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介護を担う人たちが集い、くつろげる場所があります。

2013年12月26日(木)

ケアラーズカフェをご存じですか?
在宅などで介護を担う人たち(ケアラー)が、
気軽に集い、くつろげるカフェのことです。
今、全国に広がり始めていますが、
愛知県東海市にも今年10月下旬に誕生しました。


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このケアラーズカフェは、
認知症の人と家族の会愛知県支部が、
名鉄太田川駅の近くにある既存のカフェを週末だけ借りて開いています。
 


時間は、毎週土曜日と日曜日の午前10時半から午後3時まで。
介護経験のあるスタッフが常駐して、
家族の相談にも無料で応じています。

そして日曜日の午後1時から2時は、
マッサージや介護食の試飲会、朗読劇などのイベントも。

12月22日に開かれた、クリスマスフォークソングの集いをのぞいてみると、
「なごり雪」「ひこうき雲」「さよなら」、、、懐かしい曲が流れていました。
ギターを弾き歌っていたのは、杉本弘さん。
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杉本さんは、若年性認知症の妻清子さんを介護するケアラーの1人です。
清子さんが診断されたのは6年前。
当時弘さんは単身赴任中でした。
道路会社の営業所長を務めていましたが、
異動希望を出して、清子さんの元に戻りました。
当時の心境について杉本さんは、
「自分で介護するしかないと思ったんです。辛さはありましたね。
  出世欲がありましたし、良い給料はいただきたいし」と話します。
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仕事をしながら介護を始めた杉本さん。
手探りで介護を始めた杉本さんを救ったのは、先輩介護者との出会いでした。
相談したり、経験を聞いたりすることで、楽になったと言います。


今度は自分が、介護する人たちの力になりたい。
杉本さんは、昔趣味だったギターで、
ケアラーズカフェに来た介護者たちの心を和ませています。
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認知症の人と家族の会愛知県支部の尾之内直美代表は
「介護している人は、1人で抱えている方が多く、
  どこに相談して良いか分からないという方がとても多い。
  気軽にカフェに来てもらい、
  スタッフや介護者同士で話をしてくつろいでもらいたい」

と話しています。


ケアラーズカフェは、国の認知症対策にも普及が盛り込まれています。
▼認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)
※別ウィンドウ・NHKサイトを離れます。
 

介護をする人が悩みを打ち明け、相談できる場所が、
全国各地にできてほしいですね。

コメント

私は、認知症の義母の介護によって、ひどく辛思いをし、今現在は、一人暮らしをしております。
 そもそも、義父の介護が辛くて、一度離婚をし、その時に一人娘の親権を諦め、実家に戻りましたが、娘に会いたい思いを抑えきれず、困難を覚悟の上に戻りました。籍も入れず、介護で疲弊しましたが、更に実母のがん闘病、義父の死後も、義母の介護。一昨年は、実父の孤独死と、立て続けに不幸に見舞われ、義母の介護も限界で、夫に「義母を殺してしまうかもしれない」と告げると、夫は出て行ってくれと言い、家出をし、一人暮らしをしております。父亡き後の実家暮らしの時に、兄から相続で家裁に申し立てられるという、悪夢のような現実。うつ病になり、今も通院中です。
 権利のない嫁に義理の親の介護は無理なのです。実際に同居して、義理の親の経験のない方には、到底その辛さは、分かっては貰えません。もう二度と体験したくないし、させるべきではない。声を大にして言いたい。

投稿:みゅうみゅう 2014年04月05日(土曜日) 23時33分