ぎゅーっ

作詩者

リハビリの先生が、曲がらない足をぎゅーっとした。「痛〜い!!」ってさけんだ。それをきいて先生が笑ったんよ。笑うなんて ひどいよ。きっと 元気がなかった私を試すためにぎゅーっとしたのね。「痛〜い!!」ってさけべる元気があることに安心して先生は笑ったんよね。いじわるでやさしい「ぎゅーっ」でした。

管村 智絵
〈兵庫県 42歳 肢体不自由/精神障害〉

私の足は尖足(せんそく)です。
心が不安定になるとしゃべることができなくなり、
かおの表情も変わります。そんな日常のひとコマを詩にしました。

作画者

作画

村上 雅士
〈グラフィックデザイナー/アートディレクター〉

詩を読んだ瞬間、温かい気持ちになりました。
先生の「優しさの痛み」を形にしました。

いろ紙で切り絵
444mm×444mm