磯村勇斗さんスペシャルインタビュー
すみずみまで溢れる音楽で“愛と平和”を♪

障害のある人がつづった詩と、その詩に込められた思いを表現したアート作品を展示する「ハート展」。アート作品を手がけた著名人・アーティストの方々に、詩から受けたイメージや作品のポイント、詩からアートへバトンをつなぐ「ハート展」の取り組みについての印象などをうかがいました。

Q「ハート展」参加のお話が来た時の印象は?

素直にうれしかったですね。絵を描くことは好きですし、詩から連想して、絵で伝える試みを面白いなと感じたので、詩が届くのをすごく楽しみにしていました。

Q南莉歩さん(8歳)の詩を読んでどのように感じましたか

詩を読んだ瞬間に頭の中に絵が浮かび、運命的な出会いを感じました。南さんの作品には、声に出して読みたくなるようなリズムがあって、目の前に音楽があふれてくるようなポップな雰囲気が、絵のイメージをかきたててくれました。

Qどのようにイメージを形に落とし込んでいきましたか

詩から一番に感じたのは、楽器が大好きな気持ち。南さんのワクワクした思いを絶対に表現したかったので、詩に書かれた楽器を散りばめました。また、彼女のように音楽によって幸せな気持ちになるのは世界共通だと思い、絵の大きなテーマとして「ラブ&ピース」を掲げ、音楽がもたらす“愛と平和”を表現できればと思いました。その象徴としてフレディ・マーキュリーやスティーヴィー・ワンダーを登場させています。僕にとっての音楽の原点であるマイケルジャクソンも、「Poow」という彼のお馴染みの叫びともに描きました。分け隔てなく、「みんなが一緒になって楽しもう」というメッセージを感じていただけたらと思います。

Qこれまで絵を描くことはあったのでしょうか

芸術鑑賞は好きですし、兄がデッサンの学校に行っていたこともあり、絵には触れてきましたが、本格的に描くのは今回が初めてでした。実は、俳優としてではなく、一つの作品を自分の手で作って表現したいという思いが昔からありました。今回は、その一歩を踏み出すことができ本当に光栄でした。

Qここを見て欲しいというポイントは?

絵のすみずみに物語を詰め込みました。鼓笛隊の一人が宝箱から出られなくなって引っ張り出されていたり、左上の部分では、指揮者が鳥に連れていかれそうになっていたり、と見た方が想像してより楽しめるようにしています。また、ロケットナンバーに、南さんの生まれた年をこっそり書き入れたり、左下の手をつなぐ兄妹の女の子として南さんを描きました。手をつないでいるのは、兄弟になった僕です。作詩者の南さんの作品でもあるよ、という気持ちを込めて、書き込ませていただきました。

Q赤いハートも印象的ですが

ハート展にちなんで、“愛”を表現するモチーフとして、モノクロの中に赤色のハートを入れてみました。スティーヴィー・ワンダーの「服のハート」は、“愛を身にまとう”という意味を、木になっている「ハートのリンゴ」は“愛が実るよ”という意味を込めて色を塗りました。制作中はとても楽しくて、自然と笑顔になりました。

Qハート展からどんな影響を受けましたか

改めて、絵を描くことが好きなのだと実感しましたし、もっといろんなテイストで描いてみたいと思いました。よく子供っぽいと言われることがあるのですが、完成した絵を見て納得してしまいました。作品に詰め込んだ遊び心を俳優としても大事にしていきたいですし、機会があればまた絵を描くことにも挑戦していきたいです。