ハートネットメニューへ移動 メインコンテンツへ移動

強迫性障害 強迫性障害からの回復

目次

(監修:千葉大学 子どものこころの発達研究センター長 清水栄司)

3. 認知行動療法

患者の認知や行動を変えていくように働きかけます。

認知行動療法は、心理学を用いた治療法です。治療にあたるのは、研修を受けた精神科医や心理士などで、患者の認知や行動を変えていくようにはたらきかけます。
強迫性障害の治療で主に行われるのは、「曝露反応妨害(ばくろはんのうぼうがい)」という方法です。患者がこれまで恐れたり避けたりしていた状況にあえて自分をさらし(曝露)、その後、これまで不安や不快感を打ち消すために行っていた強迫行為をできるだけしない(反応妨害)ようにします。最初の段階では患者は強い不安を覚えますが、この状態をしばらく続けると不安は下がってきます。強迫行為をしなくても不安がなくなることを実感できれば、強迫行為をする必要はないとわかり、次第に強迫行為をしなくなる方向に向かいます。
薬物療法は全国どこでも受けられますが、認知行動療法を受けるには、強迫性障害を熟知した治療者がいることが前提になります。まだ新しい治療法なので、熟練した治療者は少ないのが現状です。認知行動療法を受けたい場合は、専門の医療機関に問い合わせたり、主治医に相談して紹介を受けたりすることが必要です。