Companies around the world are gearing up for Pride Month. They're showing their support for sexual diversity.
和文
世界中の企業が、「プライド月間」への準備を進めています。彼らは性の多様性に対する支持を表明しています。
解説
6月はPride Month「プライド月間」として、LGBTQなど性的マイノリティーの人たちが権利向上などを呼びかけます。
このprideは、性の多様性に対する「誇り」を表すものです。Pを大文字にしたPrideは、LGBTQの話題には必ずと言っていいほど登場する重要なキーワードです。近年では差別的なニュアンスを避ける意味でも、性的マイノリティーの人たちのイベントの名称が、Pride paradeやPride marchなどに変更されるケースが増えています。
gear up for ...は「~に向けて準備をする」という成句です。このニュースは、5月の段階で6月の「プライド月間」に向けての企業の準備状況を報じたものなので、この表現が使われています。
日本でも近年よく聞かれるようになったdiversityは「多様性」で、sexual diversityは「性の多様性」です。形容詞「多様な」なら、diverseで表せます。
Denmark's LEGO Group is getting into the spirit with some building blocks of love.
和文
デンマークのレゴグループは、愛の組み立てブロックで盛り上がっています。
解説
LEGO Group「レゴグループ」は世界的に有名な組み立てブロック玩具のメーカーで、デンマークに本社があります。
get into the spiritは「盛り上がる」や「気分が高揚する」などを意味する表現です。少し形を変えてget into the Christmas spirit「クリスマス気分が盛り上がる」のように言うこともできます。
building blocks of loveを、ここでは「愛の組み立てブロック」と訳しています。後ろのセンテンスで紹介される「プライド月間」にちなんだ商品を、ユーモアを交えて表現したものです。

The set of 11 figures is called "Everyone is Awesome," a nod to the popular song from the original LEGO Movie.
和文
この11体のフィギュアのセットは、「誰もがすばらしい」と呼ばれています。初代「レゴムービー」の人気曲にちなんでいます。
解説
レゴ社のset of 11 figures「11体のフィギュアのセット」は、色も髪型も違う組み立て式のディスプレイモデル11体のセットです。
figure「フィギュア」の元の概念は「姿、形」です。このことから「人物」を指すこともあり、an important figureなら「重要人物」です。また、動詞figureには「心の中に描く」や「想像する」などの意味があります。よく知られている句動詞が、figure out「理解する、把握する」です。
"Everyone is Awesome"は、2014年公開の映画"The LEGO Movie"に登場する曲で、「誰もがすばらしい」と訳されています。original「初代の」が使われているのは、後に関連作品が公開されているためです。
awesomeはアメリカ英語でよく使われる「すごい」という形容詞で、カジュアルに驚きと畏敬の念を表す言葉です。
nodには「うなずき」や「承認、許可」という意味がありますが、a nod to ...は「~のあかし」で、give a nod to ...なら「~に触れる」という意味です。ここでは、かつての人気曲に「ちなんで」といったような意味として捉えることができます。
In a show of LGBTQ pride, the figures span the colors of the rainbow and include even black and brown to mark racial diversity.
和文
LGBTQの誇りを表すものとして、これらのフィギュアは虹の全色を使い、人種の多様性を示すために黒と茶色までも含んでいます。
解説
in a show of ...は「~のしるしとして、~を表明して」として使われる表現です。
LGBTQは、lesbian, gay, bisexual, transgender, and queer(もしくはquestioning)の頭文字をとった言葉で、性的マイノリティーの人たちの総称としても使われます。ちなみに、queerはもともと「変わり者」という差別的な単語ですが、性の多様性を肯定的に捉える運動の中では、「従来の枠組みに当てはまらない多様な性的指向を持つ人」として捉えられています。
ここでのspanは「広がる、及ぶ、わたる」という動詞で、フィギュアのセットに虹色の各色が使われていることをこのように表しています。
このセットで使われているcolors of the rainbow「虹色、レインボーカラー」は性の多様性を象徴するrainbow flag「虹色の旗、レインボーフラッグ」にちなんでいます。11体のフィギュアには、虹色に加え、人種の多様性を尊重するとして黒と茶色、そして心と体の性が一致しないトランスジェンダーに敬意を表すとして、ピンクや白などが使われています。
ここでもdiversityが用いられています。racial diversityは「人種の多様性」です。


(Matthew Ashton / Vice President of Design, Lego Group)
"There's been a lot of social struggles in the world. And I think that's really made us reflect as individuals and a society that we could all probably be doing something a little bit more to show empathy and love and acceptance for other people."
和文
「世界ではこれまで多くの社会的闘争が行われてきました。そして、それによって、私たちは個人や社会として、他者への共感と愛と受け入れる心を示すために、もうほんの少し何かできるのではないかと省みたのだと私は考えています」
解説
このフィギュアのセットのデザイナー、マシュー・アシュトンさんの言葉です。
social struggleは「社会的闘争」です。
make+目的語+動詞の原形で、「~に~させる」という使役動詞の構造をとっています。made us reflectは「私たち自らを省みさせた」という意味です。
empathyは「共感」で、他者になったつもりで、その気持ちを理解することです。sympathy「同情」のように気の毒に思うのとは違い、相手になりきる感情を表しています。
acceptanceは「受け入れ、容認、受容」で、ここでは「他者を認め受け入れること」を意味します。
"And that's one of the things that we really, really wanted to do with this set."
和文
「そしてこのことは、私たちがこのセットで本当に、本当にやりたかったことの1つなのです」
解説
引き続き、アシュトンさんの言葉です。
And thatのthatは前のセンテンスを受けたもので、「他者を受け入れるために私たちは何かできるのではないか」ということを指しています。一方、関係代名詞のthat以降は、先行詞thingsを修飾しています。
ここでの前置詞withは「~で」という手段を示す用法です。フィギュアのセットを販売することによって、ということです。
アシュトンさんは、「アイデンティティーや誰を愛しているかにかかわらず、全ての人を称賛する商品を作りたかった。『一人一人がすばらしい』という考え方を、私たちが心から信じていることを示す商品です」と話しています。


U.S. sneaker firm Vans has designed a pair of rainbow kicks. And American watch company Fossil is showing off a collection with Pride-inspired straps.
和文
アメリカのスニーカー企業のバンズは、虹色のスニーカーをデザインしました。また、アメリカの時計会社フォッシルは、プライドから着想を得たバンドのコレクションを発売しています。
解説
ここでのsneakerとkicksは、ともに「スニーカー」です。アメリカ英語では、kicksと複数形になった場合、「スニーカー」や「運動靴」の意味があります。靴は2つで1組ですから、a pair ofで数えている点にも着目しましょう。
show offには「見せびらかす、ひけらかす」という否定的なニュアンスを伴う用法もありますが、ここではフォッシルが「注目を集めるために(商品を)発売する」といった意味で使われています。
ここでのcollectionはファッションの「コレクション」で、あるコンセプトの商品群全体を表すものです。
PrideのPが大文字になっているのは、一般的な「誇り」の意味というより、Pride Monthを表しているためです。
-inspiredは「~から着想を得た、~に触発された、~に感化された」です。
ここでのstrapは、腕時計の「バンド」(watch strap)です。
世界各地の企業が、(6月の)「プライド月間」に向けて、性の多様性への支持を表明するための(商品の)準備を進めています。このうち、デンマークのレゴグループは、愛の組み立てブロックで多様性を尊重する姿勢を打ち出しています。
レゴ社が販売する11体のフィギュアのセットは「誰もがすばらしい」という名前で、初代「レゴムービー」の人気曲にちなんでいます。11体のフィギュアには、LGBTQの誇りを象徴する虹色の全ての色に加え、人種の多様性を示す黒と茶色なども使われています。
このセットのデザイナーのマシュー・アシュトンさんは、「世界で行われてきた多くの社会的な闘争によって、私たちは他者への共感や愛、他者を受け入れる心を示すために個人や社会ができることがもう少し何かあるのではないかと省みたのだと思います。そしてそれは、私たちがこのフィギュアで本当にやりたかったことの1つなのです」と話しています。
このほか、アメリカのスニーカーメーカーのバンズは虹色の靴をデザインしたほか、アメリカの時計メーカーのフォッシルも、プライド月間をモチーフにしたベルトがついた時計を展開しています。