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【第1回】障害者権利条約が批准されます!

2013年12月07日(土)

12月4日、参議院本会議で「障害者権利条約」の締結が全会一致で承認されました。
この日、日本障害フォーラム(JDF)の会合があり、多くの障害者団体が集まっていたのですが、国会での承認が伝えられると会場が感動の渦となりました。
今後、批准の手続きが行われ、来月にも発効します。

条約は、憲法と国内法の間に位置するもので、大きな力をもちます。
国内の法律が条約に合わない場合は、直してゆく必要があります。
 


障害者権利条約が国連で採択されたのは、2006年12月でした。
その年の8月、特別委員会で条約の内容がほぼ固まったとき、NGOの代表キキ・ノルドストロームさん(全盲・前世界盲人連合会会長)が語ったスピーチが、多くのひとの心をとらえました。

「私たちぬきに私たちのことを決めないで!(Nothing about us, without us!)」
この言葉は、障害のある人たちにとって、大きな力となっています。


障害者権利条約は、全部で50条あります。
難しそうに思うかもしれませんが、障害者の権利として何か特別なことを主張しているわけではありません。

障害のある人もない人も同じように、好きな場所で暮らし、行きたいところに行けるといった“当たり前”の権利と自由を認め、社会の一員として尊厳をもって生活することを目的としています。
そのために何が必要か、どういう考えでのぞむべきかが示されています。

今後、このブログで数回にわたり、障害者権利条約の内容についてお伝えしていきます。


20131205_syogaisya.jpgのサムネイル画像
ある日の代々木公園沿いの街路樹。清清しくのびのびとしていたのでパチリと。

 

▼障害者権利条約についてのブログ
【第1回】障害者権利条約が批准されます!
【第2回】障害者権利条約ってなに?
【第3回】合理的配慮
【第4回】手話は言語
【第5回】地域で暮らす
【第6回】教育と雇用
【第7回】自分で決める
【最終回】これからのこと
※「障害者差別解消法」「障害者虐待防止法」
 「障害者総合支援法」についての情報

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