A district court in western Japan has ruled in favor of a public high school which ordered a student to dye her hair black.
和文
西日本の地方裁判所が、生徒に髪を黒く染めるように命じた公立高校を支持する判決を下しました。
解説
districtは「地区、区域」です。district courtは「地方裁判所、地裁」で、具体的には大阪地方裁判所のことです。
western Japan「西日本」は、大阪の位置を知らない海外の視聴者のための説明です。
ここでのruleは「判決する」という意味の動詞です。
in favor of ...は「~に賛成して、~を支持して、~に有利になる」という表現です。
ここでのorderは「命じる、指図する」という動詞です。
動詞dyeは「染める、染まる」です。
大阪の府立高校の女子生徒が髪を黒く染めるよう強く指導されたことが原因で不登校になったと訴えた裁判で、大阪地方裁判所は「髪の染色や脱色を禁止した校則は学校の裁量の範囲内で、頭髪指導も違法とはいえない」とする判断を示しました。

The student had sued Osaka Prefecture after her school said she needed to darken her hair to conform to school rules.
和文
この生徒が大阪府を訴えたのは、生徒が通う学校が生徒に、校則に従うために髪を黒くする必要があると発言したのを受けてのことでした。
解説
sueは「訴える、訴訟する」です。
darkenは、形容詞dark「暗い、闇の」に-enが付いて動詞になった単語で、「暗くする、黒くする」です。
conform to ...は、規則や法律など「~に従う、~を遵守する」です。
school rulesは「校則」です。これ以外に、school regulationsと言うこともあります。なお、「行動規範」という意味ではcodeを使い、例えばレストランなどでの服装の正式さを規定するのは、dress code「服装規定、ドレスコード」です。
She said her hair was naturally brown, and she stopped attending the school after teachers repeatedly asked her to dye it. She sought about 20,000 dollars in damages.
和文
この女子生徒は自分の髪は生まれつき茶色だったと言い、教師が繰り返し髪を染めるように要請したあとで登校しなくなりました。女子生徒は、損害賠償金として約2万ドルを請求しました。
解説
repeatedlyは「繰り返し、何度も」という副詞です。
seekは「求める、得ようとする」です。seek-sought-soughtと不規則に変化します。
in damagesは「損害賠償金として」という表現です。
この裁判は4年前(2017年)に、大阪府の府立高校に通っていた女子生徒が、「髪の色が生まれつき茶色いのに学校から黒く染めるよう強要され不登校になった」と主張して、大阪府に220万円余りの賠償を求めたものです。
文部科学省によりますと、昨年度、校則といった学校の決まりなどをめぐる問題が何らかの要因となり不登校となった小中学生や高校生は、あわせて5,500人を超えています。今回の裁判をきっかけに頭髪に関する校則や生徒指導の在り方についての議論が高まり、大阪府教育庁は裁判が起こされた年に、府立の全ての学校に校則や指導方針全般の点検を指示しました。

On Tuesday, the court said that the school's hair color rules are based on justifiable reasons. It said the school has discretion to discipline students.
和文
火曜日に大阪地裁は、髪の色についての校則は正当な理由に基づいており、学校には生徒を規律する裁量があると述べました。
解説
the court「その裁判所」は、大阪地方裁判所を指しています。
justifiableは、動詞justify「正当化する」から派生した単語で、「正当な、もっともな」という形容詞です。
discretionは「(自由)裁量、決定権」で、discretion to ...は「~する権限、裁量」です。
ここでのdisciplineは「規律を守らせる、しつける」という動詞です。
The court rejected the girl's claim about her natural hair color, saying teachers had examined her scalp and thought her hair was originally black.
和文
大阪地裁は生まれつきの髪の色についての女子生徒の主張を退け、教師は女子生徒の髪の根元を調べ、もともと黒色だったと考えたと述べました。
解説
動詞rejectは「拒む、却下する、否定する」です。
the girl「その少女」は、訴訟を起こした女子生徒を指しています。
examineは、研究者が「調査する、考察する」や医師が「診察する、検診する」といった場合に限らず、一般的に「調べる」という意味で使うことができる動詞です。
scalpは「頭皮」ですが、この文脈では「髪の根元」周辺を表しています。
originallyは「もともと、元来」という副詞で、前のセンテンスに出てきたnaturally「生まれつき」を言い換えたものです。

But the court said the school should not have removed the girl's desk and deleted her name from its roster after her absence. It ordered the prefecture to pay her about 3,000 dollars in damages for this.
和文
しかし大阪地裁は、学校は女子生徒の欠席後に机を片づけたり、名簿から名前を消したりするべきではなかったと述べ、これについての損害賠償金として、女子生徒に約3,000ドルを支払うよう大阪府に命じました。
解説
removeは「取り除く、片づける」です。名詞形は、removal「取り除くこと、除去」です。
deleteは「消去する、削除する」です。名詞形は、deletion「消去、削除」です。
rosterは、登録者や参加者などの「名簿、当番表」です。
the prefecture「その県(府)」は、ここでは大阪府を指しています。
大阪地裁は、この女子生徒が不登校になった後の学校の対応には問題があったとして、33万円の賠償を大阪府に命じました。
西日本にある地方裁判所が、生徒に髪を黒く染めるよう強く指導した公立高校を支持する判決を下しました。
(大阪の府立高校に通っていた)女子生徒は、学校から校則に従って髪を黒くするよう指導されたことをめぐって、大阪府を訴えました。この裁判は、女子生徒が、髪の色は生まれつき茶色いのに教師から髪を黒く染めるよう繰り返し強要されたことが原因で不登校になったと主張して、およそ2万ドル(220万円余り)の賠償を求めたものです。
大阪地裁は火曜日(2月16日)、髪の色についての校則は正当な目的で定められたもので、学校が生徒を規律する裁量の範囲内だと述べました。そして、女子生徒が髪の色は生まれつき茶色だと主張したことについても、教師が生徒の髪の根元を調べて、もともと黒色だったと認識していたとして、生徒側の訴えを退けました。
一方で、生徒が不登校になったあと、学校が机を片づけたり、名簿から名前を消したりしたことについては許されないと判断し、およそ3,000ドル(33万円)を支払うよう大阪府に命じました。