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薬物報道ガイドライン

記事公開日:2018年09月20日

芸能人やスポーツ選手の薬物問題についての報道が相次ぐ中、偏見や誤解を助長する内容も少なくないと感じた荻上チキさんが、自身が司会を務めるラジオ番組で専門家や当事者の方々と議論を重ねて作った、薬物報道のあり方についてのガイドラインです。これをたたき台に、各社の報道のあり方を問い直す機会にしてほしいとしています。

【薬物報道ガイドライン】
2017.1.31

望ましいこと
●薬物依存症の当事者、治療中の患者、支援者およびその家族や子供などが、報道から強い影響を受けることを意識すること
●依存症については、逮捕される犯罪という印象だけでなく、医療機関や相談機関を利用することで回復可能な病気であるという事実を伝えること
●相談窓口を紹介し、警察や病院以外の「出口」が複数あることを伝えること
●友人・知人・家族がまず専門機関に相談することが重要であることを強調すること
●「犯罪からの更生」という文脈だけでなく「病気からの回復」という文脈で取り扱うこと
●薬物依存症に詳しい専門家の意見を取り上げること
●依存症の危険性、および回復という道を伝えるため、回復した当事者の発言を紹介すること
●依存症の背景には、貧困や虐待など、社会的な問題が根深く関わっていることを伝えること

避けるべきこと
●「白い粉」や「注射器」といったイメージカットを用いないこと
●薬物への興味を煽る結果になるような報道を行わないこと
●「人間やめますか」のように、依存症患者の人格を否定するような表現は用いないこと
●薬物依存症であることが発覚したからと言って、その者の雇用を奪うような行為をメディアが率先して行わないこと
●逮捕された著名人が薬物依存に陥った理由を憶測し、転落や堕落の結果薬物を使用したという取り上げ方をしないこと
●「がっかりした」「反省してほしい」といった街録・関係者談話などを使わないこと
●ヘリを飛ばして車を追う、家族を追いまわす、回復途上にある当事者を隠し撮りするなどの過剰報道を行わないこと
●「薬物使用疑惑」をスクープとして取り扱わないこと
●家族の支えで回復するかのような、美談に仕立て上げないこと

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