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強迫性障害 強迫性障害とは?

4. 単なる「こだわり」とは違う

本人はとても苦しいのです。

強迫性障害の症状は、単なる潔癖症や縁起をかつぐというものとは異なります。強迫性障害の人が行う「強迫行為」は、繰り返しややりすぎが多く、しばしば常識や科学的な事実にそぐわない不合理な方法をとります。
一番大きなポイントは、本人が強迫行為をすることに精神的な苦痛を感じているということです。自分でもやっていることがおかしいという感覚があるのです。無駄なこと、意義のないことを行っている自分自身に対して、とても嫌な感情がともないます。また、その行為をすることに大変疲れます。しかし、その行為を行わないと、とても耐えられないほどの強い不安や恐怖に追い立てられているのです。
強迫行為を行うと、不安は一時的に下がりますが、特定の場面に出会うと再び強迫観念が起こり、また強迫行為を行ってしまいます。この悪循環にはまると、自分ではなかなかコントロールできなくなり、強迫行為の程度がエスカレートしていく人も少なくありません。