U.S. President Joe Biden has unveiled plans to spend over 2 trillion dollars to create jobs through steps like boosting the nation's infrastructure.
和文
アメリカのジョー・バイデン大統領は、国内のインフラを強化するような手段を通じて雇用を創出するために、2兆ドルを超える額を支出する計画を発表しました。
解説
unveilは「明らかにする、発表する」です。
create jobsは「雇用を創出する」です。
ここでのstepは「(目的のための)手段」という意味です。
boostは「強化する、促進する」です。
infrastructure「インフラ、インフラストラクチャー」は、電気・ガス・水道・鉄道・道路などの「社会基盤」のことです。
バイデン大統領は国内のインフラの整備に8年間で220兆円を投入する新たな計画を発表しました。先に成立した200兆円規模の経済対策に続く大規模な財政出動で雇用を作り出すとしています。
He says it's a "once-in-a-generation investment."
和文
バイデン大統領は、これは「一世代に1度の投資」であるとしています。
解説
once-in-a-generation investmentは「一世代に1度の投資」です。通例、generationは「30年くらいの期間」を指します。似た表現にonce in a lifetime「一生に1度」があり、ハイフンで結んで形容詞的に使うことができます。once-in-a-lifetime eventなら「一生に1度の出来事」です。
バイデン政権の大規模財政支出は、1980年代のレーガン時代に始まった「新自由主義」に終止符を打つものです。新自由主義とは「減税」と「規制緩和」を旗印に自由競争を促し、政府は極力民間に関与しないという方針です。これが「小さな政府」で、ビジネス界は活気にあふれましたが、やがて行き過ぎた自由競争が深刻な格差を生み、アメリカ分断の原因となりました。アメリカではこの「小さな政府」と、国が金も口も出して社会を主導する「大きな政府」がほぼ40年ごとに入れ替わります。80年余り前には、ルーズベルト大統領のニューディール政策が大恐慌のどん底からアメリカを救いました。しかし、この「大きな政府」の取り組みも、40年後には人々の権利意識が強まりすぎて社会が非効率化し、レーガン政権の「小さな政府」に道を譲りました。


(Joe Biden / U.S. President)
"It will create millions of jobs, good-paying jobs. It will grow the economy, make us more competitive around the world, promote our national security interests, and put us in a position to win the global competition with China."
和文
「これは、何百万もの雇用、賃金の高い雇用を創出するでしょう。これは経済を成長させ、私たちを世界でより競争力のあるものにし、国家の安全保障上の利益を促進し、そして私たちを中国との世界的な競争に勝つ立場に置くでしょう」
解説
バイデン大統領の演説の一節です。
millions of ...は「何百万の~」です。
good-payingは「賃金の高い、高収入の」です。正式にはwell-payingですが、good-payingも口語的な表現として定着しています。
ここでのgrowは目的語を伴って、「~を成長させる」として使われています。
competitiveは「競争力のある、競争に勝てる」です。
ここでのpromoteは「促進する」という意味で、promote our national security interestsは「(アメリカの)国家安全保障上の利益を促進する」です。
put A in a position to ...は「Aを~する立場に置く」です。
the global competition with Chinaは「中国との世界的な競争」です。


The plan includes setting up charging stations for electric vehicles at half-a-million sites by 2030 as well as repairing aging roads and bridges.
和文
この計画には、老朽化した道路や橋を修復するだけなく、2030年までに50万か所に電気自動車用の充電ステーションを設置することも含まれています。
解説
ここでのset upは「設置する、配備する」という意味です。
charging stationは「充電所、充電ステーション」で、charging stations for electric vehiclesは「電気自動車用の充電ステーション」です。
half a millionは「50万」で、本文では形容詞的にハイフンを入れて使っています。at half-a-million sitesは「50万か所で」です。
A as well as Bの形は「BだけでなくAも」という表現です。本文では、Aにあたるのがsetting up charging stations for electric vehicles at half-a-million sites by 2030で、Bにあたるのがrepairing aging roads and bridgesです。
repairは「直す、修復する」です。
ここでのagingは「老朽化した」という意味です。agingは、aging society「高齢化社会」としてもよく使われる単語です。

It also supports efforts to develop artificial intelligence and to strengthen supply chains for U.S. microchip makers and other manufacturers. That comes amid festering trade tensions with Beijing.
和文
この計画はまた、人工知能を開発する取り組みや、アメリカのマイクロチップメーカーやその他の製造業者のサプライチェーンを強化しようとする取り組みを支援するものです。これは、中国との貿易摩擦が悪化するさなかで発表されています。
解説
冒頭のitは前のセンテンスに出てきたthe planを指しています。つまり、バイデン大統領が打ち出した2兆ドル規模の新たな計画のことです。計画では、国家主導で次世代産業を育成する中国に対抗するアメリカの姿勢も示されています。
effortには「努力、試み、活動」などの意味がありますが、ここではefforts to ...「~しようとする取り組み」として使っています。
artificial intelligenceは「AI、人工知能」です。
supply chainは「サプライチェーン、供給連鎖、供給網」で、商品や製品が消費者に届くまでの全過程のことです。
microchip makerは「(コンピューターの)マイクロチップメーカー、半導体メーカー」で、単にchip makerと言うこともあります。
manufacturerは「製造業者、メーカー」です。
amid ...は「~のさなかに、~の中で」です。
festerには「(傷が)化のうする」という意味もありますが、ここでは「悪化する」です。
trade tensionは「貿易面での緊張、貿易摩擦」です。
バイデン大統領は、この巨額のインフラ投資の財源を確保するため、トランプ前政権が引き下げた法人税率を今の21%から28%に引き上げる方針も示しています。ただ、野党・共和党は、増税は企業の競争力をそぐと批判し、議会での与野党の協議が激しくなりそうです。
アメリカのジョー・バイデン大統領は、国内のインフラ整備などを通じて雇用を生み出すために、2兆ドル(およそ220兆円)を超える資金を投入する計画を発表しました。バイデン大統領はこれを「一世代に1度の投資」だとしています。
バイデン大統領は、「この投資は、何百万もの賃金の高い雇用を生み出します。さらに、この投資は経済を成長させ、世界でのアメリカの競争力を高め、国家安全保障上の利益を促進させ、私たちを中国との国際的な競争に勝つ状況に導くでしょう」と述べました。
この計画には、老朽化した道路や橋の補修だけなく、電気自動車の充電ステーションを2030年までに50万か所設置することも含まれています。
また、中国との貿易摩擦が悪化する中で、人工知能の開発や、アメリカの半導体などの製造業のサプライチェーンを強化する取り組みを支援するものでもあります。