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【出演者インタビュー】鎌田 實さん「いい息抜きの時間は大事なプログラム」

2013年10月21日(月)

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10月21日放送(10月28日日再放送)
シリーズ ワザあり“介護”
旅・食・アートの力

第4回「みなさんの体験談から」
にご出演の鎌田 實さんにメッセージをいただきました。

 

《鎌田 實さん プロフィール》

諏訪中央病院名誉院長。
医師として長年、地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、東日本大震災の被災地支援に取り組む。ベストセラー『がんばらない』など著書多数。「病気や障がいがあっても、旅をあきらめない」として毎年バリアフリーツアーを企画。

 

――第4回はこれまでの放送を受けて番組に寄せられた多くの声を
紹介しましたが、どのような感想を持ちましたか。

「介護」と「旅」、「食」、「アート」を結びつけたワンランクアップの
“ワザあり介護”を見てきて、素晴らしいなと思った一方で、
介護者側についてももっと掘り下げたほうがいいんじゃないかと
感じるところはあったんです。
それで今回、番組をご覧になった方からのお便りの中に、
「介護者をサポートしてくれるサービスが少ない」という声があって、
まさしくその通りだなと思いました。

私自身も介護者が自分の人生をちゃんと生きながら
介護できる時代を目指して、39年間地域医療に携わってきましたが、
こういう声を聞くとまだまだ十分ではないなと。
今日はとても勉強になりましたね。

 

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――VTRで紹介した老々介護の金井寛さん・八重子さん夫妻は、
ちょっとした工夫で日々の介護からお互いにリフレッシュしていました。
ご覧になっていかがでしたか。

87歳で要介護1のご主人と、要介護4の八重子さんの二人の生活。
これは続けるのが難しいんじゃないかと思ったんですけど、
息子さんがうまく間に入っていろんな作戦を考えてくれることで、
ちゃんと生活ができていましたよね。
息子さんと八重子さんでお墓参りに行ったり、
外食をして、“旅行”を楽しんでいる間、
ご主人はリフレッシュというかたちで少しお休みになっている。
そして、お互いがそれぞれ息抜きをして家で再開したときは、
二人とも本当にいい笑顔でした。
それまで認知症でひどいことを言っていた八重子さんも、
すごく優しい言葉でご主人と会話をしてらっしゃってね。
そういう姿を見ると、お互いにいい息抜きの時間を持つことは
すごく大事なプログラムなんだと思いました。
介護者というのはケアをする人だけど、
その介護者のケアも大事だと思いますね。

 

――番組をご覧になる方にはどのようなことを感じて欲しいと思いますか。

かつては“介護地獄”なんて言葉もありましたし、
今でも一歩間違えればそういう状況になる人もいるかもしれない。
でも介護を通して、家族の絆とか、地域との絆とか、
いろいろな人と人との絆を前向きに結び直すこともできるんですね。
そういう絆はすごく大事にしなくてはいけないものだと思うんです。

ですから、介護地獄にならないためにも、
さまざまな“ワザあり介護”があることを
多くの人に知っていただけたら嬉しいですね。

そして今は介護に関わっていない人も、ぜひ番組をご覧になり、
将来自分が介護するときや、
あるいは介護される側に回ってしまったときのために、
「介護って結構いいものだな」という目線を持っていただきたいですね。

 

10月シリーズ ワザあり“介護”  旅・食・アートの力  放送予定
(本放送=夜8時、再放送=午後1時5分)

第1回 ―旅―
2013年10月1日(火)再放送10月8日(火)

第2回 ―食―
2013年10月2日(水)再放送10月9日(水)

第3回 ―アート―
2013年10月3日(木)再放送10月10日(木)

第4回 みなさんの体験談から(1)
2013年10月21日(月)再放送10月28日(月)

第5回 みなさんの体験談から(2)
2013年10月22日(火)再放送10月29日(火)