A study into marine pollution has revealed a huge amount of plastic waste in waters hundreds of kilometers off the coast of Japan.
和文
海洋汚染の調査が、日本の数百キロメートル沖合の海域にある大量のプラスチックごみを明らかにしました。
解説
形容詞marineは「海の」で、marine pollutionは「海洋汚染」です。
revealは、隠されたり知られていなかったりしたものを「明らかにする、さらけ出す、見せる」です。
hugeは「巨大な」で、a huge amount of ...は「大量の~」という表現です。
wasteは「廃棄物、ごみ」で、plastic wasteは「プラスチックごみ」です。
in watersは「水域で、海域で」です。
off the coast of ...は「~(沿岸)沖で」という表現です。
Attesting to the long-lasting effects of our neglect, some of the items date back decades.
和文
長期にわたる私たちの放置の影響を証明するように、それらのプラスチックごみの中には数十年前に遡るものがあります。
解説
attest to ...は「~を証明する」です。
long-lastingは「長期にわたる、長く続いている」という形容詞です。
名詞neglectは「おろそかにすること、無視、放置」です。日本でも「育児放棄」や「虐待」などの意味で、「ネグレクト」という言葉を聞くようになりました。
ここでのdateは「年代を特定する」という動詞で、date backは「年代を遡る」という表現です。
decadeは「10年(間)」で、decadesは「数十年」です。

In August and September 2019, the Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology conducted a study on marine pollution caused by plastic waste.
和文
2019年の8月と9月に、海洋研究開発機構が、プラスチックごみによって生じた海洋汚染の調査を実施しました。
解説
the Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology「(国立研究開発法人)海洋研究開発機構」は文部科学省所管の組織で、海洋調査などを行っています。JAMSTEC(ジャムステック)という略称でも知られています。
ここでのconductは「行う、実施する」という意味で、conduct a studyは「調査研究を行う」です。
Researchers used a submersible and other devices to study seabed debris at five locations of differing depths and distances from the coast.
和文
研究者たちは潜水艇や他の装置を用いて、水深や海岸からの距離が異なる5か所で、海底のごみを調べました。
解説
researchers「研究者たち」は、海洋研究開発機構の研究チームを指しています。
名詞submersibleは「潜水艇、潜水装置」で、deviceは「装置」です。
debrisは「がれき、破片、がらくた」です。ここでは、waste「ごみ」の言い換えになっています。
differingは「異なる」という形容詞です。

In a spot nearly 6,000 meters down and around 500 kilometers out, they found the plastic packaging for a hamburger from 1984.
和文
水深およそ6,000メートル、沖合500キロメートル付近の地点では、1984年のハンバーグのプラスチック袋が見つかりました。
解説
ここでのspotは、調査した「地点、場所」です。
nearly「ほぼ、およそ」やaround「およそ」を数字の前に付けると、概数を表します。
hamburgerには「ハンバーグ(ステーキ)」の意味と、ミートパティをバンで挟んだ「ハンバーガー」の意味がありますが、ここでは前者です。
研究チームが、陸地からの距離や水深が異なる5か所の海底を調べたところ、房総半島の沖合520キロメートル、水深およそ5,700メートルの深海から、昭和59年製造と記されたハンバーグのレトルトの袋や歯磨き粉の容器などが見つかりました。

In another, the researchers estimated there were about 7,000 plastic items per square kilometer. In a shallower spot as few as 20 kilometers offshore, they estimated there were just under 2,000 per square kilometer.
和文
別の地点で、研究者たちは1平方キロメートル当たりおよそ7,000個のプラスチック製品があったと推計しました。沿岸から僅か20キロほどのより浅い地点では、研究者たちは(プラスチック製品は)1平方キロメートル当たり2,000個を僅かに下回ると推計しました。
解説
in anotherは、in another spot「別の(調査)地点」ということです。
動詞estimateは「見積もる、推定する」です。
per square kilometerは「1平方キロメートル当たり」という表現です。
shallowは「浅い」で、対義語はdeep「深い」です。
as few as ...は数の少なさを示す表現で、「僅か~」です。
副詞offshoreは「沖で」という意味で、off the coastを言い換えています。
房総半島の沖合480キロの深海でもレジ袋など使い捨てのプラスチック製品が多数見つかり、目視で確認できたごみの数をもとにプラスチックごみの量を推計したところ、1平方キロ当たりおよそ7,000個に上ることが分かったということです。一方、これらの場所より陸に近い、沿岸からおよそ20キロ、水深1,400メートルの相模湾にあるプラスチックごみの量は、1平方キロ当たり1,950個と推計され、比較的少なかったということです。
Researchers believe the plastics collect algae over time and eventually sink.
和文
研究者たちは、プラスチックが時を経て藻を集め、最終的に沈むと考えています。
解説
algaeは、alga「藻」の複数形です。
over timeは「時間がたつにつれて」で、eventuallyは「最終的には、結局は、ついに」です。
sink「沈む」は、sink-sank-sunkと不規則に変化する動詞です。
海洋研究開発機構の中嶋副主任研究員は「過去の研究では陸から遠いほどごみは減っていくと言われていたが、今回の調査で500キロも離れた深海底が“ごみ捨て場”のようになってしまっていることが分かった。ごみが海流で運ばれるうちに藻などがついて沈んでいったとみられる。深海に沈んだものを回収するのはほぼ不可能で、プラスチックごみが海に流れ出ないように対策を徹底する必要がある」と話しています。
海洋汚染の調査の結果、日本の数百キロ沖合の海域に大量のプラスチックごみがあることが分かりました。中には数十年前のプラスチックごみもあり、長年にわたって放置してきたことを示しています。
海洋研究開発機構は2019年の8月から9月にかけて、プラスチックごみによる海洋汚染の調査を行いました。研究チームは潜水艇などの機材を使い、水深や海岸からの距離が異なる5か所で海底のごみを調べました。
その結果、沖合およそ500キロ、水深およそ6,000メートルのところで、1984年に製造されたハンバーグのプラスチック袋が見つかりました。
また別の場所では、1平方キロ当たりおよそ7,000個に上るプラスチック製品があると研究者たちは推計しました。一方、沿岸から僅か20キロほど離れた浅い場所では、プラスチックごみは1平方キロ当たり2,000個を僅かに下回る量と推計されました。
研究チームは、時間の経過とともにプラスチックごみに藻がつき、やがて沈んでいったと考えています。