「LGBTQ+」 基礎情報と相談窓口

もくじ

LGBTQ+とは

性は多様であるという考え方が広がってきました。私たちの身近にも、性的マイノリティー「LGBTQ+」に当てはまる人は多くいるといわれています。

画像(性的マイノリティー)

LLesbianレズビアン。女性として女性が好きな人。
GGayゲイ。男性として男性が好きな人。
BBisexualバイセクシュアル。男性と女性どちらも好きになる人。
TTransgenderトランスジェンダー。生まれたときに割り当てられた性とは違う性を自認している人
QQuestioning/Queerクエスチョニング、クィア。自分の性のあり方が分からない、決めていない人。
+:プラス。多様な性で、LGBTQにカテゴライズされない人。
の頭文字を取ったもので、当事者が自分たちのことをポジティブに語るときの呼び名として、また、さまざまな性的マイノリティーが社会に向けて活動する際の“連帯”を表す言葉として、北米やヨーロッパで使われ始めました。

「+」は、
・アセクシュアル(他者に対して恋愛感情や性的関心を抱かない人)
・パンセクシュアル(pansexuality・あらゆる性別の人に対して恋愛感情や性的関心を抱く人)
・エイジェンダー/Xジェンダー(agender/XX-gender・自らの性を男女いずれかに限定しない人)
を含む、多様な性のあり方を示す表記として加わりました。「LGBTQ+」という言葉は日本でも広まってきています。


SOGIとは

「性のあり方」を、下記の4つの要素に分けて整理する考え方があります。
法律上の性(出生時に割り当てられた性別をもとに戸籍等に記載された性別)
性自認 (自分の性別をどう認識しているか)
性的指向 (恋愛感情や性的な関心がどの性別に向いているか、向いていないか)
性表現 (服装や髪型、言葉遣い、しぐさ等、自分の性別をどう表現するか)

上記の4つの性のあり方のうち、
性的指向(Sexual Orientation)
性自認(Gender Identity)
の頭文字をとったSOGI(ソジ)という言葉も使われています。

SOGIハラ

さらに、SOGIから派生した「SOGIハラ」という言葉もあります。SOGIにハラスメントをつけた造語で、性的マイノリティーの当事者の人から最近生まれた言葉です。すべての人が持つ性的指向・性自認を表す言葉が「SOGI(ソジ)」。そのことに関して差別や嫌がらせ(=ハラスメント)を受けることを「SOGIハラ」として、セクハラやマタハラが社会に浸透していったときと同じように、SOGIハラという言葉によって社会が問題を認識し、被害者自身が我慢しなくていいということに気がついてエンパワメントされることが期待されます。

大切なのは「割合」ではなく「人権」

日本におけるLGBTQ+の人の割合については3%から10%ぐらいと、調査によってさまざまな数値が出されていますが、学術的に信頼性の高い調査はまだ多くないようです。大切なのは、性的マイノリティーが社会にどれくらいいるかではなく、すべての人がどんな性であっても差別されることなく、自分らしく生きることができる社会をつくることです。

相談窓口・支援団体※NHKサイトを離れます

電話相談の窓口
一般社団法人社会的包摂サポートセンター|よりそいホットライン

24時間どこからかけても無料の電話相談です。自殺予防・DV・性暴力・セクシュアルマイノリティ・被災後の困りごとなどの専門回線が用意されています。外国語でも相談できます。
≪電話≫
フリーダイヤル:0120-279-338(携帯電話・PHS・公衆電話からもつながります)
岩手県・宮城県・福島県からのフリーダイヤル:0120-279-226(携帯電話・PHS・公衆電話からもつながります)
※電話がかかりにくいことがあります。
≪FAX≫
0120-773-776
岩手県、宮城県、福島県からは、0120-375-727

東京弁護士会 セクシュアル・マイノリティ電話法律相談

セクシュアル・マイノリティに関するあらゆる法律問題について、電話で直接、弁護士と話をして相談することができます。
≪電話≫03-3581-5515 (第2・4木曜:午後5時~午後7時 ※祝祭日の場合は翌金曜日)

大阪弁護士会 LGBTsのための電話相談

セクシュアル・マイノリティに関するあらゆる法律問題について、電話で直接、弁護士と話をして相談することができます。
≪電話≫06-6364-6251 (第4月曜:午後4時~午後6時)

LGBTQにじいろ電話相談

東京都渋谷区の渋谷インクルーシブシティセンター〈アイリス〉のオンライン相談です。パートナーとの関係、家族や友人との関係、職場や学校のこと、性暴力、DVのことなど、セクシュアルマイノリティに関する問題全般について、誰でも相談できます。
≪電話≫03-3464-3401 (第2・4土曜:午後1時~午後4時)
※相談時間内のみつながります。相談日に電話してください。相談時間は一人おおむね30分です。

支援団体・当事者団体など
一般社団法人にじーず

10代から23歳までのLGBT(かもしれない人を含む)が集まれるオープンデーを定期開催しています。会場は札幌、仙台、埼玉、東京、新潟、長野、京都、大阪、神戸、岡山などで、いずれも参加は無料。友達を作ったり、遊んだり、のんびりしたりできます。参加にあたって自分の性のあり方は話しても話さなくても構いません。また法律上の名前や学校名などを明かす必要はありません。

特定非営利活動法人ASTA (themedia.jp)

性的マイノリティーについて教育現場や行政での出張授業をしています。当事者の子どもたちが集まる交流会や、当事者の子を持つ親が交流できるオフラインの会も主催しています。

NPO法人 アカー

同性愛者のおかれている困難な状況に変化をもたらすため、1986年に設立された団体です。HIV/エイズや性的指向および性自認に関する問題を改善するため、電話相談・エイズ/STD情報ライン・法律相談などの各種専門相談、また、エイズの予防啓発イベントなどを展開しています。

AGP

医師、心理士、看護師、ソーシャルワーカー、教員など、医療、心理、福祉、教育の分野の職に就く者や、そのような職業を目指す学生等から成る、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーを含むセクシュアルマイノリティのための団体です。無料電話相談を行っています(精神科医、公認心理師、心理士が担当)。≪電話≫050-5806-7216(毎週火曜日夜8時〜10時)

特定非営利活動法人ぷれいす東京

HIV陽性者とその周囲の人のための電話相談や対面相談、ピアサポートなどの支援を行っています。予防啓発やさまざまな調査・研究、情報発信などを通し、HIV/エイズとともに生きる人たちが自分らしく生きられる環境(コミュニティ)を創り出すことをめざして活動しています。

特定非営利活動法人 レインボーコミュニティcoLLabo

レズビアンと多様な女性たち(性的少数者)のための活動をする特定非営利活動法人です。レズビアン、セクシュアルマイノリティの女性、ジェンダーやセクシュアリティの悩みを抱える多様な女性、その家族や関係する人を対象にした相談や、各種プログラム、勉強会などを行っています。

NPO法人QWRC(くぉーく/Queer and Women's Resource Center)

大阪市にある、多様な性を生きる人々のためのリソースセンターです。LGBTなどの多様な性を生きる人やその周辺にいる人と、女性のためのリソースセンターです。様々な人達が集える場所の提供やイベントの開催、 多様性を認め合う社会を実現するための講演活動や情報発信、電話相談などを実施しています。

すこたん!

同性愛をはじめとする、多様なセクシュアル・マイノリティの人生を応援する団体です。セクシュアリティ/ジェンダーに関する知識や情報の発信や、ワークショップ、イベントの開催などを行っています。

NPO法人 LGBTの家族と友人をつなぐ会

LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなど、性的マイノリティーの人々)の家族やと友人などによる会。ミーティングや講演会などを行っています。

認定NPO法人 ReBit

大学生など10~20代を中心とした団体です。「LGBT でもありのままでオトナになれる社会」を目指して、「LGBT成人式」などのユニークな活動を展開しています。

特定非営利活動法人 グッド・エイジング・エールズ

「セクシュアルマイノリティがよりよく年を重ねられる社会」を目指して活動。LGBTもそうでない人も、あらゆるセクシュアリティの人たちがいっしょに楽しめる「カラフルカフェ」などのプロジェクトを行っています。

NPO法人 ハートをつなごう学校

セクシュアリティに悩む若い人たちに向けて、当事者やLGBTフレンドリーな仲間たちが企画・運営しているサイト。たくさんのLGBTの先輩や著名人からの動画メッセージが見られます。

Tokyo Deaf LGBTQ Bond

ろう難聴者でセクシュアルマイノリティでもある人たちへの支援を行うため、当事者によって設立された団体です。関東を拠点に活動しています。

LGBTQ+に関する情報提供や、手話講座の開催、手話通訳の派遣事業などを実施。
HPの問い合わせフォームから、メール形式で、当時者による相談支援も行っています。

Deaf LGBTQ Center

ろう難聴者でセクシュアルマイノリティでもある人たちの支援を行う、当事者団体です。2014年、日本で初めてのろうLGBTQ支援団体として立ち上がりました。関西を拠点に、全国や東アジアの当事者たちと広く繋がりながら、活動しています。

「ろう×セクシュアルマイノリティ全国大会」の開催や、サポートブックの発行、手話通訳の派遣事業などを実施。
HPの問い合わせフォームから、メール形式で、当事者による相談支援も行っています。

コミュニティーセンターakta(NPO法人akta)

新宿2丁目にあるHIV/エイズをはじめとしたセクシャルヘルスの情報センター。セクシュアリティに関わらず、誰もが利用できるオープンスペースです。バーやクラブ、ショップなどの情報、セクシュアリティのことやメンタルヘルスに関する情報、HIV/エイズの最新情報や検査に関する情報などが揃っています。HIV陽性者やその周りの人たちの手記集に触れることもできます。

特定非営利活動法人SHIP

セクシュアルマイノリティーの人たちのためのコミュニティースペース「SHIPにじいろキャビン」(横浜市)の運営や、 各種イベント・交流会などを行っています。

イベント
特定非営利活動法人 東京レインボープライド

LGBTQ当事者&支援者とともに「"生"と"性"の多様性」を祝福し、つながる場を提供する大イベントです。毎年4月下旬~5月上旬を「プライドウイーク」とし、各所でさまざまなイベントを開催するとともに、東京・代々木公園にてフェスタ&パレードを実施。

(民間の支援団体等については、番組の取材先を中心に掲載しています)

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