長濱ねる 選
(タレント)

叱られたとき

遠藤えんどう 真宏まさひろ

茨城県 18歳 知的障害/発達障害
(第17回 2012年)

*作詩者情報は入選当時

叱られたとき
何も言えないボク
心がつたえられなくて
心のさけびが「ウー」としか
言えない
心がさみしくなってしま

楽しいことばっかりじゃなくて
わかりあえないことも
生きていることなんだ

朗読音声

長濱ねるさんからのコメント
読んだ瞬間、とても澄んだ言葉たちがスパーンと自分の中に飛びこんできました。心の叫びが届かないもどかしさ、寂しさ、共感します。最後の一文に私はハッとし、遠藤さんはどんな世界をみて、感じてきたのだろうと想像が膨らみました。あったかくて鮮やかな詩に感激したので、選ばせていただきました!

作詩者の今

作者は、茨城県に住む遠藤真宏さん、現在は27歳。知的障害と自閉スペクトラム症があり自分の思いを人にうまく伝えられないという悩みがあります。
「叱られたとき」を書いたのは今から9年前、高校3年生のとき。サッカー部に所属していた真宏さんは、後輩への指導をめぐってトラブルを起こしてしまったことがあり、そのことで、お母さんに叱られました。そのとき、自分の言い分を説明したくても出来なかったもどかしさを詩につづりました。
今は食品トレーのリサイクル工場で班長として働く真宏さん。仲間をうまく指導できるよう、コミュニケーション力に磨きをかけたいと奮闘しています。