A Japanese startup has developed a way to help those with visual impairments get where they want to go. It's a wearable product that uses vibrations to guide them to their destinations.
和文
日本の新興企業が、視覚障害のある人々が行きたい場所に着くよう補助する方法を開発しました。それは振動を使って彼らを目的地まで案内する装着可能な製品です。
解説
startupは「新興企業」です。start up「起業する」という句動詞が名詞になったもので、start-upと表記されることもあります。日本語では「ベンチャー(企業)」と呼ぶことが多いのですが、ventureは動詞では「危険を冒す」、名詞では「投機」や「冒険」の意味を持つ単語で、中立的に「新興企業」を表現する場合にはstartupを使うとよいでしょう。
help+人+get+場所は「(人)が(場所)に着くように助ける」という構文です。helpに続く動詞は原形となります。
ここでのthoseは、それ自身に「人々」という意味を含み、those with visual impairmentsは「視覚障害のある人々」を表します。impairmentは「(身体機能の)低下、障害」を意味します。ここではvisual「視覚の」impairment「障害」について述べていますが、他にも「聴覚障害」であればhearing impairmentと表せます。一時期はvisually challengedが用いられましたが、最近はvisually impairedやwith visual impairmentが多く使われます。
wearableは、日本語でも「ウェアラブル」と呼ばれますが、「身につけて機能させることのできる」という形容詞です。最近では、このような装置を表す名詞としてwearablesが使われることも増えました。
vibrationは「振動」です。
destinationは「目的地」ですが、「行きつく場所」という意味を考えれば、destined「運命づけられた、定めである」や、destiny「運命」などと関連していることが分かります。

The device, which works inside shoes, vibrates to give users directions and indicate where to turn.
和文
この装置は靴の内部で作動し、使用者に進む方向を伝え、どこで曲がるかを示すために、振動します。
解説
deviceは「装置」です。the deviceは最初のセンテンスに出てきたa wearable productの言い換えになっています。
ここでのworkは「機能する、作動する」という意味です。
give A directionsは「Aに道順を案内する」という定型的な表現で、give directionsのみでも使われます。文脈によっては「(人に)指図する」という意味にもなりますが、ここでは前者の意味です。
indicateは「示す」ですが、必ずしも視覚的な方法で「表示する」ことに限りません。このニュースのように、振動によって示す場合にもindicateを使うことができます。
where to turnは「曲がるべきところ」です。
Users input their destinations orally into an app and walk along the chosen route.
和文
使用者は口頭でアプリに目的地を入力し、選択された経路に沿って歩きます。
解説
inputは「入力する」という動詞です。本文では、intoを伴って「~を~に入力する」という形をとっています。
orallyは「口頭で」で、アプリに音声入力することを説明しています。
walk along ...は「~に沿って歩く」です。
chosenはchoose「選択する」の過去分詞ですので、chosen routeは「選択された経路」です。
The device nudges them to go straight or make a turn as different parts of the shoes buzz.
和文
靴(の中の装置)の異なる部分が振動することで、この装置は使用者に対して、直進したり、または方向を変えたりするように促します。
解説
nudgeは、人に何かをするよう促すために「肘(など)で軽くつつく」という動詞です。ここでは、振動によって使用者に何かしらの行動を促すという意味で、to以下がその内容です。この装置は、go straight「直進する」、またはmake a turn「曲がる」ように振動で知らせます。
ここでのbuzzは「振動する」という意味です。もともとは、動詞では「(蜂やハエ、機械などが)ブンブン鳴る、せわしなく動き回る」などの意味で、名詞では「ブンブンいう音、ざわめき、騒がしさ」などを意味します。そこから動詞で「うわさが飛び交う」、名詞で「うわさ」としても使われ、最近では「インターネットでの話題やうわさ」をinternet buzzと呼んでいます。日本語の「バズる」は、英語のbuzzとは少し異なる使い方です。
この装置は足の甲や左右に振動を与える特殊なインソール型デバイスになっていて、専用のアプリで目的地を設定するとルートに沿って直進のときは靴の前方が、右に曲がるときは靴の右側が振動し、進む方向を伝える仕組みです。

The shoes are made by Ashirase. Chino Wataru is a Honda employee who launched the firm. His wife's grandmother had a visual impairment and died in an accident.
和文
この靴はAshiraseによって製造されています。千野歩さんは、この企業を立ち上げたホンダの従業員です。彼の妻の祖母には視覚障害があり、事故で亡くなりました。
解説
Ashiraseは、この装置を開発したベンチャー企業の名前です。デバイスの名称も「あしらせ」で、「足」につけた装置が「お知らせ」することから、これらの言葉を組み合わせて命名されました。
launchは、新しく組織を「立ち上げる」や、新製品を「発売する」という意味の動詞です。
ここでもvisual impairment「視覚障害」が使われています。最初のセンテンスでimpairmentsと複数形だったのは、さまざまな視覚障害のある人々をthose with visual impairmentsと総称していたからです。ここでは、特定の人の視覚障害を指しているため単数形で表現されています。


(Chino Wataru / CEO, Ashirase)
"The accident gave me the motivation to develop something that could be helpful to those with visual impairments. I think walking inspires everybody to get active, be creative, and move forward."
和文
「その事故が、視覚障害のある人々に役立つ可能性があるものを開発するという私の動機づけになりました。歩くことは誰にとっても、活動的、創造的になって、前に進む刺激になると思います」
解説
千野歩さんの言葉を英訳したものです。
motivationは「動機づけ」や「きっかけ」です。
ここでの助動詞couldは、可能性を示す用法です。開発を始めた時点では、役に立つかどうかはまだ一つの可能性にすぎなかったことを示しています。
inspire+人+to+動詞は「(人に)刺激を与えて~させる」を表します。
get activeは「活動的になる」、be creativeは「創造的である」です。
move forwardは、歩くことによって「前に進む」ことと、物事に対して前向きに生きるという意味での「前に進む」を掛け合わせた表現になっています。
日本のベンチャー企業が、目の不自由な人が行きたい場所へ移動するのを支援する方法を開発しました。それは、振動を使って目的地へ誘導する装着可能な製品です。
この装置は靴の中で作動するもので、進む方向や曲がる場所を振動で伝えます。使う人は(専用の)アプリに口頭で目的地を入力し、装置が選択した経路に沿って歩きます。靴の(中に取り付けた装置の)さまざまな部分が振動することによって、直進するか曲がるかを教えてくれる仕組みです。
この靴を開発したのはAshiraseという会社で、ホンダの従業員の千野歩さんが立ち上げました。千野さんの妻の祖母は目が不自由で、事故に遭って亡くなりました。
千野さんは、「その事故が、目の不自由な人のために何か役に立つものを開発できないかと考えるきっかけになりました。人は歩くことによって、活動的になったり、クリエイティブになったり、前向きになったりすると思うからです」と話しています。