Japanese Prime Minister Suga Yoshihide has visited the White House for Joe Biden's first face-to-face meeting with a foreign leader since becoming president.
和文
日本の菅義偉総理大臣がホワイトハウスを訪問しました。これは、ジョー・バイデン氏が大統領に就任して以来初の外国首脳との直接会談でした。
解説
このセンテンスは、文字どおりには「菅義偉総理大臣は、ジョー・バイデン大統領にとって就任以来初となる外国首脳との対面での会談を行うため、ホワイトハウスを訪問した」です。
the White Houseは「ホワイトハウス、アメリカ大統領官邸」のことです。
face-to-faceは「向かい合った、対面の」という表現で、face-to-face meetingは「直接会談、対面の会議」です。
foreign leaderは「外国首脳、外国の指導者」です。
They issued a joint statement underlining the importance of peace and stability across the Taiwan Strait.
和文
菅総理大臣とバイデン大統領は、台湾海峡両岸の平和と安定の重要性を強調する共同声明を発表しました。
解説
ここでのissueは「(声明などを)出す、発表する」という意味です。
joint statementは「共同声明」です。
underlineは、名詞では「アンダーライン、下線」ですが、動詞では「下線を引く」のほか、ここで使われている「強調する、明確にする」という意味があります。joint statement underlining the importance of ...は「~の重要性を強調する共同声明」です。
peace and stabilityは「平和と安定」です。
the Taiwan Straitは中国大陸と台湾の間にある「台湾海峡」です。acrossは「~を渡って、越えて」ですから、across the Taiwan Straitは「台湾海峡の両岸の」となります。これは中台関係を示す比喩的な表現として定着していて、台湾の主権をめぐる問題への直接言及を避ける表現となっています。
共同声明で日米両国は、中国が「核心的利益」と位置づける台湾をめぐり「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに、両岸問題の平和的解決を促す」と明記しました。
It's the first time in over 50 years such a message from the two countries has touched on Taiwan.
和文
両国からのそのようなメッセージで台湾のことに触れたのは、50年を超えて初めてのことです。
解説
it's the first time in over 50 years ...「50年を超えて~したのは初めて」は、つまり「~したのは50年を超える中で初めてのことです」を表しています。首脳会談の共同声明で台湾に言及したのは、日中国交正常化前の1969年の佐藤栄作総理大臣とニクソン米大統領の会談以来、およそ半世紀ぶりです。
messageは「伝達内容、メッセージ」で、本文では首脳会談の共同声明を指しています。
ここでのtouch on ...は「(言葉で)~に触れる、言及する」という意味です。


(Joe Biden / U.S. President)
"Prime Minister Suga and I affirmed our ironclad support for U.S.-Japanese alliance and for our shared security."
和文
「菅総理大臣と私は、日米同盟と安全保障の共有に対する揺るぎない支持を確認しました」
解説
日米首脳会談のあと開かれた共同会見でのバイデン大統領の発言です。
affirmは「確認する、認める」です。
ironcladは「甲鉄の、鉄で覆われた」という意味ですが、そこから転じて「(協定など)破ることのできない、破棄できない」としても使われます。
supportは「支持、支援」で、support for ...は「~への支持、~に対する支持」です。
allianceは「同盟」で、U.S.-Japanese allianceは「日米同盟」です。
shared securityは「安全保障の共有」です。


(Suga Yoshihide / Japanese Prime Minister)
"We agreed to oppose Chinese attempts to change the status quo by force in the East and South China Seas and to oppose the country's coercion against others in the region."
和文
「私たちは、東シナ海と南シナ海において力で現状を変更しようとする中国の試み、そして地域の他者に対する中国の威圧に反対することでも一致しました」
解説
共同会見での菅総理大臣の発言を英訳したものです。
agree to ...は「~することで合意する、~することで一致する」で、opposeは「反対する」です。
attemptは「試み」で、Chinese attempts to ...は「~しようとする中国の試み」です。
the status quoはラテン語由来の表現で、「現状、そのままの状態」という意味です。
by forceは「力づくで、武力で」という表現です。
the East and South China Seasは「東シナ海と南シナ海」です。
coercionは「強制、強要、威圧」です。


On Taiwan, the leaders said they encourage the peaceful resolution of cross-strait issues.
和文
台湾に関して、両首脳は両岸問題の平和的解決を促すと述べました。
解説
文頭のonは「~に関して、~について」という意味です。
the leadersは「両首脳」で、菅総理大臣とバイデン大統領を指しています。
ここでのencourageは「促す、促進する」という意味です。
resolutionは「解決」で、peaceful resolutionは「平和的解決」です。
cross-straitは「海峡を隔てた、海峡の両岸の」ですが、ここでは「中国・台湾間の」を表し、cross-strait issueは「両岸問題、中国と台湾の問題」です。前出のセンテンスではacross the Taiwan Straitという表現が使われています。
They also shared their serious concerns over human rights in Hong Kong and the Xinjiang Uyghur Autonomous Region.
和文
また両首脳は、香港と新疆ウイグル自治区における人権に対する深刻な懸念を共有しました。
解説
serious concernは「深刻な懸念」です。
human rightsは「人権」で、多くの場合rightsと複数形にします。
Xinjiang Uyghur Autonomous Regionは「新疆ウイグル自治区」です。Uyghurは、UygurやUighurと綴ることもあります。ここでは共同声明に準拠して、Uyghurという綴りになっています。
日米両国は、このほかにも沖縄県の尖閣諸島が日米安全保障条約第5条の適用対象であると再確認したとしています。また、北朝鮮の完全な非核化に向けて、国際社会による国連安保理決議の完全な履行が必要だと指摘したほか、拉致問題の即時解決へのアメリカのコミットメントを再確認したとしています。そして気候変動の分野では、気候危機は世界にとって生存に関わる脅威であることを認識し、日米両国は、この危機と闘うための世界の取り組みを主導していくとしています。
日本の菅義偉総理大臣がホワイトハウスを訪れ、ジョー・バイデン大統領にとっては就任後初めてとなる外国首脳との対面での会談を行いました。両首脳は共同声明を発表し、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調しました。日米両国がこうした共同声明の中で台湾に言及したのは、この50年余りで初めてのことです。
会談後の記者会見でバイデン大統領は、「菅総理大臣と私は、日米同盟とお互いの安全保障への揺るぎない支持を確認しました」と述べました。
また菅総理大臣は、「私たちは、東シナ海と南シナ海で力によって現状を変えようとする中国の試みと、この地域の他者に対する威圧に反対することで一致しました」と述べました。
台湾について両首脳は、両岸問題の平和的な解決を促すと述べ、同時に双方とも香港と新疆ウイグル自治区の人権への深刻な懸念を共有するとしました。