何が変わった?同行援護
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(2018年6月3日(日))
出演:青木慎太朗さん(京都産業大学非常勤講師)
司会:遠田恵子
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- 遠田
- 視覚障害ナビラジオお変わりありませんかみなさん。遠田恵子です。今日はこの4月から施行されました、同行援護の制度改正についてお伝えします。
制度の開始から6年半を迎えた同行援護ですが、これまで身体介護あり、身体介護なしの二本立てだった方針が、4月から一本化され、盲ろう者向けの仕組みも作られました。この改正によって、同行援護がどう変わるのか、視覚障害者にとって、もっと使いやすい制度にするためには、なにが必要なのか、地方の事業所や利用者の声を交えて考えていきます。
- 遠田
- スタジオのゲストは、視覚障害者の外出支援がご専門で、京都産業大学非常勤講師の青木慎太朗さんです。
青木さんどうぞよろしくお願いします。
- 青木
- どうもよろしくお願いします。
- 遠田
- 青木さんご自身も弱視でいらっしゃるんですよね?
- 青木
- そうですね。生まれつきの弱視で、右目がまあ少し見えてるだけで、左は全く見えない状態です。
- 遠田
- 今回のテーマである同行援護、まずどういった制度なんでしょうか?
- 青木
- 視覚障害のある人たちを対象とした、外出を保証するという制度です。
同行援護が始まる前にありました移動支援という事業は、あくまで移動をお手伝いすると。それに対して、同行援護は情報提供を中心とした制度で、外出時に役所に出す書類を代わりに書いていただくとかですね、これは代筆といいますけど、あるいはそれをヘルパーさんに読んでもらうという、これを代読といいます。こういった支援も同行援護では受けることができるようになりました。
- 遠田
- 同行援護は、国が基準を決めてるんですよね?
- 青木
- そうですね。従来の移動支援は、地域生活支援事業といいまして、地方自治体が基準を決めて単価も決めて、支援を提供するという形だったので、どうしても地域間の格差っていうのがあったんですね。それに対して、同行援護は、国が基準を決めて、報酬単価も決めると、全国統一の支援制度サービスです。