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ろうを生きる 難聴を生きる▽聞こえないセンパイの課外授業オンライン後編※字幕

    聞こえない学生の多くが抱える“進学や就職に対する不安や悩み”を、さまざまな分野で活躍するセンパイが解決するシリーズ「聞こえないセンパイの課外授業」。今回は特別編としてオンライン授業を開催しました。後編では、休校中のろう学校の生徒たちのために、ろうのダンサーが音楽がなくても楽しめるダンスを伝授しました。その他、ラグビーやヨガ、料理など、授業内容は盛りだくさんです!

    出演者ほか

    【語り】高山久美子

    番組ダイジェスト

    聞こえないセンパイの課外授業オンライン後編

    「卒業式も入学式も中止になって『え?』って感じです。」

    「家で退屈な時間を過ごしているので、とにかく外で体を動かしたいという気持ちです。」

    5月上旬、ろう学校の生徒たちからオンラインで寄せられた悩み。休校が長く続いたことで、聞こえない子どもたちには大きな影響が出ていました。一部の学校や学習塾では、オンラインによる授業が行われたり、教材となる動画が配信されています。しかし、その多くに字幕や手話がついていないのが現状です。
    そんな中、学習塾を経営する ろう者・早瀬憲太郎さんが手話でオンライン授業を開催!2週連続でお送りしています。

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    前編では、日本を代表するデフ・アスリートたちが自宅トレーニング方法を伝授。ろう学校の先生による自宅学習の悩み相談も行われました。今回は後編、学校が再開した今でもできる情報が満載です。


    参加しているのは、全国各地のろう学校に通うスポーツ好きの中・高生4人。

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    早瀬憲太郎さん
    「この手話は知ってますか?」

    髙濵彩佑生さん
    「ラグビー」

    荒谷太智くん
    「ラグビー」

    芹澤理沙さん
    「ラグビー」

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    今日は、籠りがちな日々の気分を上げるプログラム。まずはラガーマンが教えるトレーニング。

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    先生は、デフ・ラグビー日本代表 大塚貴之さん。全国のろう学校でラグビー教室を開いています。

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    大塚貴之さん
    「デフラグビーの大塚です。『スクラム』という家の中でもできるトレーニングをします。」

    手話と字幕を使って、体の動きをレクチャー。四つんばいの姿勢で膝を2センチ程浮かせ…おしりと膝の角度は90度を維持。ボールを落とさないようにしながら前・後に動きます。

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    大塚貴之さん
    「時間は30秒を目安に挑戦してみてください。」

    早瀬憲太郎さん
    「やってみたい人?」

    (髙濵彩佑生さん 挙手)

    早瀬憲太郎さん
    「彩佑生さんお願いします。」

    髙濵彩佑生さん
    「難しい!」

    早瀬憲太郎さん
    「もう一回やってみましょう。おーいいですね!」

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    早瀬憲太郎さん
    「皆さんも一緒にやってみてください。」

    早瀬憲太郎さん
    「理沙さん、膝をつけないでやってみてください。腰を浮かせてやってみてくださいね。2cmくらいです。」

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    早瀬憲太郎さん
    「膝を地面につけないで浮かせるんだけど、難しいかな。」

    手話で指導を受けながらの久々のエクササイズ。みんな楽しそう!


    続いては…ヨガで楽しくリフレッシュ

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    芹澤理沙さん
    「ストレスで眠れないこともあるんです。」

    早瀬憲太郎さん
    「眠れないの?」

    芹澤理沙さん
    「眠れないというか、寝つくのが3時とか4時くらいになっちゃうんです。それが嫌だなぁって。」

    生活リズムが不規則になっているという人 多いですよね。

    早瀬憲太郎さん
    「次は、体をリラックスさせるヨガを体験してみましょう。皆さんは、例えばテストの直前や試合直前に緊張しますか?」

    矢ケ部真衣さん
    「すごくドキドキします。」

    髙濵彩佑生さん
    「(試合前は)緊張で汗が止まらなくなります。」

    先生はボディーボードのプロ選手、登坂由美恵さん。ハワイの大会では、高さ10m近い大波にも挑んだデフ・アスリート。ヨガのインストラクターとしても活躍しています。

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    登坂由美恵さん
    「今日は、ヨガでもよくやる『片鼻呼吸』という方法をみなさんに教えたいと思います。」

    3本の指で、鼻の穴とおでこを抑えます。まず左の鼻から空気を吸い込み、4秒止める。

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    そして、右の鼻から吐く。
    目に見えない呼吸のやり方も、、手話で解説してくれることで生徒たちにはよく分かります。

    早瀬憲太郎さん
    「(左から)吸って、止めて。1、2、3、4、右から吐く。(右から)吸って、止めて。1、2、3、4、左から吐く。はい、以上です。」

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    矢ケ部真衣さん
    「リラックスできました。」

    早瀬憲太郎さん
    「確かに、吸って吐いてと交互に呼吸するとリラックスできますね。」


    料理でリフレッシュ

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    ステイホームの期間、料理に挑戦した人も多いのでは?でも、やったことがないと難しいですよね。喫茶店を営む尾中幸恵さんが紹介してくれたのは「カナッペ」。フランスパンにクリームチーズと好きな具をのせるだけ。複雑な作業がないので、未経験でも大丈夫。自分好みの彩り鮮やかなものを作って、楽しい気分になることが大切だといいます。

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    尾中幸恵さん
    「見た目もおしゃれで楽しめると思います。みなさんもやってみてください。」

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    早瀬憲太郎さん
    「僕も挑戦してみました!」

    荒谷太智くん
    「作ったんですか?」

    矢ケ部真衣さん
    「おいしそう。」

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    早瀬憲太郎さん
    「では、いただきます。んーおいしい、涙が出るくらいおいしい。」

    荒谷太智くん
    「食リポみたい!」


    ダンスでリフレッシュ

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    早瀬憲太郎さん
    「みんなダンスは好き?」

    芹澤理沙さん
    「すごく好きです!」

    髙濵彩佑生さん
    「好きです。」

    早瀬憲太郎さん
    「彩佑生さんは?好き?」

    髙濵彩佑生さん
    「いつも適当に踊ってます。」

    早瀬憲太郎さん
    「今日のスペシャルゲストはダンスがとても上手な ろう者です。」

    emiさん
    「こんにちは、初めまして。」

    デフ・ダンサーのemiさんは、聞こえない子どもたちにダンスを指導するスペシャリスト。

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    現在オンラインで配信されるダンス教材は音楽に合わせるものが多いのですが、今日emiさんが教えるのは、音楽がなくても楽しめるダンスです!

    emiさん
    「正確に踊る必要はありません。みんなで楽しく踊れたらと思います。OKですか?」

    少し複雑な動きですが、4人ともエミさんに楽しげについていっています。

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    emiさん
    「ラッパみたいなイメージで、パンチする感じでもいいですよ。」

    そろわなくなったら、エミさんが一度動きを止め、手話で細かく説明。

    emiさん
    「腕を上げたら、そのままキープして次の動きは同じ方向へ。」

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    emiさん
    「できたかな?いいね。次は、この後に続くダンスのアイディアを、みんなから出してほしいんです。」

    続いて、思い思いの振り付けをそれぞれ発表し、一連のダンスを作っていきます。

    emiさん
    「いいですね。」

    荒谷太智くん
    「前にちょっと学校で、はやったダンスがあるんです。」

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    emiさん
    「すごい!いいね。」

    早瀬憲太郎さん
    「いいねいいね、うまいじゃない!」

    emiさん
    「まずは、真衣さんのダンスをやってみましょう。」

    エミさんのカウントを見ながら、全員でリズムを合わせます。

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    emiさん
    「大丈夫かな?少しテンポをあげてみましょう。いいですか?」

    音のないダンス。なんだかみんなウキウキしていますね!

    emiさん
    「できましたか?いいね。」

    早瀬憲太郎さん
    「みんな一緒にバッチリ踊れましたね。どうでしたか、楽しかった?」

    4人
    「楽しかった!」

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    早瀬憲太郎さん
    「emi先生、ありがとうございました。」


    早瀬憲太郎さん
    「みなさん、どうでしたか?このオンライン授業の感想を教えてください。」

    矢ケ部真衣さん
    「ダンスやリラックス方法など、こんなにいろいろなことが学べると思ってなかったので、本当に良い機会になりました。」

    芹澤理沙さん
    「いろんな学校の3人と出会えて、オンラインでお話しができて、うれしかったです。」

    髙濵彩佑生さん
    「久しぶりに体を動かして、背中にボールを乗せるトレーニングもやったけど、うまくできなくて悔しかったので、今日から練習を始めてみようと思います。」

    荒谷太智くん
    「プロ選手のトレーニング方法や、自分にとって新しい方法を知ることができ、視野を広げることができたと思います。」

    授業はこれにて終了。

    荒谷太智くん
    「インスタ フォローしてね!」

    髙濵彩佑生さん
    「インスタね!」

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    早瀬憲太郎さん
    「今回のオンライン授業では、他の友達が発言している時には、しっかりとその友達の方を集中して見ることができていたので、それはすごいなと思いました。特に、ろうの子どもたちにとても必要なものだと思いましたね。」

    聞こえない生徒が、生き生きと学んだオンライン授業。今後、こうした取り組みが大きく広がっていくかもしれません。

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