2023年6月25日(日) [ラジオ第2] 午前7時30分〜8時00分
(再放送)2023年6月25日(日) [ラジオ第2] 午後7時30分〜8時00分
(再放送)2023年7月1日(土) [ラジオ第2] 午後3時15分〜3時45分
沢知恵さん
立花明彦さん
沢さんの研究成果を著したブックレット
6月25日からの1週間は「ハンセン病を正しく理解する週間」です。それにちなみ、ハンセン病隔離の歴史を考えます。ハンセン病は、らい菌による感染症で、感染力は極めて弱く、遺伝しないにもかかわらず、
症状が進むと、目が見えなくなったり、手足や顔が変形したりなどして、差別や偏見の対象となりました。
2001年のハンセン病国賠訴訟で原告である元患者が勝訴し、判決が確定して以降、この国のハンセン病政策について各方面で検証作業が進められています。
シンガーソングライターの沢知恵(さわ ともえ)さんは、ハンセン病の療養所で毎年コンサートを開催するなど、当事者と長年交流を続けてきました。2018年からは、各地の療養所に通って「ハンセン病療養所の音楽文化史」の研究も始めています。そんな中で入所者たちへの聴き取りから計23の園歌を特定しました。
元来、音楽は人に安らぎを与えるものですが、ハンセン病療養所の園歌の場合は、必ずしもそれだけではないことがわかってきたといいます。
園歌の歌詞やメロディーから見えてくるもの、今の私たちに求められることなどを、沢さんに、演奏を交えながら語っていただきます。
聞き手は、ハンセン病療養所での視覚障害者について長年調査研究を続けている立花明彦さん(日本点字図書館長・静岡県立大学短期大学部元教授)です。
ハンセン病療養所と沢知恵さんとの関わりについて、よろしければこちらもお読みください。
「読むらじる~0歳での出会いに導かれたハンセン病療養所の音楽文化研究というライフワーク~
https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/nemurenai/nem20230618.html
・旧優生保護法裁判、宮城と北海道の高裁で判決。
・旧優生保護法に基づく優生手術等についての調査報告書、衆参両院に提出。
沢 知恵・著
「うたに刻まれたハンセン病隔離の歴史~園歌はうたう」
岩波ブックレットNo.1070
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_rchome.nsf/html/rchome/shiryo/yuusei_houkokusho.htm ※NHKサイトを離れます
番組へのご意見・ご感想をお寄せ下さい。
番組公式メールアドレス shikaku★nhk.jp(★を@に変えて下さい)
留守番電話:03-3466-6661(留守番電話に吹き込んで下さい)