A new kind of eco-friendly vehicle has taken part in a motor race in Japan. The car was developed by Toyota and has a hydrogen-powered engine.
和文
環境に配慮した新たな種類の車が、日本での自動車レースに出場しました。この車はトヨタによって開発され、水素エンジンを搭載しています。
解説
eco-friendlyは、ecology「生態(学)」を意味するeco-+friendly「優しい、親切な」から成る造語で、自然の生態系を破壊せず「環境に優しい、生態系に配慮した」という形容詞です。environmentally friendlyや、environment-friendlyなども同類の単語です。
vehicleは、一般的に車輪が付いている「乗り物、車両」です。
take part in ...は「~に参加する、出場する」という表現です。participate in ...で言い換えることもできます。
hydrogenは「水素」で、hydrogen-powered engineは「水素(を動力源とした)エンジン」です。
近年、自動車業界では脱炭素に向けた車づくりが進められています。水素を燃料にした車としては一般的に(水素を使って発電しモーターで走る)FCV=燃料電池車がイメージされますが、今回トヨタがレースに投入したのは(エンジンで水素を燃焼させる)hydrogen-powered engine「水素エンジン」の車でした。水素エンジンの車は、水素を効率よく燃焼させたり車の中で貯蔵したりするのに高い技術が必要で、現時点では次世代の車の主流にはなっていません。トヨタでは今後さらに開発を進める考えで、新たなeco-friendly vehicle「環境に配慮した車」として注目を集めそうです。

A 24-hour endurance race kicked off in Shizuoka Prefecture on Saturday. The hydrogen-powered vehicle was among the participants.
和文
24時間耐久レースは、土曜日に静岡県で始まりました。この水素エンジンの車は、(耐久レースの)出場車の中にいました。
解説
enduranceは、動詞endure「耐える、持ちこたえる」の名詞形で、「耐久性、持久力」です。24-hour endurance raceは「24時間(続く)耐久レース」です。
句動詞kick offは「始まる、始める」という意味で、試合や行事などについて使います。
participantは「参加者」です。ここでのthe participantsはレースに出場した車を指しています。
The car gives off little carbon dioxide. That's because its engine burns a mixture of hydrogen and air instead of gasoline.
和文
この車は、二酸化炭素をほとんど排出しません。それは、そのエンジンがガソリンの代わりに水素と空気の混合物を燃焼するからです。
解説
give offは「(気体などを)放つ、排出する」という句動詞です。emitで言い換えることもできます。
carbon dioxideは「二酸化炭素」です。
動詞burnは「燃やす、燃える」です。
a mixture of ...は「~の混合物」です。
instead of ...は「~の代わりに」という表現です。
トヨタ自動車が開発した水素エンジンは、従来のガソリンエンジンを一部改良した仕組みで、化石燃料ではなく水素を空気と混ぜて燃やし、動力にします。走行中は二酸化炭素をほとんど排出せず、排気管から出るのは水蒸気です。

Toyota is developing electric vehicles, or EVs. But the company is also examining ways to maintain the expertise and skills it has cultivated in the process of making gasoline engines.
和文
トヨタは電気自動車、EVを開発しています。しかしトヨタはまた、自社がガソリンエンジンを製造する工程で培った専門知識や技術を維持する方法も検討しています。
解説
electric vehicleは「電気自動車」で、EVと呼ばれることもあります。ここでのorは、「つまり」という意味です。
the company「その会社」は、トヨタを指しています。
examineは「調べる、検査する」、maintainは「維持する、保持する」です。
expertiseは「専門知識」です。
cultivateは「(土地や畑を)耕す、栽培する」という意味ですが、そこから転じて、ここでのように「(能力や技術などを)育てる、培う」としても使われます。

Gas engines consist of about 10,000 parts that are supplied by many manufacturers. Some fear an abrupt shift to EVs may put those manufacturers in danger.
和文
ガソリンエンジンは、多数の製造会社によって供給されるおよそ1万点の部品で構成されます。電気自動車への急な転換は、そのような製造会社(の経営)を危うくすると懸念する人もいます。
解説
consist of ...は「~から成る、~で構成されている」という表現です。
動詞supplyは「供給する、支給する」です。
manufacturerは「製造会社、メーカー」です。
動詞fearは「恐れる、心配する、懸念する」です。
abruptは「突然の、急激な」、shiftは「変化、転換」です。
put ... in dangerは「~を危うくする、~を危険な目に合わせる」という表現です。
脱炭素の機運が高まる中、世界の自動車メーカーは電気自動車の開発に力を入れています。高い技術が求められるエンジンが必要なく、電池とモーターで走るため、アメリカや中国のIT企業も開発に参入しています。ただ、エンジンはおよそ1万点の部品からできていて、多くの企業が製造技術を磨いてきました。仮に将来、電気自動車への転換が急速に進めば、エンジン製造に関わってきた人たちの雇用に影響するといった指摘もあります。
Toyota is exploring ways to keep using the engines' technologies, while pursuing the goal of achieving a carbon-neutral society.
和文
トヨタではエンジンの技術を利用し続ける方法を探っており、同時に炭素中立社会の達成という目標を追求しています。
解説
exploreは「探る、調査する、探査する」です。
ここでのpursueは「追求する、達成しようと努める」という意味です。
carbon neutralは、環境用語としての「カーボンニュートラル、炭素中立」で、生産活動などから排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素が同量である状態です。carbon-neutral societyは、そのような状態が実現された「カーボンニュートラル(炭素中立)な社会」です。
自動車業界では、水素エンジンをはじめ、ハイブリッド車や従来のエンジンで合成燃料を使う研究など、電動化だけでなく、エンジンの技術を残しながら脱炭素を目指そうという動きも出ています。
日本の自動車レースに、新しいタイプの環境にやさしい車が出場しました。トヨタ自動車が開発したこの車は、水素エンジンを搭載しています。
24時間耐久レースは土曜日(5月22日)に静岡県で始まり、トヨタ自動車が開発した水素エンジンの車が出場しました。この車は二酸化炭素をほとんど排出しません。エンジンがガソリンではなく、水素と空気を混ぜて燃やすためです。
トヨタは電気自動車(EV)の開発を進めていますが、ガソリンエンジンを作る過程で培った専門知識や技術を維持する道も探っています。
ガソリンエンジンはおよそ1万点の部品からできていて、多くの企業が製品を納入しているため、電気自動車への転換が急速に進めば、それらの企業が経営危機に陥るといった懸念もあります。このためトヨタでは、エンジンの技術を使いながら、脱炭素社会の達成を目指す道を模索しています。