Toyota Motor has begun construction of a prototype smart city at the foot of Mt. Fuji in central Japan.
和文
トヨタ自動車は、日本の中央部に位置する富士山のふもとで、スマートシティのモデルの建設を始めています。
解説
prototypeは「原型、試作品、モデル」で、prototype smart cityは「スマートシティのモデル」といった感じです。
smart city「スマートシティ」は、情報通信技術(ICT)や人工知能(AI)といった先端技術やビッグデータなどを活用して、都市や地域の機能、インフラ、サービスを効率化・高度化した次世代の未来型都市です。スマートシティ事業は、世界各国で進められています。
at the foot of ...は「~のふもとで(に)」です。
The automaker plans to develop a system that connects vehicles, infrastructure, and homes through advanced networks.
和文
トヨタ自動車は、車両と生活基盤、それに住宅を、高度な通信網でつなぐシステムを開発する計画です。
解説
the automaker「その自動車メーカー」は、前のセンテンスに出てきたToyota Motor「トヨタ自動車」を指しています。
plan to ...は「~することを計画する、~する考えでいる」です。
connect A and Bは「AとBをつなぐ」です。connectは、connect A with B「AをBとつなぐ」、connect A to B「AをBにつなぐ」といった形でも使われます。
vehicleは範囲の広い言葉で、トラック、乗用車、バス、特殊車両などを全て含みます。例えば最近耳にする機会の多い「排ガスゼロ車」も、zero-emission vehicleと表せます。スマートシティではさまざまなタイプの車両を想定しているので、ここではcarではなくvehicleという単語を使っています。
infrastructureは「基礎構造、社会基盤、インフラ」という意味ですが、ここでは電気・ガス・水道・鉄道・道路など「生活の基盤となる設備」を指しています。

The futuristic community named "Woven City" will be built on 700,000 square meters of land that was the site of a former Toyota factory.
和文
「Woven City(ウーブン・シティ)」と名付けられたこの未来型の街は、70万平方メートルのトヨタの工場跡の敷地に建設されます。
解説
「未来」を意味するfutureの形容詞形が、futuristic「未来の、未来的な」です。奇抜だったり斬新だったり、未来からやって来たかのような外観を持つものについてよく使われます。
communityは「地域社会、コミュニティー」で、町(街)や村などの「共同体」を指すこともあります。
wovenは、weave「(籠などを)編む、(布などを)織る」の過去分詞形です。wovenの[o]の発音は「ウー」ではなく、正しくは[wou](ウオウ)です。Woven Cityは「織られた(編まれた)街」で、広い敷地に3本の道が網の目のように織り込まれ整備される予定です。これらの3種類の道については、後ろのセンテンスで説明されます。
square meterは「平方メートル」です。700,000 square meters「70万平方メートル」は、東京ドームのおよそ15倍です。
Toyota President Toyoda Akio attended the groundbreaking ceremony on Tuesday.
和文
トヨタ自動車の豊田章男社長が、火曜日の起工式に出席しました。
解説
attend a ceremonyは「式典に出席する」です。
groundbreaking ceremonyは「起工式」です。break groundはそもそも「土を耕す、(建設機材で)更地の造成を始める」で、groundbreakingは文字どおりの意味での「起工、着工」ですが、比喩的に使われる場合もあります。例えば、groundbreaking researchといえば「突破口を開くような、画期的な研究」です。

Woven City will feature three types of streets: one for fully autonomous vehicles, one for pedestrians, and another for people using personal mobility vehicles.
和文
Woven Cityは3種類の道路を特徴としています。1つは完全自動運転の車が走る道路、1つは歩行者のための道路、もう1つはパーソナル・モビリティ・ビークルを使う人々のための道路です。
解説
動詞featureは「(物や人など)特別な要素・特徴として含み持つ」という意味で、「呼び物にする、特集する、特色をなす」などと訳されます。
auto-は「自らの、自己の、自動の」を意味する連結形(複合語・派生語の構成要素)で、他の要素と結びついて単語を作ります。autonomous vehicleは「自動運転車」で、self-driving carともいいます。auto-が付く言葉には、例えばautonomy「自治」、autobiography「自伝」、autonomic nervous system「自律神経系」などがあります。
personal mobility vehicle「パーソナル・モビリティ・ビークル(PMV)」は、原動機を搭載した1~2人乗りの小型車両です。歩行者と既存の乗り物の間を補完する目的で個人の移動用に開発されました。日本では現在、多くのPMVが一般道路での走行を認められていませんが、渋滞緩和やCO2削減を目指した新たな乗り物として研究開発が進められています。
トヨタが明らかにしている構想では、地上の道路は全ての操作をシステムが行う完全自動運転の車が走る専用道路と歩行者専用の道路、そして歩行者と1人乗りの小型車両が行き交う道路の3種類に分けるほか、地下道はモノを運ぶ物流専用として安全性や効率を検証します。
The new community will have about 360 residents initially, including developers and senior citizens.
和文
この新しい街の住人は、最初は開発者や高齢者を含む約360人です。
解説
initiallyは「最初は、初めに」です。
developerには「宅地開発業者」という意味もありますが、ここでは「開発者」です。トヨタによりますと、まず技術やサービスの発明家とそれを利用する高齢者や子育て世代を入居させ、将来的にはトヨタの従業員を含む2,000人以上の住人が暮らす街にするということです。
「高齢者」に相当する英語としては、old peopleより、本文で使われているsenior citizensが好まれます。

It is expected to generate innovations to benefit society. The health data of residents recorded by sensors will be monitored using AI technology, and robots will support their daily lives.
和文
このスマートシティは、社会に恩恵を与えるような革新を生み出すことが期待されています。センサーに記録された住人の健康データは人工知能(AI)技術を使ってチェックされ、ロボットが住人の日常生活を支援します。
解説
be expected to ...は「~するものと期待されている」という表現です。単に「~する予定になっている、~することになっている」として使うこともあり、例えばThe new government is expected to take office in March.なら「新政府は3月に発足することになっている」です。
generateは「(利益・収益などを)生み出す、発生させる」です。
ここでのbenefitは「~のためになる、~の利益になる」という意味の動詞です。
health dataは「健康関連のデータ、医療データ」です。
daily lifeは「日常生活」で、その複数形がdaily livesです。
トヨタ自動車が、日本の中央部に位置する富士山のふもとで、スマートシティの原型づくりの工事に着手しました。トヨタ自動車は、車と生活基盤と住宅を高度な通信網でつなぐシステムを開発する計画です。
「Woven City(ウーブン・シティ)」と名付けられたこの未来型の街は、70万平方メートルのトヨタの工場跡地に建設されます。トヨタ自動車の豊田章男社長が火曜日(2月23日)、起工式に出席しました。
Woven Cityは、3種類の道路が特徴です。1つは完全自動運転の車が走る道路、1つは歩行者用道路、そしてもう1つはパーソナル・モビリティ・ビークルを使う人々のための道路です。この新しい街に最初に住むのは、発明者や高齢者などおよそ360人です。
社会に役立つ画期的な発想の誕生が期待されるこのスマートシティでは、センサーが記録した住人の健康に関するデータを人工知能(AI)がチェックしたり、ロボットが人々の日常生活を手助けしたりします。