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インタビュー

豊川悦司

秋風は大人であり子ども、クールでありホット

秋風羽織役のオファーを受けて、どんなことを思いましたか?

これまでに北川(悦吏子)さんの作品で小説家や画家の役を演じてきましたが、今回はこうきたか、と。
北川さんワールド全開、かつチャレンジ色の濃い内容の脚本を受け取って、これを朝ドラとしてどう立体化するのだろうと興味が湧き、ぜひ出演したいとお返事しました。

秋風は「偏屈なオッサン少女漫画家」ということで、北川さんとも相談しながら、ロン毛にサングラスの出で立ちを提案しました。朝から濃いかな……とも思いましたが、そこはあえて(笑)。とある映画監督さんをモデルにしているので、ぜひ、誰なのか推理してみてください。

秋風の内面に関しては、大人であり子ども、クールでありホット、といった両面性を持っている印象を受けますね。その出し方、さじ加減が、なかなか難しいところです。ギャグっぽいセリフの塩梅(あんばい)などを監督さんたちと話し合いながら、楽しくやらせていただいています。

俳優たちが漫画家の世界を楽しんでいるのが伝わるはず

少女漫画や漫画家といったモチーフ自体には、どんな印象を持っていますか?

僕には姉がいて少女漫画がまわりにある環境で育ったので、割と身近な題材に感じています。(劇中に秋風の作品として登場する)くらもちふさこ先生の漫画も、家にはたくさんありました。
ただ、漫画を生み出す現場となると、なかなか一般的に知られていない特殊な世界。その内側を見られるというのは、おもしろいと思いますよ。

今回、実際にプロの漫画家さんの現場も拝見したんですが、セットの再現性はすごいです。特にデスク周りはリアリズムの塊。自分のデスクに着くと、自然と漫画家の気分にさせてもらえて、すごく気持ちがいいですね。漫画家チームは待ち時間もセットに残り、ベタやトーンをやっていることが多いです。僕もカリカリと手を動かしていますよ(笑)。
与えられた役の職業に対して素直に興味が持てるのは、すばらしいこと。俳優たちがその世界を楽しんでいる感じは、見ている人にも絶対に伝わると思います。

秋風の作家論は、北川さんの心の叫びであり、このキャラクターの本質でもある

師匠として、弟子たちにはどんな意識で向き合っていますか?

映画『愛と青春の旅だち』における“鬼軍曹”のように、ビシバシしごいています。“スポ根”ものとしても、おもしろく見てもらえると思いますよ。なにせ、プライベートでの失敗に落ち込む弟子に対して、「それをネタに漫画を描け!」と迫るくらいですからね。でも、それは決して意地悪ではない。「自分をさらけ出せ」「自分の中から題材を見つけろ」という本気の創作論をぶつけているだけなんです。得てして、変人であるほど弟子思いだったりしますよね。

秋風が弟子たちに熱く語る作家論や芸術論は、北川さんの心の叫びであり、このキャラクターの本質に通ずるものだと思っています。まぁ、すごくいいことを語っているのに途中で止められてオチが付く……といったことも多いんですが。共演者たちには「報われない長ゼリフ」と言われています(笑)。

固定された場所、固定されたメンバーが織りなす“アンサンブル”の芝居

オフィス・ティンカーベルのメンバーで、実際に演じてみての感触はいかがですか?

とてもいい俳優さんがキャスティングされているので、毎日ワクワクしてセットに入っていますよ。ヒロインの永野(芽郁)さんは、すごくいい表情をされるし、瞬発力も持っている方。志尊(淳)君と清野(菜名)さんも、ボクテとユーコを自分のものにしている印象ですね。

今回は会話劇であり、意外と2ショットの少ない劇場型のシナリオ。固定された場所で、固定されたメンバーが織りなす“アンサンブル”の芝居が見どころになると思います。見ている人を引き込むテンポ感と独特の世界観があって、おもしろいですよ。弟子たちの成長、旅立ちまで描かれるので、ご期待ください。

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