シリーズ 障害のある女性
第2回 本当は産みたかった -強制不妊手術・54年目の証言-
この4月に「女性活躍推進法」が施行されるなど、女性がより生きやすい社会を目指す気運が、いま、高まっています。
その一方で、今なお厳しい環境に置かれているのが、“障害のある女性たち”。当事者団体の調査からは、家族や介助者から暴力や性的被害を受けても表面化しにくいことや、就労の難しさから貧困状態におかれやすいといった現実があきらかになり始めています。シリーズ2回に渡り、障害のある女性が抱える生きづらさの実態を取材。どんな支援が必要なのか考えます。
第2回は、日本で戦後「優生保護法」(1948~96年)という法律のもとで行われていた、障害者への強制不妊手術について取り上げます。法律には「不良なる子孫の出生を防止する」と掲げられ、多くの知的障害者や精神障害者が、子どもを産めないようにと不妊手術を受けていました。今、かつて手術を受けた女性が、自らの経験を伝え、人権を救済してほしいと声をあげています。番組では、証言をもとに歴史を振り返り、「障害のある命を産む」ということについて議論していきます。
出演者ほか
安田 菜津紀さん(フォトジャーナリスト), 藤原 久美子さん(自立生活センター職員), 松原 洋子さん(立命館大学・教授), ナレーション:河野 多紀さん, 山田 賢治アナウンサー
「
障害者の生きる場
、
いのちをめぐる問題
」
みんなの声