「絶対的貧困」と「相対的貧困」
「貧困」には「絶対的貧困」と「相対的貧困」という二種類があります。「絶対的貧困」とはすぐさま生命の危険があるような「貧困」です。それに対し、「相対的貧困」とは、その国(地域)において一定の所得水準以下で生活しているという「貧困」です。例えば、日々の衣食住をまかなうのにギリギリで、子どもを習い事に行かせる余裕がない、ちょっとした旅行にも行けない…といったような、社会の中で「普通」とされる機会を得られない状態をいいます。先進国で「貧困」という場合、多くはこの「相対的貧困」を指しています。日本における「貧困」とは
「相対的貧困」となる基準を貧困ライン(貧困線)といい、経済の状況によって変化しますが、現在は年間の等価可処分所得が127万円とされています。それより低い所得で生活している人の割合が「相対的貧困率」で、日本は15.7%(2019年度版 国民生活基礎調査)。およそ6人に1人が“貧困状態”にあることになります。OECD加盟国の中でも高い数値となっており、日本は国際的に見ても貧困状態にある人が多い国なのです。しかし、「相対的貧困」は周囲からは見えづらく、なかなか社会の理解が追いついていません。\ 皆さんの体験やご意見を募集しています /