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排便障害のある人に広めたい「UD」って何!?

記事公開日:2019年07月17日

寝たきりの東大生や手話落語家、ゲイや全盲の弁護士軍団、“イケイケ”車いす女子など、濃すぎるコメンテーターが、ちまたの話題についてエッジの効いたトークを繰り広げる「B面談義」。「不登校ユーチューバー」「“就活”解禁」「山ちゃん&蒼井優の結婚」など、今回も話題のテーマが盛りだくさん!

夫婦円満の秘訣に驚きの結婚秘話も!

続いては「令和初!超ビッグカップルのジューンブライド」と話題になった南海キャンディーズの山里亮太さんと女優の蒼井優さん。ネットでは、「まさに打率ゼロの男が放った逆転ホームラン!」と話題になりました。

そんななか、難しい人権問題も、いつも優しく、爽やかに解説してくれる全盲の弁護士、大胡田誠さんが「うちはできちゃった婚だったんで…」と告白。全盲の夫婦ならではの円満の秘訣を教えてくれました。

画像(全盲の弁護士 大胡田誠さん)

千原さん「奥さんとどうなんですか、ケンカされたりするんですか」

大胡田さん「時々、ケンカするんですよね。うちは妻も全く目が見えないので、音のケンカっていう感じなんですよね。例えば湯飲みをドン!とテーブルに置くとか。ヤバッ、これ怒ってるわってわかったりして。でもお互い目が見えないと、どうしても言葉に出さないと不便なんです。生活上。例えば「熱い鍋が通るよ」とかって声に出さないと危ないので、強制的に会話をするきっかけが生まれるわけですね。言葉にして仲直りをするチャンスも多いという意味ではね、お互い目が見えない夫婦っていうのも結構お得な感じがしますね」

今回の新メンバー、日本初の手話落語家で、耳の聞こえないデフ一福さん。落語家を志すきっかけは、21才のときにたまたま電車で見かけた募集広告でした。師匠である桂福団治さんが載せた手話通訳募集の新聞記事を見て、翌日入門に行ったそう。奥様との結婚のきっかけは“手話の勘違い”だったとか。

画像(手話落語家 デフ一福)

千原さん「一福さんも、奥さん耳が聞こえないろう者なんですね?」

一福さん「青森で私が落語とパントマイムの講演で行ったときに初めて会ったんです。私の親友の紹介で会ったんですけど、出てきたら、背が小さくて『中学生ですか?』みたいな。彼女は『あなた、これ好きですか?』ってほっぺたのところをグーで2回ぐらい叩くんですね。大阪では、このサインは・・・大阪と青森ちょっと手話が違うんですけど」

画像(ほっぺたのところをグーでたたく一福さん)

千原さん「大阪ではどういう意味なんですか?」

一福さん「これはね、セックスっていう意味なんです。僕びっくりして、逆に女性のほうから、実際に『家に来て』って言われて行ってみたら、リンゴがそこにいっぱい置いてあって、青森の人ではリンゴっていう意味なんですね。『リンゴ好きですか?うちに来なさい』って。私は最初、セックスって話を聞いて期待して行ったらがっかり」

千原さん「へぇ~。ほんまにネタみたいな出会いですね。手話にも方言あるんですか?」

一福さん「はい。あります。そのズレが最初にあったんですけど、それがきっかけになって結婚したかもしれませんね」

LGBTへの“勘違いあるある”

結婚の話題から、LGBTが一括りにされてしまうことに戸惑いを覚えると話すのは、体は女性、心は男性。オニイタレントとして活躍中のトランスジェンダーの諭吉&シュートさんです。

画像(タレント 諭吉&シュート)

シュートさん「アジアで初めて、台湾で同性婚が最近認められるようになったんですけど。友達に『同性婚できるようになってよかったね』みたいな話をされる。僕からすると、僕とか諭吉は戸籍を変えて男性に変えて女性と結婚したいので、同性婚ではないんです。みんな一括りに言われちゃうんで、ちょっとそれはね・・・」

千原さん「そうか。南さんなんかは同性婚(を希望している)けど」

ゲイの弁護士、南和行さんも、LGBTという言葉について勘違いに出会うことが多いそうです。

画像(弁護士 南和行さん)

南さん「言葉は、例えばセクシャルとかノンセクシャルとかいろいろ出てくるんですけど、それはあくまでも自分がどういうふうに自分のことを説明しようかなというときに言葉はあると思うけど、先に言葉があるように誤解されちゃう。人を分類することが目的になると、結局、『あなたって何々やんな。あなたってこうと違うやろ』っていうふうに決めつけになってしまうので、言葉を知るのは大事だけど、言葉を知って人を分類することが目的になったら、ちょっと違うと思います」

「不登校は不幸じゃない」少年ユーチューバーが投げかけた波紋

画像(スタジオで話す出演者)

“少年革命家ゆたぼん”こと、中村逞珂(ゆたか)くん。先生の言うことに黙って従うことに疑問を感じ、小学3年生から学校に行かなくなったと言います。「不登校は不幸じゃない」。世の中の常識を変えたいという思いを込めて、ユーチューブで発信し、話題になっています。

「死にたくなるくらいなら学校なんかいかんでいいよって。勇気を与えたい」(中村逞珂くん)

著名人の人からも「学校に行かなくても学ぶことは無限にできる」など、賛同する声がある一方で、「人生舐めすぎ」「学校行かないのは、ただのわがまま」など、賛否両論が巻き起こりました。

大胡田さん「私は必ずしも不登校を否定するわけじゃないし、命を削ってまで学校に行く必要はないと思う。でも、実は学校以外で学校と同じ程度の知識を得るってなかなか難しいのが現実だと思う。大人になって思うと小学校中学校で習うことって1つとして無駄がない。もし行けるんだったら学校に行ったほうがいいんじゃないかな。私はそんな意見を持っています」

哲学を愛する現役東大生、愼允翼(しん・ゆに)さん。不登校ユーチューバーへの批判に、異議があるそうで。

画像(現役東大生 愼允翼さん)

愼さん「ゆたぼん君を批判する人というのは大体ふたつの意見でどっちかだなと思ってて。ひとつは、俺は確かに学校きつかった。でも我慢して行った。だから、おまえも我慢して行けっていう無理心中の論理。もうひとつが、学校にはいいところがある。自分もいいところをいっぱい経験してきた。だから、いいはずだという自己同一化の原理。自己同一化の原理は障害者は絶対乗っちゃダメだと思ってて、その理屈がもしまかり通っちゃったら、健常者が『俺、階段上れる。階段便利。だから障害者も階段上れ』。これがOKということになっちゃう。だから自分の経験に照らして、いい悪いじゃなくて、相手の気持ちに立って考えるというのは難しいけれども、それをやる努力をもっていなきゃいけないだから、少なくともゆたぼん君を僕は批判することはできないと思います」

変わりつつある“就活”に思う

続いての話題は6月から解禁となった“就活”。2021年春入社の学生から、新卒一括採用が廃止されたり、終身雇用の見直しが行われるなど、その形が大きく変わろうとしています。就活に関連して、愼さんと大胡田さんからは、こんな発言が。

愼さん「障害者の我々って、例えば学校行くことになればヘルパーは大丈夫だけど、経済活動はできないということになっていて」

大胡田さん「視覚障害者も同じで、ガイドヘルパーという制度があるんですが、日曜日の外出にはヘルパーは使えるけど、仕事への通勤にはヘルパー使えないという制度なんです。これは税金で個人の経済活動を支援することはできないということがあるみたいなんですけども」

画像(厚生労働省 障害者などの移動の支援について)

愼さん「仕事してたってトイレ行くし、飯食うし、首痛いとき首動かすじゃない。それを経済活動とか学校とか目的を理由に排除するって、どんな理屈だってそもそも突っ込みどころとしてあると思う」

千原さん「それはひどい話やねぇ」

愼さん「とはいえ、今の働き方の環境のままで障害者がヘルパーを連れて行くのは問題ないよってなったとして、働きたいかというと、僕はちょっとうんざりと思って。つまり、健常者はそもそももううんざりだと言いつつあるから#KuToo運動だって起こってるし、働き方改革だって言われてるのに、「俺も入れて」「私も入れて」って言ってくのはどうなんですか、とも思うよね」

落語家をしながら会社勤めをしていた経験がある一福さん。手話通訳がなかった当時、相手の口の動きを読むことで話を理解していましたが、こんなトラブルも。

一福さん「部長が忙しくて『ちょっとキミ、これ、きって、きってこい。』この書類を切ればいいんだと思って全部書類切っちゃったんですよ。そしたら、『おいおい、アホ。切手買って来いって言ったのに、おまえ、なに書類切ってんだ』って。“切手”と“切って”が食い違った。そんなことがありましたね。」

夢はUD(ウンコデー)の普及!

千原さん「中嶋さんは職場で困ったことありますか?」

中嶋さん「結構辛いのが、私、排便障害があって。下剤を飲まないと1ミリも出ないんです。下剤を飲むと翌日お腹痛い。いつ出るか感覚ないからわからないので、トイレにずっといるんですね。前に会社で働いてたときは、3日に1回下剤を飲んで出すのがちょうどいいサイクルなので、上司に言って、水・日を休みにしてもらってたんです。ほかの同僚は知らないから、私が水曜日に休んだあとに『きのう、何したの?』とか言われて。便のこと言えないから、『寝てました』とか言うと、『中嶋ちゃん、たまには遊びなよ』とか言われて。家でウンコしてんだよって思いながら(笑)、それも言えなくて。『ですよね』って言いながら、結構ストレスになって、それでどんどん壁ができちゃったというのもあった」

しかし、SNSで排便障害を告白したところ、ある変化があったと言います。

中嶋さん「最近それを、SNSで言ったんです。『実は私、排便障害があります。それをウンコデーって呼んでます。略してUD』って言ったら、200「いいね!」が来て。友達も『涼子、きょうUDだよね?あしたUD?』とか聞いてくるから、話しやすくなった。それが全国に広まれば。今、働いてる障害のある車いすの女性もUD休暇みたいのができたら。私、UDを広めるのが夢です、全国で使ってください!」

千原さん「UD。ええやんか。ええ言葉やんか。ウンコの日。UD」

画像(格言 きょうは世界UD記念日by“イケイケ”車いす女子 中嶋涼子)

愼さん「今までで初めて涼子ちゃんがいいことを言ったと思った」

今回も大いに盛り上がったB面談義。次回はどんなトークが繰り広げられるのか、お楽しみに!

※この記事はハートネットTV 2019年6月24日(月)放送「B面談義#10」を基に作成しました。情報は放送時点でのものです。

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