「その他の障害/病気/医療」 関連情報

もくじ

障害・病気・医療

ハートネットでご紹介した障害・病気・医療に関連するさまざまな情報についてお伝えします。

高次脳機能障害

交通事故や頭部のけが、脳卒中などで脳が部分的に損傷を受けると、記憶力、集中力の低下、思考能力や空間認知能力の障害、言葉がうまく理解できない/話せない、感情や行動の抑制がきかなくなるなどの症状が現れることがあります。こうした症状によって日常生活に支障を来たしている状態が高次脳機能障害です。症状の現れ方は損傷を受けた箇所によって一人一人異なる上、外見では障害が分かりにくいため、本人・家族もその理由が分からず、戸惑いや誤解、トラブルが起こることも少なくありません。周囲から理解されにくい「見えない障害」とも言われ、正しい知識と情報の普及が求められています。

起立性調節障害

「起立性調節障害」とは、朝起きられない、けん怠感や頭痛などが起こる病気で、中学生の約1割に起こるといわれています。起立性調節障害はあまり知られていないため、周囲や学校から理解されづらく、「本人の努力不足」や「さぼっている」と誤解をされてしまい、学校に行けなくなることも少なくありません。不登校になっている子の3割から4割はこの病気だといわれています。環境が整えば、多くの場合、高校生のうちに治ります。

臓器移植

日本では、2010年に改正臓器移植法が施行され、15歳未満の小児からの脳死臓器提供が可能となりました。しかし、臓器提供の数は十分でなく、心臓移植の場合、移植手術ができるまでの平均の待機年数は3年。待っている間に病状が悪化し、命を落とす子どもが少なくないのが現実です。国内では移植手術を受けることができず、海外に渡航してその手術を受けざるをえないケースもあります。

AYA世代のがん

10代後半から30代という若さでがんになったAYA世代(=Adolescent and Young Adult 思春期・若年成人期)は、年間およそ2万人以上いるとされています。医療技術の向上もあって、がんの治療が一段落し、社会復帰できる人も珍しくありません。就職活動や職場復帰するときのカミングアウトや、がん治療での生殖機能へのダメージなど、 AYA世代ならではの困難がみえてきました。

ヘルプマーク

画像(ヘルプマークの描かれたタグ)

ヘルプマークは、外見からはわからない病気や障害のある人が、適切な援助や配慮を受けられるよう周囲に示すためのツールです。このマークをつけた人が困っていたり、具合が悪そうにしていたりしたら、声をかけるなどの手助けをしましょう。ヘルプマークの裏にはメモ書きシールを貼ることができ、してほしい援助や、気をつけてほしいことなどが書かれている場合があります。

アドバンス・ケア・プランニング(ACP)

「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」とは、英語の「Advance Care Planning」の頭文字をとったもので「事前にケアを計画する」という意味があります。病気やケガなどで命の危機に陥ったとき、およそ7割の人が医療やケアについて自分で決めたり、望みを伝えたりすることが難しい事情があります。そのため、事前に患者本人や家族、医師などが終末期医療について意思を確認するACPが、全国の医療現場などで導入されはじめています。

相談窓口・支援団体※NHKサイトを離れます

高次脳機能障害に関する情報
高次脳機能障害情報・支援センター

国立障害者リハビリテーションセンターが運営しているサイトです。高次脳機能障害の基礎知識、医療やリハビリテーションに関する情報、全国各地の相談機関、生活や就労に関する支援制度、福祉サービスなどについてまとめています。

高次脳機能障害支援拠点機関

各都道府県に設置されている高次脳機能障害の専門支援機関です。生活のしづらさを感じている本人や家族のための相談支援を行っています。 お住まいの地域の高次脳機能障害支援拠点機関は、以下のホームページで検索できます。

特定非営利活動法人「日本高次脳機能障害友の会」

全国各地にある「脳外傷友の会」などをつなぐ、全国最大の連合組織です。各種の相談に応じているほか、相互の親睦、交流、情報の発信、行政への交渉、作業所などの自主運営、就労援助などに取り組んでいます。

NPO法人 東京高次脳機能障害協議会

高次脳機能障害についての理解と支援を広める事業を行っています。本人と家族の人権と尊厳を守り、安心して生活できる社会の実現を目指しています。

がん全般に関する情報
がん情報サービス

国立がん研究センターが運営する、がんに関する最新情報がまとめられたホームページです。

がん相談支援センター

全国のがん診療連携拠点病院に設置されている、がんの相談窓口です。がん専門相談員としての研修を受けたスタッフが、がんの治療や療養生活全般の質問や相談を受け付けています。病院によっては、相談の内容に応じて、専門医やがんに詳しい看護師(認定看護師、専門看護師)、薬剤師、栄養士などの専門家による連携体制を整えているところもあります。

※全国のがん診療連携拠点病院や地域がん診療病院などを、以下のページで、地域、専門医療職の配置状況などで絞り込み、探すことができます。

がん診療と新型コロナウイルス感染症:がん患者さん向けQ&A

コロナ禍でのがん患者の方たちの不安や疑問に対する回答を、専門医がまとめています。がん患者の方のリスクや免疫とのかかわり、治療についてのほか、がんの種類別に情報を提供しています。 がん関連3学会(日本癌学会、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会)合同連携委員会の、新型コロナウイルス(COVID-19)対策ワーキンググループ(WG)が最新の情報などを参考に作成したもので、情報は随時更新されます。

国立がん研究センター中央病院「アピアランス支援センター」

治療に伴う外見の変化に関する不安や悩みを軽減し、自分らしく過ごせるよう相談・支援を行っています。

一般社団法人CSRプロジェクト

働くがんサバイバーを支援する民間団体です。無料電話相談などを行っています。

がん対策推進企業アクション

厚生労働省の委託を受け、企業・団体とともにがん検診率50%をめざす国家プロジェクト。「がんと就労」に関して、患者と事業主双方に役立つ情報が集められています。

特定非営利活動法人キャンサーリボンズ

がん体験者や医療関係者、食や美容などの専門家、患者支援に取り組む企業など、立場を越えて目標を共有する人たちが活動しています。症状や副作用のケア、食事や栄養、美容面のケアなど、「治療と生活」をつなぐ情報を発信。

がん制度ドック

NPO法人がんと暮らしを考える会が運営する公的・民間医療保険制度検索ウェブサービス。現在の病状、体調、希望にあわせた制度を探すことができます。

一般社団法人 日本がん・生殖医療学会

がん治療と将来の妊娠について、患者さんが最良の選択ができるよう、情報提供やネットワーク作りに取り組んでいます。

リレー・フォー・ライフ・ジャパン

がん征圧を目指し、がん患者や家族、支援者らが夜通し交代で歩き、勇気と希望を分かち合うチャリティーイベント。世界約32か国、約4500か所で開催、日本でも日本対がん協会と各地のボランティアによって、全国約50か所で開催されています。

認定NPO法人 マギーズ東京

英国発祥の「マギーズがんケアリングセンター」の日本版です。がんになった人やその家族・友人が戸惑ったり、孤独を感じたりしたとき、常勤の看護師や心理士のほか、保健師、管理栄養士などに気軽に相談できます。(医療機関ではありません)

認定NPO法人 健康と病いの語りディペックス・ジャパン

がんや認知症の体験談を動画や音声で伝えるサイトです。

(民間の支援団体等については、番組の取材先を中心に掲載しています)

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