人気声優・田中真弓さんと
斉藤壮馬さんが
ハート展の詩を朗読

ハート展では、全国から寄せられた3,205編の詩から、詩人の吉増剛造さん、武蔵野美術大学教授の森山明子さんなど、選考委員によって選出された50編の詩を展示しています。会場では、この詩の朗読を聞くことができます。朗読は、声優の田中真弓さんと斉藤壮馬さんです。
※会場の朗読コーナーでは、一度にお二人まで聞くことができます。

田中真弓さん

舞台女優、声優。人気アニメ「ONE PIECE」のモンキー・D・ルフィや、「ドラゴンボール」のクリリンなど多数の有名キャラクターの声優を務める。

ハート展の詩を読んだとき、肢体不自由の人の「動く」感覚や視覚障害の方が「見ているもの」が表現されているのが、すごくおもしろいと思いました。作詩者の方が向き合っている世界がどんどん広がっていく感じが伝わってきました。
朗読した詩では、内田茉莉さん(精神障害)の「食事」の中にある、心と体がばらばらで生きたい自分と生きたくない自分という表現が、心に迫るものがありました。それ以外にも山形弘斗さん(知的障害)の「くつのいのち」で「くつはくさいね」ではなく「まぁまぁ」が入るところがおもしろかったですし、川村永遠さん(知的障害/発達障害)の「あつい」は「その通り!」と思いながら朗読しました。どの詩もストレートに伝わる、魅力的な詩ばかりでした。とても楽しく読ませていただきました。

斉藤壮馬さん

声優。「ピアノの森」(一ノ瀬海役)、「SSSS.GRIDMAN」(内海将役)、「ヒプノシスマイク」(夢野幻太郎役)など出演多数。

声優という仕事を志して、最初に勉強したのが朗読だったので、今回こうした機会をいただいてとても嬉しかったです。
「詩」は、自らが世界と向き合う「まなざし」を表現するものだと思っているので、ハート展の作詩者お一人お一人が持つユニークな視点を、アートとは別の朗読という視点でどう彩りを添えることできるか、を考えながら挑戦しました。共感したのは、高橋秀静さん(視覚障害)の「図書室天国」です。僕も本が好きでよく図書室に行っていたのですが、教室にエアコンがない時代だったので、もしかすると僕も涼みに行っていたのかな、と懐かしくなりました。
難しかったのは、安岡雅永さん(精神障害)の「青い空」。多くの感情が込められた詩だと思うのですが、1つ1つの気持ちを細かく表現するのが難しいからこそ、詩という形にしているのだろうな、と感じました。朗読しながら、自分も小さい頃に感じていたどきどき・わくわくした感じを思い出しました。楽しんでいただけると幸いです。