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【出演者メッセージ】くわばたりえさん(1)「人に子ども叩いたって、すごく言いにくいことな気がする」

2013年05月05日(日)

5月の特集「子どもの虐待 どう救うのか」にご出演の
くわばたりえさんに感想をお聞きしました。

 

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――第1回では、虐待の問題に対応する児童相談所の様子を紹介しましたが、くわばたさんは、もともと児童相談所ってどんなイメージでしたか?

私、児童相談所って育児で行き詰まったお母さんが相談をするところかと思ってました。逆に、近所の人がすごい虐待をしていたときにどこに電話をしたら良いかを今までは知らなかった。これからは、何かあったらまずそこに連絡をすればいいんだなとわかりました。



《くわばた りえさんプロフィール》
タレント。2010年10月に長男が誕生し、子育ての様子をつづったブログが好評。

 


――番組では、名古屋市の児童相談所の事例を紹介しました。

最悪の事態を未然に防ぐための、「緊急介入・一時保護」の徹底という。
でも、その見極めが難しいという話もありましたよね。どう思いますか?


これ、本当に難しいですよ。児童相談所の権限を強化した結果、
まったく虐待をしていないお母さんから
子どもを引き離してしまったこともあったという話も出ていましたし。
子どもの命を守るために、おかしいと思ったら通報しましょうよ、
違ったら違ったで良かったじゃない、と思っていましたが、
「何にもしていないのに連れて行かれた」というママの意見を聞いたらね……。
実際、子どもの夜泣きがひどい日が3日間続いただけだったのに、
勘違いされたという話も聞いたりしました。
もちろん、いざとなったらドアのチェーンを切ってでも入っていくことは
すごく大事だと思うんですが。

 

――くわばたさんから見て、児童相談所はどういう施設であって欲しいですか。

んー、難しい。でも児童相談所だけに頼りきりにするというのも
違うんでしょうね。
お隣りの子どもがすごい泣いているのを聞いて、
ママ同士で、昨日どうしたん?って聞ける環境があるかないかとか。
いや、実は油がかかっちゃって大変だったのよ、という話もあるかもしれない。
でも、言う方も、仮に子ども叩いていたとして、
それを言えるかっていう気もするし。うーん。

人に子ども叩いたって、すごく言いにくい、相談しにくい気はしますよね。
ダメなことである、とはわかっているから。その辺りすごく難しいなあ。
あと、やっぱり孤独な育児をしている人が多いとは本当に思いましたね。

 

 


◎番組の詳細は
 →2013年5月6日(月曜)再放送5月13日(月曜)
  第1回 深刻化する虐待 児童相談所はいま

 →2013年5月7日(火曜)再放送5月14日(火曜)
  第2回 “ハイリスク妊婦”からのSOS

 →2013年5月8日(水曜)再放送5月15日(水曜)
  第3回 埋もれた“性的虐待”

 →2013年5月13日(月曜)再放送5月20日(月曜)
  第4回 虐待の傷と向き合う(生放送)

 →2013年5月20日(月曜)再放送5月27日(月曜)
  第5回 言葉が持つ力―育児漫画家・高野優さん―

 →2013年5月30日(木曜)再放送6月6日(木曜)
  第6回 みなさんの声にこたえて

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