うつサポート情報室 いきいきした心をとりもどすために
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体験談

よくあるQ&A

「うつはどんな治療をするの?」「家族はどう接したらいいですか?」など、うつ病に関するよくある質問と一般的な答え20項目をとりあげました。うつ病に伴って起きやすいさまざまな症状についても、まとめています。 お答え頂いたのは次の先生方です。

昭和大学 上島国利教授 / 防衛医科大学校 野村総一郎教授 / 慶應義塾大学 大野裕教授 / 北海道大学 傳田健三助教授

Q1 自己診断法は? Q1の回答へ
Q2 どういう病院に行けばいいのか? Q2の回答へ
Q3 嫌がる本人をどうやって病院に連れて行けばよいか? Q3の回答へ
Q4 薬の副作用や依存性は?性格を変えたりするのですか? Q4の回答へ
Q5 薬はどれくらい飲み続けないといけないのか? Q5の回答へ
Q6 カウンセリングだけでは治せないのか? Q6の回答へ
Q7 再発しやすい病気なのか、再発したらどうするべきか? Q7の回答へ
Q8 うつ病の夫にどう接したらいいのか? Q8の回答へ
Q9 うつの夫に離婚を切り出されたがどうすればいいか? Q9の回答へ
Q10 休職すると経済面が心配だが、どうすればよいか? Q10の回答へ
Q11 職場復帰はどう進めていったらいいのか? Q11の回答へ
Q12 産後、妻が落ち込んでいるのだが、うつ病だろうか? Q12の回答へ
Q13 子育てが辛くてたまらないがどうしたらいいか? Q13の回答へ
Q14 産後うつの経験があるが二人目はどうすべきか? Q14の回答へ
Q15 うつ病ですが、夫や親の理解や協力が得られません Q15の回答へ
Q16 子どももうつ病になるのですか? Q16の回答へ
Q17 子どものうつ病に特有の症状があるのか? Q17の回答へ
Q18 不登校の子どもはうつ病なのですか? Q18の回答へ
Q19 子どものうつは、どのくらい学校を休まなければなりませんか? Q19の回答へ
Q20 子どもに薬を使っても大丈夫でしょうか? Q20の回答へ
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Q1 自己診断法は?

うつ病にはいくつかの特徴的な症状が現れます。

こころと体は密接に関係していますから、これら「うつ病の症状」のほかにも、頭痛や胃腸の症状など体の方に症状が出ることもあります。体の症状に目が向いてしまうと心の方には目が向かなくなってしまいがちです。おかしいと思ったら周囲に相談し、早めに医療機関を受診するようにして下さい。

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Q1 どういう病院に行けばいいのか?

自分の症状がうつ病かなと思ったとき、あるいは既にうつ病の治療を受けているとき、一番大切なのは、ひとりで殻に閉じこもって悩まないことです。公的な相談機関としては、保健所や精神保健福祉センターがあります。また、最近メンタルクリニックが増加し、心療内科や精神科もだいぶ敷居が低くなっています。精神科であればその地域の中枢となる総合病院の精神科や心療内科を受診されるのがいいでしょう。行きにくいと感じる場合には、顔なじみの保健師やかかりつけの医師に相談にのってもらうのがいいでしょう。
また18歳未満でしたら、児童相談所に相談に行くのもいいでしょう。

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Q3 嫌がる本人をどうやって病院に連れて行けばよいか?

まず、ご本人の症状について、身体そのものに異常がないことを確かめておく必要があります。
その上で、本人を病院に誘ってみましょう。たとえば、こんな話し方はどうでしょう。
「心臓がドキドキしたり、胸が苦しかったり、眠れないといった症状は、体の病気だけではなく、うつ病でも現れるというから、一度こころの病気の専門家をたずねてみましょう。気分が沈んだり、食欲がなかったり、テレビが面白くないないのも、“うつ”のせいかもしれませんよ。駅前に小綺麗なメンタルクリニックができたので、一度相談してみましょう。」
もし、それでもどうしても本人が嫌がるようだったら、まず家族の方だけで医療機関に相談されるのもよいでしょう。ひとりで悩むより、専門家に相談するほうが家族の負担も軽くなると思います。

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Q4 薬の副作用や依存性は?性格を変えたりするのですか?

うつ病の治療の大きな柱の一つが、薬を使って気持ちを和らげる薬物療法です。薬の種類は、「三環系抗うつ薬」「四環系抗うつ薬」「SSRI」「SNRI」などがあり、落ち込んだ気分を持ち上げる作用を持っています。現在主流になっている「SSRI」「SNRI」は副作用が少ないのですが、飲みはじめには吐き気やめまいなどがあらわれる場合もあります。そんなときは主治医に相談しながら薬の種類や配合を調整しながら進めていってください。
抗うつ薬の依存性については心配ありません。性格を変えたりということはありません。

薬について

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Q5 薬はどれくらい飲み続けないといけないのか?

うつ病は再発しやすく、慢性化しやすい病気です。症状が出なくなってからも、半年から一年は薬の服用を続けなければならないといわれています。そうすることが再発予防につながることが確認されています。

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Q6 カウンセリングだけでは治せないのか?

軽症のうつ病の場合、カウンセリングのみの治療を希望する患者さんもいます。しかし、これは患者さんが判断できるものではなく、精神科医、または心療内科医が患者さん個々の状況に合わせて治療計画を判断します。通常は薬で脳内神経伝達物質のバランスを整えてから、カウンセリングをする方が、より効果的であるとされています。
抗うつ薬にはうつ病に関連する脳内神経伝達物質のバランスの乱れを調整する働きがあります。薬による治療の最終目的は、症状をコントロールし、疾患を治療することです。つまりうつ状態を改善し、患者さんを通常の生活リズムに戻すことです。
一方、カウンセリングでは、カウンセラーと患者さんが、患者さんにとって重要である経験、人間関係、出来事、気分などについて話し合います。これにより患者さんの抱える問題が整理され、症状が軽減されるということもあります。またうつ病は患者さんのご家族にも影響を及ぼすため、ご家族と患者さんが一緒にカウンセリングに参加して、ストレス対処法などを学びます。

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Q7 再発しやすい病気なのか、再発したらどうするべきか?

うつ病は再発しやすい病気だと言われています。治ったとされても、1年間は再発の可能性があると考えるべきです。たとえ元のレベルの仕事が出来たとしても、身体的病気のように「完全に治った」という考え方をするのではなく、1年間は再発の可能性、弱さを持っているということを周囲が理解し、配慮することが必要です。

再発のサインとして、一番注意が必要なのは、「倦怠感」「疲れがとれない」という症状です。再発のファースト・ステップです。次に「不眠」、「考えが悲観的になる」などが考えられます。こんなサインが出た時は、仕事のペースを落としたり、主治医に相談するなど、早めに対処することが必要です。
再発した場合も、医師の診察を受け、焦らず、じっくり治療してください。

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Q8 うつ病の夫にどう接したらいいのか?

うつの人の家族は心配すればするほど「がんばれ」とつい言ってしまいますが、実際は本人はもう頑張っているのです。頑張っているけれどそれがうまくいかないことが多いというのがうつ病の特徴だということを理解してください。

周囲のサポートには、以下のようなポイントがあります。

(1)必要以上に相手に気を遣いすぎない
周りが気を遣っていることが本人へのストレスになることもあります。
(2)相手のペースに合わせる
気持ちの調整や体の動きに少し時間がかかってしまうことがあります。普通に接しながら、でもペース配分には気をつけて。
(3)あまり励まさない
(4)原因を追及しすぎないい
原因や悪者探しをしても何の解決にもなりません。それよりも「どうしたらいいのか」を一緒に考えることが大切です。
(5)薬を上手に使うように助言する
反対に「薬なんかに頼ってどうする」と言ってしまう人もいます。薬は治療にとって大切な手段の一つです。

またうつに悩む本人から相談を受けた時は、焦らずゆっくり話をきき、なるべく早く病院に行くよううまく勧めてあげてください。

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Q9 うつの夫に離婚を切り出されたがどうすればいいか?

うつ病にかかっている時は、「大切な決定は先送りすること」が基本です。うつ病にかかっているため判断力が鈍ったり、悲観的になっている患者さんと、「離婚する、しない」というような大切な問題に答えを出すのは、少なくとも病状が改善するまでは、避けた方がよいと思います。

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Q10 休職すると経済面が心配だが、どうすればよいか?

健康保険の被保険者が病気やけがのために働くことが出来ず、連続して3日以上お休みしたとき支給されるのが「傷病手当金」です。休職4日目から18ヶ月間、給料の60%が支給される制度です。また「所得補償保険」といって、休職したとき給料が補償される民間の保険に加入している会社もあります。大企業などで加入していることが多いので、お勤めの会社に確認してみてください。
また、「医療費の公費負担制度」といって、通院によって精神疾患の治療を受ける場合に、保険適用後の自己負担分の一部を公費で負担する制度もあります。対象となるのは、精神疾患を有する人で「通院による精神医療を継続的に要する病状にある場合」に限られます。詳しくは医師や保健所、申請窓口である市区町村の役所などに問い合わせてみるとよいでしょう。

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Q11 職場復帰はどう進めていったらいいのか?

仕事を持つサラリーマンの方の多くは、「早く職場復帰をしたい」とつい、焦ってしまいがちです。しかし、無理をして職場復帰してしまうと、また症状が悪くなり、再び休職してしまうというケースが多いと言われています。焦りは禁物です。十分な休息を取ることをこころがけ、焦らず治療に取り組むことが大切です。

職場復帰の心構え以下のようなポイントがあります。

(1)薬を勝手にやめない
症状がおさまってからも最低半年から一年は服用を続ける。
(2)ソフトランディング
いきなり無理しない。
(3)同じパターンを繰り返さない
これまでの生活スタイルや働き方を見直す。

など、これらに気をつけ、じっくりと取り組むことがよいと思います。

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Q12 産後、妻が落ち込んでいるのだが、うつ病だろうか?

女性特有のうつ状態に、出産を終えた女性が陥るマタニティー・ブルーがあります。これはホルモンバランスの急激な変化によるものであり、その特徴は理由もなく泣くことです。しかし、これは正常な範囲の症状ですから、多くの場合、産後二週間も経過すると、症状は次第に改善していきます。しかし、マタニティブルーが産後にうつ病になる「産後うつ病」というケースもあります。産後二週間以上経っても、うつ状態が続いている場合は注意が必要です。母親自身が「何か変だ」と思っていても「産後うつ」や「子育て中のうつ」は発見に結びつかない場合が多いです。そういう方は辛い気持ちを抑えて、つい「頑張らないと」と思ってしまいがちです。また周囲の方々が赤ちゃんの誕生を喜んでいるので、そんななか、自分の辛い気持ちを言い出せないと言うこともあります。

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Q13 子育てが辛くてたまらないがどうしたらいいか?

子育て中に「憂うつな気分になる」「涙が出てしまう」などはうつの症状です。うつになると、元気がなくなるというイメージがありますが、うつによって心に余裕がなくなると、手をあげたり、強い口調になってしまうこともあります。そしてまた、そうなってしまった自分に対して罪悪感を持ち、悩むという悪循環に陥ってしまいます。

■うつになりやすいタイプ

  • 完璧主義、きちょうめん、マイナス思考な方
  • 一人で頑張ってしまう、無理をしてしまう方

などがあります。特に専業主婦の場合、家にいる時間が長い分、一人で頑張ってしまいがちです。子育てに関して、一人で頑張らず、夫や家族に助けを求めることも大切です。

■ファミリーサポートセンター

厚生労働省の委託で全国に約300作られているファミリーサポートセンター(NHKのサイトを離れます) などに相談されるのもよいのではないでしょうか。

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Q14 産後うつの経験があるが二人目はどうするべきか?

ポイントが二つあります。一人目の時に、うつ病になったために母親の役目を十分に果たせなかった罪悪感があるからと、二人目の時に「自分一人で頑張りすぎない」ということ。周囲の手助けを上手に借りながら子育てをするということを大切にして下さい。
二つめは、薬を飲みながらの妊娠です。これは主治医と相談して下さい。病状も安定し薬の量も減ってきている場合は、あきらめる必要はないと思います。

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Q15 うつ病ですが、夫や親の理解や協力が得られません?

身近な人にはかえって理解しにくい部分があるのかもしれません。そういう場合はまず専門家に相談し、専門家からご家族に言ってもらうといいでしょう。専門の立場の人に言われるとご家族も考え方を変えられると思います。

相談する機関としては、保健所、精神科、心療内科、産婦人科などがあります。精神科や心療内科にはどうも行きにくいと感じる場合には、顔なじみの保健師や医師に相談にのってもらうのがいいでしょう。

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Q16 子どももうつ病になるのですか?

北海道大学の調査によると、うつ病のリスクを持つ子供達は、小学生7.8%、中学生で22.8%、全体の13%にのぼりました。そしてうつ病発症が推測される子ども達は調査対象の小学生全体の1.6%、中学生全体の4.6%という結果でした。

特に中学生に抑うつ傾向が非常に高く、4.6%という値は大人のうつ病の割合とほとんど同じです。リスクを持つ(予備軍の)子ども達も、何かのストレスがかかったり、環境に大きな変化があったりすると、それをきっかけにうつが発症する可能性があります。

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Q17 子どものうつ病に特有の症状があるのか?

うつ病というと、心の病気だと思われますが、子どもの場合、「憂うつ」な気分というのを言葉で表現するのが難しいので、初めに体の症状を訴えることが多いのです。
子どものうつには次のような症状が出ます。

上記の8つの症状の内、4つが2週間以上続くとうつの可能性があります。

特に親御さんに注意してみて頂きたいのは、「きちんと寝られているか」「おいしく食べているか」の2点です。子どもにとって睡眠と食欲は生きていく上でとても重要です。そこに障害が生じているということは、こころと体に何らかの重大なことが起きている証拠です。
精神症状としては、「子どもが家で好きなことを楽しんでいるか」に注目下さい。子どもは「憂うつ感」をうまく言葉で表現できないためイライラ感で訴える子が多いので見逃さないように。

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Q18 不登校の子どもはうつ病なのですか?

不登校だからといって、すぐにうつ病だとは断定できません。
今まできちんと学校に通い、まじめにやっていた子が、ある時から急に下記の状態に陥った場合は注意が必要です。

日曜日や夏休みなど、学校に行かなければならないというプレッシャーのない状況においても症状が続いている場合は、うつ病の可能性があります。
例えば不登校に陥り、昼夜逆転の生活になっても、一人で深夜にゲームとかインターネットを何時間でも楽しめているようならば、その場合はうつ病ではないかもしれません。

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Q19 子どものうつは、どのくらい学校を休まなければなりませんか?

本人も親御さんも治療者も、なるべく早く学校に…と思うのですが、焦って早く行くと失敗することがあります。子どものうつ病は治りやすいが再発しやすいのです。ですから、治療を始めるにあたっては、「三ヶ月は休む」というのがひとつの目安です。

「あせらず、あわてず、あきらめず」「少しずつ、出来ることからやっていこう」という意味から、この三つの「あ」を心がけて下さい。

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Q20 子どもに薬を使っても大丈夫でしょうか?

子どもであってもうつ病は体の病気ですから、薬物療法が基本になります。飲み始めの一週間くらい、胃のむかむか感、食欲減退、口の渇き、眠気といった副作用が出ることがありますが、自然に消えていきます。一部の抗うつ薬について「子どもに用いると副作用が出る」と使用禁止になった物があります。それは子どもが飲むと「感情が不安定になり、少しイライラして自分を傷つけてしまうという行動が増える可能性がある」というものでした。現在その薬は使われていません。うつ病の治療で薬を使う場合は、主治医と十分話し合い、納得した上で使うようにして下さい。

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