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ピョンチャンへ新たなスタート! ~クロカンスキーワールドカップin 旭川~

2015年02月23日(月)

パラリンピックのブログでは、夏季リオ大会に向けての情報を紹介していますが、今回は冬のパラリン情報を!

みなさん、ソチパラリンピックを覚えていますか。あれからもう1年です。早い!!

選手たちは、次回、2018年に韓国で開かれるピョンチャン(平昌)パラリンピックに向け、新たな4年のスタートを切っています。その中でも、今後に向けて重要な、クロスカントリースキーのワールドカップが、2月中旬、アジアで初めて北海道旭川市で開かれました。


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世界9か国から50人を上回る選手が参加。様々な言語が飛び交い、国際色豊かでした。


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視覚障害のクラス。前を走るガイドの口元にはマイクが。指示の声がウエストポーチに入っているスピーカーから、後ろを走る選手に伝えられます。信頼が2人をつなぎ、目指すゴール。表彰式ではガイドにも同じメダルが贈られます。

 


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近隣の小学校からの“応援団”。国旗は手作り。選手の出身国の言葉で「がんばれー」の声援を懸命に送りました。選手の力になったに違いありません。


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ゴール後。全力を出し尽くし、倒れ込んでしばらく動けない選手や過呼吸になる選手も。

 

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女子の
出来島桃子選手、追いかける阿部友里香選手。日本の立位女子のクラスを引っ張る2人のデッドヒート。


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レース後の阿部友里香選手。岩手県山田町出身です。去年春、盛岡の高校から関東の大学の進学にしました。今回、5つのレースすべてでメダルを獲得。「次につながる良いレースを展開することができた」と自信ものぞかせていました。ソチパラリンという大舞台も経験し、これからの飛躍を大いに期待したい1人です。


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選手の送迎では、地元の路線バスが大活躍。普段から、車内でバリアフリー教育のイベントを開いているそうです。実は、ハートネットにも登場したことがあります!
2013年9月9日放送 「幸せバリアフリー -障害者差別解消法施行へ- 第1回 まちづくり」
運転手も車いすの選手を率先して手助け。こうした心配りは外国選手の記憶に残るでしょう。


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番組にも出演した只石幸夫さんと。普段から旭川市内のバリアフリーに取り組み、今回の大会の準備にも奔走しました。『外国選手に、「また旭川に来たい」と思ってもらえるように。その一心で準備に当たってきました』


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座位の選手のシットスキーにナンバーカードを貼るスタッフ。全体で200人を超えるボランティアが大会を支えました。スタッフの中には、翌日のレースに向けて、ほぼ24時間態勢でコースの状態をチェックした人もいたそうです。


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ボランティアスタッフの一人、太田渉子さん。トリノ、バンクーバーとメダルを獲得した、日本のクロカン女子をリードしてきました。旗手も務めたソチパラリンを最後にレースから引退。今回の大会は、流暢な英語で表彰式の司会を務めました。「去年の今頃がかなり昔のような気がします。引退はしましたが、こうした形で競技に携われてうれしいです。」と、いつも以上に穏やかな表情で話してくれました。



クロスカントリースキーの日本チームは、これまで牽引してきた女子の太田さんや男子座位の久保恒造選手(陸上に転向)がソチ後に競技から離れました。今後、選手レベルの底上げが求められます。その中で今回の大会では、これからが楽しみな男子の中学生の選手も出場し、健闘しました。

夏のパラリンピックは、リオが来年に迫り、2020年には東京開催で盛り上がっていますが、冬のパラリンピックも引き続き注目していきます!


リオ・ピョンチャン・そして東京へ。
すべてのパラリンピックを盛り上げるために、ハートネットTVは取材を続けていきます。
選手への応援メッセージや「この競技をしりたい!」「これをやれば関心が高まる」などたくさんのアイデア、応援メッセージや感想、お待ちしております!

コメント

山田さん
旭川での取材ありがとうございました
パラスポーツ観光に取り組みながらバリアフリーなまちづくりを進めている一端を感じとってもらえたと思います
我々にとっても、
地域のたくさんの障がい当事者が運営スタッフとして一緒に活躍したワールドカップ
平昌2018パラリンピックの事前合宿の適地として知ってもらういい機会でした
メディカルサポートしてくれる旭川医科大学とともに、海外のたくさんのパラアスリートと広く交流できたワールドカップでした。。。
今後とも、よろしくお願いします。。。

投稿:ただいし ゆきお 2015年02月24日(火曜日) 13時47分