すりガラスのむこう

どあのむこうにお母さんの手
どあのこちらにわたしの手
すりガラスは冷たいけれどふたつの手をあわせると
心があたたかくなってくる
すりガラスの外の様子は見えないけれど
お母さんのやさしい笑顔がみえてくる
永遠のお別れでもないのに
悲しくなって手をはなす
閉鎖病棟のどあは
冷たくてあたたかい
やさしいかんご師さんの心遣いがうれしかった
ぬくもりがうれしかった

朗読

管村すがむら 智絵ちえ

兵庫県 45歳 
肢体不自由/精神障害

病院は生活感のない無機質な空間です。でも、そこには人がいるのです。
そして人と人がつなぐあたたかな空間に安らぎを感じます。
私は母のやさしい笑顔が大好きです。
ふたりの手をどあごしにあわせたとき、母の顔がうかんできました。
だから今、母と過ごせる日々を大切にしたいと思っています。