も子どもたちの表現から学ばなければいけないことはたくさんあるなと感じました。


◆第20回 NHKハート展 
 本放送:夜8時00分~8時29分
 再放送:翌週午後1時5分~1時34分

4/7(火)   ―ハート展×荒木経惟―
4/8(水)   ―知らんやろ―
4/21(火) ―ボクの夢―
4/22(水) ―たんぽぽ―

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