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依存症ってなんだろう? パチンコ、買い物、リストカット… あれも?これも?

「生活に影響が出ているのにやめられない」ことはありませんか?

「非物質系」の依存は、医学的に定義されているものとそうでないものとが混在しています。

比較的知られているのはギャンブルへの依存でしょう。これは、パチンコ、競馬、競艇などの賭けごとや、投機的な金融商品にのめりこんだりして、生活に影響が出ているのにやめることができない状態のことです。医学上の診断名では「病的ギャンブリング」といいます。
拒食や過食、ダイエットに対する過度なこだわりなどが見られるのが「摂食障害」です。診断基準では、食事制限などによって極端にやせてしまう「神経性無食欲症」と、短時間に発作的なむちゃ食いをする「神経性大食症」に分類されます。ただ、実際には両者を移行する場合も多く、嘔吐や下剤の乱用が伴う人もいるなど、症状の表れ方はさまざまです。しかし、共通しているのは、体重のコントロールがうまくいっているかどうかで一喜一憂し、頭の中はいつも「食べ物」や「カロリー」のことでいっぱいになっているという点です。

その他に、医学的に定義されているものとしては、放火がやめられない「病的放火」、窃盗がやめられない「病的窃盗」(クレプトマニア)があります。また、毛髪を引き抜くことがやめられないのは「抜毛症」といいます。

ここに挙げたもの以外については、今のところ医学的な定義や診断基準はありません。また、こうした「非物質系」の依存については「○○依存症」という名称は正式には存在しません。
しかし、医学的には定義されていなくとも、買い物、インターネットなど特定の行為へののめりこみ、恋愛など特定の人間関係へのとらわれ、リストカットなどの自傷行為がやめられないといった状況には、これまでに述べてきたアルコール・薬物への依存や、ギャンブルへの依存、摂食障害などと共通するものがあります。それは、自分の生活を脅かしているにも関わらず、やめることのできない「不健康にのめりこんだ・はまった・とらわれた習慣」であるということです。
こうした状態のことを、英語で「アディクション」といいます。依存の対象別に縦割りで考えるのではなく、「そのような状態にある」ということを広く捉えた概念で、日本語では嗜癖(しへき)と訳されます。聞き慣れない言葉かもしれませんが、この問題を考えていく際には、とても重要なキーワードになりますので、この機会にぜひ覚えていただければと思います。

※2019年5月、WHO(世界保健機関)は、「国際疾病分類」の最新版に、オンラインゲームやテレビゲームのやり過ぎで日常生活が困難になる「ゲーム障害」を、新たな依存症として加えることを承認しました。新しい疾病分類は2022年1月から施行されます。